39歳で転職を考えている人の中には「このタイミングで転職するべきか不安」「転職先が見つかるだろうか」と悩んでいる人も多いでしょう。本当のところ、39歳の転職は厳しいのでしょうか。
一般的に、年齢を重ねるほど転職の難易度が上がるイメージがあります。たしかに、吸収力のある若手人材の需要が高いのは事実で、30代後半になると求人数が絞られる背景はあります。
しかし、ライフスタイルに変化の起こりやすいこのタイミングで転職を考える人は少なくありません。そして、実際に転職を成功させている人も多数います。
結論、39歳の転職は簡単ではありませんが、対策次第で成功させることは十分可能です。
この記事では、39歳で転職する人の割合から、転職できる可能性、メリット・デメリットなどをご紹介します。求められるスキルや転職を成功させるコツも解説するので、ぜひ参考にして行動に移してみてください。
39歳で転職する人数・割合
39歳で転職した人をピンポイント集計したデータは残念ながらありませんでしたが、35歳〜44歳の転職者数は総務省の労働力調査で明らかになっています。
労働力調査によると、2019年の35歳〜44歳の転職者数は66万人ほどで、転職者比率は4.7%です。
2019年の25歳〜34歳の転職者数は約86万人なので、年齢による需要の差はありますが、その差は意外と小さいです。
39歳の転職が不可能ではないことがおわかりいただけたのではないでしょうか。
39歳の転職でも年収アップできる?
こちらも39歳の転職者をピンポイントに表したデータはありませんでしたが、厚生労働省の調査による令和2年1年間の転職入職者の賃金変動状況によると、35歳〜39歳における賃金変動状況は以下の通りです。
35歳〜39歳における賃金変動状況
前職の賃金に比べて「増加」した…37.4 %
前職の賃金に比べて「減少」した…33.7 %、
前職の賃金に比べて「変わらない」…27.2%
全年齢における賃金変動状況
前職の賃金に比べて「増加」した…34.9%
前職の賃金に比べて「減少」した…35.9%、
前職の賃金に比べて「変わらない」…28.4%
35歳〜39歳の転職では、前職の賃金に比べて「増加」したという結果が一番多いようです。全年齢における増加割合が「34.9%」であるのに対し、35歳〜39歳における増加割は「37.4 %」であることから、年収アップを狙いやすい年齢であると言えるでしょう。もちろんスキルや実績次第にはなりますが、39歳の転職で年収を上げることは十分可能です。
39歳で転職するということ〜遅すぎることはない〜
冒頭で触れた通り、39歳の転職は20代の頃と比べて需要が低くなるのは事実です。
そのため求人数は絞られることになりますが、30代後半であればマネジメントポジションや役職付きの求人も狙えるようになっているので、20代前半の人材よりも年収アップのチャンスがある点はメリットです。
実際に39歳で転職を成功させている人もいますし、遅すぎる年齢であることはありません。むしろポジティブな理由で転職する場合は適齢期であるともいえます。
ただし、応募の際は即戦力が重要視されることを覚えておきましょう。基本的には専門分野やこれまでに培ってきたスキルを武器に転職活動を行うことになるので、未経験分野への応募は厳しいかもしれません。
40歳を越えるとさらに転職の難易度は上がるため、転職を考えている場合は30代である今のうちに行動を取ることをおすすめします。
39歳の転職理由
厚生労働省による令和2年雇用動向調査結果の概況によると、35歳〜39歳までの転職理由は以下の通りです。
35歳〜39歳(男性)の転職理由
1位:会社の将来が不安だった(12.8%)
2位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった(10.0%)
3位:給与等収入が少なかった(9.7%)
※その他の理由を除く
35歳〜39歳(女性)の転職理由
1位:職場の人間関係が好ましくなかった(13.0%)
2位:定年・契約期間の満了(10.9%)
3位:給与等収入が少なかった(10.2%)
※その他の理由を除く
30代後半の転職では、男女ともに給与等収入面の理由が第3位に入っているほか、男性の場合は「会社の将来に対する不安」、女性の場合は「人間関係」による転職が多いようです。
39歳で転職に成功した事例
39歳の転職成功事例をご紹介します。
39歳で転職に失敗した事例
一方で、39歳で転職して失敗してしまったと振り返っている人もいます。
転職しても、いざ働いてみると思うようにいかないこともあります。また、自分の稼ぎが家庭を支えている場合、転職は自分だけの問題ではなくなってきます。自分は転職したいと思っても、配偶者から反対を受けて断念する場合もあるようです。
39歳で転職するメリット
39歳で転職するメリットを紹介は、以下の3つです。
- マネジメントスキルがあれば総じて転職しやすい
- 地道に積み上げてきた実績やキャリアが評価される
- これまでのキャリアを最大限に活かした転職ができる
それぞれ詳しく解説します。
マネジメントスキルがあれば総じて転職しやすい
1つ目は、「マネジメントスキルがあれば総じて転職しやすい」です。
30代後半を対象とした求人では、役職のついたポジションを募集している企業も多くあります。役職のついたポジションで採用されるためには、ある程度マネジメント経験が必要にはなりますが、マネジメントスキルさえあれば転職しやすいのがこの世代における転職の特徴です。
また、役職ポジションの募集でなくても人を束ねた経験がある場合は評価されやすいので、マネジメント経験がある場合は積極的にアピールするようにしましょう。
地道に積み上げてきた実績やキャリアが評価される
2つ目は、「地道に積み上げてきた実績やキャリアが評価される」です。
30代後半の転職では即戦力が求められることになる分、これまで積み上げてきた実績やキャリアを評価してもらいやすいです。先の成功例にあったように実力評価型の企業へ転職することで、年収が大幅にアップすることも珍しくはありません。
また、転職することによりさらに専門性を高めたり、スペシャリストを目指すなどのキャリアアップを狙いやすいのもミドル世代における転職の特徴です。
これまでのキャリアを最大限に活かした転職ができる
3つ目は、「これまでのキャリアを最大限に活かした転職ができる」です。
30代後半では10年以上の社会経験があるので、自分のスキルや適性を把握した上で次の転職先選びを行えることが大きなメリットです。20代〜30代前半の頃よりも、これまでのキャリアに基づいた転職活動を行うことになるため、本当に自分に合っている仕事かどうかという視点で次の仕事をを探しやすいといえます。
最近では出戻りOKの企業もありますが、基本的に年齢が上がれば上がるほど再転職は難しくなるので、30代後半で転職する場合は多角的視点を持って複数企業を比較検討するようにしましょう。また、検討してみた結果、現職に留まる判断をするのも素晴らしい選択肢の一つです。
39歳で転職するデメリット
続いて、39歳で転職するデメリットは、以下の3つです。
- 未経験転職は辞めておいた方が良い
- 20代や30代前半よりもハードルが高い
- 新人だからといって特別扱いしてもらえない
それぞれ詳しく解説します。
未経験転職は辞めておいた方が良い
1つ目は「未経験転職は辞めておいた方が良い」です。
30代後半の転職で未経験の分野へ挑戦するのはデメリットやリスクが大きすぎます。若手人材よりも扱いづらい理由から採用されにくいだけでなく、即戦力が期待できないため年収も大幅にダウンするケースがほとんどでしょう。
とはいえ、リスクを承知の上で真剣に未経験転職を考えている場合は、40代に入る前のタイミングで一刻も早く転職するべきだという考え方もあります。
また、これまでのスキルや経験が活かせる場合は未経験分野でも採用してもらえる可能性があります。たとえば、販売職と営業職では業務内容が異なりますが、販売で得た経験を営業職で活かすことは十分可能でしょう。まずは自分のキャリアを見直して、視野を広げた転職活動を行うことをおすすめします。
20代や30代前半よりもハードルが高い
2つ目は、「20代や30代前半よりもハードルが高い」です。
これは20代30代が選考に有利という背景だけでなく、そもそも年齢制限が設けられている求人や、企業側が若手人材を採用する前提で動いているケースが多いためです。
39歳でも転職需要があるとはいえ、20代や30代前半と比べると募集の母数自体が減るので難易度が高くなるのは事実です。
新人だからといって特別は扱いしてもらえない
3つ目は、「新人だからといって特別扱いはしてもらえない」です。
20代の頃は「若いから仕方ない」「まだ新人だから」との理由で周囲の人がフォローしてくれますが、30代後半の転職ではこういった特別扱いは期待できません。入社時点から前任者の引き継ぎを受けたり、それなりの量のタスクをこなすことが求められたりすることが多いことを承知の上で転職するようにしましょう。
39歳の転職で成功しやすい人の特徴
39歳の転職で成功しやすい人の特徴は、以下の通りです。
- 採用側の目線に立って物事を考えられる
- 転職の軸がはっきりしている
- 責任の大きい仕事もこなせる
- 自分の強みや適性を客観的に理解できている
- 組織やチームを引っ張る力がある
それぞれ詳しく解説します。
採用側の目線に立って物事を考えられる
1つ目は、「採用側の目線に立って物事を考えられる」です。
選考や面接では、企業に自分を採用するメリットをいかに上手く伝えられるかが勝負になります。そのために、相手目線での思考アプローチは非常に重要です。志望企業に対する熱意や希望など、自分の主張を述べることよりも先に、「相手が何を求めているのか」に着目して会話のキャッチボールを行うようにしましょう。
たとえば面接時なら、「自分が何を話したいか」ではなく「相手は何を知りたがっているのか」という思考で質問に答えるようにしてみてください。
転職の軸がはっきりしている
2つ目は「転職の軸がはっきりしている」です。
あれもこれも希望を叶えようとしてしまうと、結果的に転職が上手くいかないケースが多いです。どんな優良企業でも弱みやデメリットを一つくらいは抱えているはずですから、結局は自分が働く上で「何を一番大切にしたいのか」「転職先に求めている優先順位はどうなっているのか」をしっかり把握しておくようにしましょう。
また、転職の軸を明確にしていることで企業側も採用判断を行いやすいので、しっかりと理由を述べることができれば採用してもらえる可能性は高まります。
責任の大きい仕事もこなせる
3つ目は「責任の大きい仕事もこなせる」です。
ミドル世代の転職では、選考時に「どのくらい自社に貢献してくれそうか」という視点で判断されます。もちろん人それぞれ実力に差はありますが、裁量の大きい仕事や、責任重大な仕事も任せることができる人材となれば重宝されます。
また、単に自分の分だけ仕事をこなすのではなく、必要に応じて部下や後輩に任せるなどの配慮もできるとなお良いでしょう。
自分の強みや適性を客観的に理解できている
4つ目は「自分の強みや適性を客観的に理解できている」です。
採用側の目線に立って物事を考えるのにもつながりますが、自分の強みや適性を客観的に把握すると、組織やチームプレイでの立ち振る舞いを適切に行えます。
自分では「仕事ができる」「スキルがあるはずだ」と思っている場合でも、他者の評価では乖離がある可能性もあるので注意しましょう。
組織やチームを引っ張る力がある
5つ目は、「組織やチームを引っ張る力がある」です。
30代後半の転職では、人の上に立つポジションの求人へ応募するケースもあるでしょう。
そのため、人を束ねた経験やマネジメントスキルは評価されやすいです。
これまでのキャリアで組織やチームを動かした経験のある人は必ずアピールするようにしてみてください。
39歳の転職で失敗する人の特徴
39歳の転職に失敗してしまう人の特徴は、以下の通りです。
- 自己評価が高すぎる
- 応募先を絞りすぎてしまう
- 深く考えずにキャリアチェンジしてしまう
- 転職活動のことを周りに話してしまう
それぞれ詳しく解説します。
自己評価が高すぎる
1つ目は「自己評価が高すぎる」です。
他己評価と自己評価に乖離があると、自分の実力に対して転職先に多くを求めてしまうことになります。「長期間転職活動に励んでいるにもかかわらず内定が出ない」「スキルはあるはずなのに…」という人は、自分の独りよがりになっていないか一度立ち止まって考えてみましょう。
自分の実力に対して転職先の理想が高すぎる場合は、何を妥協するか、何を妥協すべきでないのかを一度洗い出しておくことをおすすめします。優先事項を紙に書き出してみるのも良いでしょう。
応募先を絞りすぎてしまう
2つ目は「応募先を絞りすぎてしまう」です。
39歳の転職では即戦力が求められると紹介しましたが、一方で転職先の候補を絞り過ぎてしまうと、応募先が見つからないケースがあります。応募する時点では視野を狭めすぎずに、可能性のある企業にはどんどん応募していきましょう。複数社を同時に受けることで転職活動を効率的に進められるだけでなく、条件などの比較検討も行えるのでおすすめです。
自分のスキルや経験が活かせる業界・職種は思っているよりも幅広いことが多いので、悩んでいる場合は転職のプロであるエージェントやスカウトサービスの担当者に相談してみるのもひとつです。
深く考えずにキャリアチェンジしてしまう
3つ目は「深く考えずにキャリアチェンジしてしまう」です。
39歳のタイミングでは、最後の転職にするつもりで企業選びを行いましょう。年齢を重ねるほどさらに再転職のハードルが高くなるので、深い考えを持たずに未経験の分野に挑戦したり、大幅なキャリアチェンジをしてしまったりするとリスクばかりが大きくなります。
大した企業研究や比較検討もせずに、「なんとなく良さそう」という理由だけで未経験分野を受けるのは絶対に辞めておきましょう。真剣にキャリアチェンジを考えている場合でも、実際に自分が未経験分野でやっていけるかしっかり考えることをおすすめします。
転職活動のことを周りに話してしまう
4つ目は「転職活動のことを周りに話してしまう」です。
年齢に関わらず、転職活動のことを周りに話すのはご法度です。たとえ信頼のおける人でも、社内の人には転職の話は出さないようにしましょう。
また、決まっていない段階で周囲に漏れると引き止めに合うケースも少なくありません。転職活動中は相談相手は友人や家族に止めておき、内定承諾を決意したタイミングで初めて上長に報告するように徹底しましょう。ただし、転職が決まった後は、引き継ぎなどをスムーズに行うためにできるだけ早く報告を入れるようにすることが重要です。
39歳の転職についてよくある質問
39歳の転職についてよくある質問をご紹介します。
プライベートに関わる質問にも回答が必要?
面接時にプライベートに関わる質問をされる場合もあるかと思います。
回答する上で押さえておきたいのは、企業は求職者に長く働いてもらえそうかどうかを知りたいということです。例えば結婚の予定を聞かれた際、現時点で決まっているのであれば誠実に答えた方が良いでしょう。
とはいえ、中には純粋な雑談として話を振られるケースや、質問自体が不適切なケースもあります。そのような場合は、もちろん無理に回答する必要はありません。角が立たない程度に、当たり障りのない回答をしておきましょう。
自分の強みやスキルが浮かばない場合はどうすれば良い?
「自分には専門的なスキルがないので転職できないかもしれない」という人もいるかもしれません。
確かにわかりやすい専門性やスキルがあるほど転職しやすく、好条件で採用してもらいやすいのは事実です。しかし、自分には専門的なスキルがないと思っていても、他者から見ると、十分にその人ならではの強みを持っているケースは非常に多いです。また、普段当たり前にこなしている業務が他企業で評価されるケースも少なくありません。第三者からの客観的なアドバイスが欲しいなら、「転職エージェントサービス」を活用してみると良いでしょう。
また、次の項では「未経験でも転職しやすい職種」も紹介するので併せて参考にしてみてください。
未経験でも転職しやすい職種
未経験でも転職しやすい職種は、以下の3つです。
- 営業職
- 接客/販売職
- 事務職
それぞれ詳しく解説します。
営業職
転職市場における営業職の需要…★★★★☆
転職難易度…★★☆☆☆
倍率…★★☆☆☆
営業職は、求人数が多く、比較的未経験でも挑戦しやすい職種です。メーカー営業など企業によっては倍率が高い場合もありますが、総じて需要が高いので条件を絞りすぎなければ未経験でも採用してもらえる可能性は十分あります。
未経験から営業への転職を目指すときに役立つスキルは以下の通りです。
- プレゼン経験
- 企画力
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
- 調整力
- 数値管理能力 など
接客/販売職
転職市場における接客/販売職の需要…★★★☆☆
転職難易度…★☆☆☆☆
倍率…★★☆☆☆
接客・販売も募集が多く、未経験でも転職しやすい職種です。
こちらも営業職同様に、専門的な知識よりもビジネスマナーや対人スキルが重視されます。そのため、ポテンシャルが優秀な人をまずは採用して、商品知識などは後から身着けられれば良いという考えの企業も多いです。
未経験から接客・販売への転職を目指すときに役立つスキルは以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 対人スキル
- 対象の商品に関する知識 など
事務職
転職市場における事務職の需要…★★☆☆☆
転職難易度…★★★☆☆
倍率…★★★☆☆
事務系の職種も未経験からでも転職しやすい職種のひとつです。ただし、事務職は人気があり倍率の高い職種なので、企業研究や対策を入念に行う必要があります。
未経験から事務系への転職を目指すときに役立つスキルは以下の通りです。
- PCツールが使いこなせる(エクセル、ワードなど)
- 数値管理に強い
- メールが使える
- 電話対応経験 など
39歳で転職するときのポイント3つ
39歳で転職するときのポイントは以下の3つです。
- 複数社に応募して比較検討する
- 短期決戦型のつもりで転職活動を行う
- 転職サービスを活用する
それぞれ詳しく解説します。
複数社に応募して比較検討する
1つ目は「複数社に応募して比較検討する」です。
まれに第一志望の企業を受け終わってから次を考えたいという人がいますが、基本的にはおすすめしません。また、他にも現職が忙しいなどの理由から1社ずつ受けたい気持ちがあるのかもしれませんが、1つの企業だけでは比較検討する対象がないので、転職活動の視野を狭めてしまう可能性があります。
また、いきなり第一志望の企業を受けてしまうと、選考の勝手がわからず勿体無い結果になってしまう場合もあります。他の企業を受けることでコツも掴めるので、転職活動を行う際は複数社に応募して比較検討するようにしましょう。
短期決戦型で集中的に選考を受ける
2つ目は「短期決戦型で集中的に選考を受ける」です。
転職先をじっくり検討することはとても大切ですが、一方でスピード感も重要です。内定承諾までの猶予期間は平均で1週間、長くても2週間程度なので、スケジュールをずるずると引き伸ばしても良いことがありません。
また、レスポンスも熱意のひとつと捉えられるので、企業やエージェントからの連絡はできるだけ早いタイミングで返すように心がけましょう。
転職サービスを活用する
3つ目のポイントは「転職サービスを活用する」です。
自分ひとりで転職活動を進めるよりも、人材のプロである転職サービスを活用して転職活動を行なった方が遥かに効率が良いです。また、求職者は無料でサービスを利用できますが、企業側がきちんと報酬を支払っているのでサービスの質も高い場合が多く、使わない手はありません。
次の項ではおすすめの転職サービスを具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
39歳での転職におすすめの転職サービス
39歳での転職におすすめの転職サービスには、以下の3つがあります。
- 転職サイト
- スカウトサイト
- 転職エージェント
それぞれの特徴を解説するので、参考にしてみてください。
転職サイト
転職活動を行うなら、転職サイトへの登録は必須と言っても過言ではありません。転職サイトには、様々な企業の求人が掲載されており、希望する条件に絞って求人を探すことができるので便利です。
探したい求人の内容や業界ごとに登録するべき転職サイトは異なりますが、30代後半には以下のサイトがおすすめです。
- リクナビNEXT/マイナビ転職……求人掲載数が多く網羅性も高い
- doda……非公開求人も多くサポートが手厚いところが魅力
どちらも大手が運営しており求人数が多いので、まずは情報収集から始めてみると良いでしょう。
スカウトサイト
スカウトサイトは、登録してプロフィールを記入しておくだけで、自分に興味を持った企業からオファーを受けられるサービスです。自分から動かなくても企業側からのスカウトをもらえるので、忙しい人にもおすすめです。とくに年収アップを狙いたい場合は、スカウトサイトの利用で効率的に転職先を探せる可能性が高いので、必ず登録しておくようにしましょう。
また、プロフィール欄を埋めることでこれまでのキャリアを整理することができる点も魅力です。「自分にはスカウトなんて…」と思う人もいるかもしれませんが、いざ登録してみたら意外な企業からオファーを貰えたという事例も多いです。
おすすめのスカウトサイトは、以下の3つです。
- ビズリーチ……ハイクラス向けスカウトサービスで利用者の転職実績の6割が35歳以上
- iX転職……年収800万円以上のハイクラス求人が多数
- リクルートダイレクトスカウト……年収800万〜2,000万円クラスの求人実績が多く、丁寧な求人提案も魅力
どのサイトも、高年収や管理職での求人が多いのが特徴です。スカウトを受けるためには、身につけてきた専門性やスキルをしっかりアピールできるプロフィールを作り込む必要があります。
転職エージェント
転職エージェントに登録すると、一人ひとりにエージェントの担当者がついて転職活動を手厚くサポートしてくれます。面接や履歴書など転職に関するアドバイスを貰えるだけでなく、今後のキャリアについてや転職すべきかどうかの観点からも相談に乗ってもらえます。
転職エージェントも、サービスごとに様々な特色があります。得意分野は運営ごとに異なるので、業界が絞られている場合や、専門性の高い分野の求人を探す場合は特化したエージェントサービスがないか探してみましょう。ひとつのサービスだけでは比較検討しづらく、エージェント担当者との相性もあるので、まずは2〜3社に登録してみるとよいでしょう。
転職サイトとスカウトサイトのどちらも、転職時には欠かせない転職サービスです。しかし、39歳からの転職で一番活用したいのは転職エージェントです。
なぜなら、39歳は年齢的にも転職難易度が高く、個人的に動くだけでは希望通りの転職先が見つからない可能性があるからです。その点、転職エージェントは、転職業界に精通したエージェントが、転職希望者の経験やスキル、希望条件をもとに、マッチする企業を探してくれます。
また、履歴書添削や面接対策を行ってくれる転職エージェントも多く、転職に慣れていない人でも安心できるでしょう。
そこで、本記事がおすすめする転職サービス3つを次項で詳しく解説します。
39歳の転職におすすめの転職エージェント3選
39歳の転職におすすめの転職エージェントは、以下の3つです。
- リクルートエージェント
- JACリクルートメント
- ビズリーチ
それぞれ詳しく解説します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、2023年5月16日時点で公開求人が39万件以上、非公開求人が29万件以上ある、業界最大手のエージェントサービスです。
求人数の多さだけではなく、幅広い条件の求人を扱っているのもリクルートエージェントの特徴の一つでしょう。
「高年収にこだわりたい」「働き方を重視したい」「プライベートを大切にしたい」など、人によって転職の軸は異なるかと思います。しかし、リクルートエージェントはあらゆる業界・職種の求人を網羅しているので、転職の傾向を問わず使いやすいです。
また、単なる求人紹介だけではなく、模擬面接や書類添削、キャリアアドバイザーによる支援などを受けられるなど、転職活動を行うのに最適な環境が整っています。
業界・職種を絞りすぎず、幅広い求人の中から比較検討したい場合は、リクルートエージェントへの登録をおすすめします。
JACリクルートメント
出典:JACリクルートメント
JACリクルートメントはハイクラス・ミドルクラスに強い実績を持つ転職エージェントサービスです。管理職クラスなどのハイクラス求人だけでなく、グローバル企業の求人にも強いところが魅力です。外資系企業、海外進出企業などへの転職を考えている場合は登録しておくと良いでしょう。
もちろん、グローバル企業だけでなく、国内企業の好条件求人も多く取り扱っています。単に年収が高いだけでなく、役職付きポジションの求人数が多いことも特徴の一つです。
39歳からの転職において、しっかりキャリアプランを持っている人にぴったりの転職エージェントサービスでしょう。
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス人材向けの転職エージェントです。
高年収かつ希少なポジションの求人が見つかるサービスとして、ミドル世代の転職者にも支持されています。39歳で転職活動を考える際には、活用してみるとよいでしょう。
また、企業側もハイクラス人材を扱っているサービスとして認知しているので、他のサービスには出していないような非公開求人が見つかる可能性があります。
ビズリーチのサービスは、求人の検索・閲覧や、一部の求人への応募、プラチナスカウトの閲覧・返信など基本的な機能は無料で利用できます。プロフィール欄を埋めるだけでもキャリアやスキルの洗い出しができるので、まずは登録してみると良いでしょう。
まとめ
以上、39歳で転職する人の割合から、転職の実態、おすすめのサービスまで紹介しました。
40代までの転職を考えているなら、39歳はギリギリのチャンスです。真剣に転職を検討している場合は一刻も早く転職活動を行うことをおすすめします。
また、30代後半の転職は若手の頃よりもハードルが上がるのは事実ですが、自分の市場価値や適性を把握して、企業研究を入念に行えば転職を成功させることは十分に可能です。これまでのスキルを活かせる転職先が見つかれば、年収アップも十分狙えるでしょう。
転職活動を行う際は、社内の人には話さずにできるだけ短期決戦型で行うようにしましょう。長期戦になるとモチベーションが保てなくなることも多いので、同時期に並行して複数社に応募するとよいです。
また、検討を重ねた結果現職に残るというというのもひとつの選択肢です。自分の将来にプラスとなる選択が取れるよう、本記事を参考にして今後のキャリアを考えてみてくださいね。
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