2020年2月3日、株式会社ビズリーチ(代表取締役社長:南壮一郎さん)が、新たに設立されるビジョナル株式会社をホールディングカンパニーとするグループ経営体制に入りました。
「ビズリーーチ!」というCMでも一世を風靡し、現在も基幹事業のHRに限らず、サイバーセキュリティ領域などに進出しながら急成長を続ける、大注目の企業です。今回の経営体制の変更について、詳しく見ていきましょう。
ビジョナル株式会社とは?
ビズリーチを傘下に持つホールディングカンパニー
改めての説明になりますが、ビジョナル株式会社とは2020年2月3日に設立されたホールディングカンパニーです。
それに伴い、これまで基幹サービスである「BIZ REACH」を提供してきた株式会社ビズリーチは子会社になり、「VISIONAL」グループの一社となります。
ビジョナルとビズリーチの関係は?
ビジョナルが持株会社となり、ビズリーチが子会社となりました。
ビジョナル株式会社の代表取締役社長には、これまで株式会社ビズリーチで代表取締役を務めてきた南壮一郎さんが就任されています。そして、株式会社ビズリーチの代表取締役には、これまで取締役 HR Techカンパニーのカンパニー長を務めてきた多田洋祐さんが就任されました。おめでとうございます!
こうした配置転換をする際は、より多角的な事業展開を見込んで代表がより俯瞰的な立場から会社を見るという意図であることが多いです。また、同時に機能やサービス別に会社を分けることで、サービスのスピード感を残すような工夫ともとれますね。今後のビジョナルの展開に注目しましょう。
ビジョナル株式会社も拠点は渋谷に
株式会社ビズリーチは渋谷にありましたが、ビジョナルグループ経営体制になっても、引き続き拠点は渋谷にあります。
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目15−1 渋谷クロスタワー 12F
ビジョナル株式会社設立にあたってのメッセージ
コーポレートサイトには下記のようなメッセージが掲載されていました。
新しい可能性を、次々と。
2020年、春。
VISIONAL始まる。
人生100年時代へ向け、働き方は劇的に変化を続けています。人々の生き方も、産業も大きく変わり、
新しい課題が次々と生まれていくことでしょう。そんな変化の時代に、私たちは問い続けます。
本当に価値あることは何か、本当に正しいことは何かと。
私たちはこれまでの10年、働き方の課題と向き合い、
さまざまなチャレンジを通じて、世の中の選択肢と可能性を
広げる努力をしてまいりました。そして今、次なる働き方と産業をより強く支えていくために、
新たな志を名前に掲げ、次なるステージへと飛躍したいと考えました。新しいグループの名前は、VISIONAL。
その名は、未来に生まれる様々な課題を、
次々と新しい可能性(ビジョン)に変えていこうという
強い想いから生まれました。
私たちはその志のもと、新たな領域の課題にも次々に取り組んでまいります。2020年、春。VISIONAL始まる。 皆さま、ぜひ、ご期待ください。
今後の展開がより楽しみになるようなメッセージですね。
グループ体制への移行にあたってのコメント
株式会社ビズリーチ代表取締役社長 南壮一郎さん(新体制:ビジョナル株式会社 代表取締役社長)
社会構造の変化や技術革新が急速に進むなか、社会には次々と課題が生まれています。それら一つ一つと向き合い、新規事業の立ち上げやM&Aによる新事業領域への参入を実現しやすくするため、グループ経営体制に移行することを決断しました。また、1,300人を超える従業員とともに、再度ゼロからスタートする志を表すために、新グループ名「Visional(ビジョナル)」を掲げることにしました。株式会社ビズリーチ、ビジョナル・インキュベーション株式会社は新たな経営チームに託し、私はビジョナル株式会社の代表として、主に新しい働き方や産業の可能性を見つける新事業領域の開拓を担います。その一環として、M&Aも積極的に検討していきます。今後は、HRテックだけでなく、働き方や産業などビジネスの生産性向上を支えるさまざまな事業を創出し、課題を新しい可能性に変えていき、未来創りに貢献していきます。
ビジョナル株式会社 代表取締役社長 南壮一郎さんの経歴
1999年にタフツ大学、数量経済学部 国際関係学部のそれぞれの学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券入社。2004年に楽天イーグルス創立メンバーになる。プロ野球の新球団設立に携わる。2009年にビズリーチ創業。2020年2月に現職就任。2014年に世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2014」に選出される。
事業承継のM&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」。新規事業が次々生み出す。国内最大級の物流プラットフォームトラボックスがグループイン。
南さんには過去にそのキャリアや今後の展望をお伺いしました。ぜひ併せて読んでみてください!
南壮一郎さん(ビジョナル社長)の語る経営や働き方の未来とは?【The Future of Work 】
ビズリーチ南壮一郎さんが描く、素直に青臭く社会の課題と向き合い事業を創出する未来
株式会社ビズリーチ 取締役HR Techカンパニー カンパニー長 多田洋祐さん(新体制:株式会社ビズリーチ代表取締役社長)
HR Techカンパニーは、これまで、採用のあり方と人々の働き方を変えていくことで、すべての人が自分の可能性を信じられる社会をつくることを目指し、「ビズリーチ」を中心に、日本の採用市場におけるダイレクトリクルーティングを推進してきました。2016年には、人材活用クラウド「HRMOS」の提供を開始し、採用、配置、育成、評価などのあらゆる人事データの可視化と活用を通じて、企業や従業員の生産性の向上に取り組んできました。「人生100年時代」において、個人がより主体的に自身のキャリアを考え、構築していくことが、今後、ますます必要となっていきます。同時に、企業にとっては、採用だけでなく人事のあり方が大きく変化すると考えます。このたび、株式会社ビズリーチとして、HRテック事業の成長をさらに加速させ、企業と人々が輝く社会を築くことができるよう、尽力いたします。
ビズリーチの成長を中心で牽引してきたのが、HRTechカンパニーでしたね。転職サイト「BIZREACH(ビズリーチ)」にとどまらず、企業向けの戦略人事クラウド「HRMOS(ハーモス)」を展開して加速度的に成長してきました。
採用管理ツール、戦略人事ツールなどの導入を検討している方は、ぜひ「HRMOS(ハーモス)」の導入もぜひ検討してみてください。
ATS(HRTech採用管理システム)比較〜日本の定番から海外発サービスまで15選〜
私自身、転職エージェントとして、また投資家として、企業と人々が輝く社会を築くということに非常に共感しております。今後も、私自身もサービスを利用させていただくことでも、応援していければと考えております。
ビジョナルグループの会社
ビジョナル株式会社
事業内容:グループ会社の経営支援
株式会社ビズリーチ
事業内容:ビズリーチ、HRMOSシリーズ(HRMOS採用、HRMOS評価、HRMOS CORE)、キャリトレ、ビズリーチ・キャンパスの運営
ビジョナル・インキュベーション株式会社
事業内容:ビズリーチ・サクシード、BizHint(ビズヒント)、Future of Work、yamory(ヤモリー)の運営
株式会社スタンバイ
事業内容:求人検索エンジン「スタンバイ」の運営
最後に
途中でも触れましたが、私自身がヘッドハンターとしてビズリーチのサービスを利用させていただいてきました。優秀ヘッドハンターにご選定いただいた経験もあります。
また、多くの縁をいただき、CPO兼CTOの竹内真さんや執行役員の関哲さんにもインタビューさせていただきました。
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ビズリーチ 関哲さんが語るコンサル出身者のスタートアップ転職で、気をつけるべきポイント【前半】
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皆さん、ビジネスマンとして非常に尊敬できる方ばかりで、非常に勉強になりました。今後もビジョナルグループの動向に注目・応援していきたいと思います!