こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
日本を代表する大企業が「終身雇用を保証しない」「中途採用比率を上げる」と発表していますね。ご自身の転職市場での価値を気にしている方も多くいらっしゃるのでははないでしょうか。
自分が転職する際には、少しでも評価高く、良い条件で転職したいですよね。転職市場には、評価・スカウトされやすい人・されづらい人が存在します。
10000人以上のキャリア相談実績、3500社以上の経営者相談経験、2社創業から役員でIPO経験あり、130社以上の上場支援実績ありの私の経験から、解説していきます。
目次
転職市場での評価基準は?
中途採用では、新卒採用とは全く異なるモノサシで評価されることになります。
新卒採用では多くの場合、ポテンシャル採用で、成長したら「人に対して仕事を割り振っていく」考えになっていますよね。
一方で中途採用では、「仕事に対して人を当てはめる」考えの下、採用が行われます。そのため、求める仕事をできない人を採用すると、言い方を選ばずに言うと、企業にとってコストでしかなくなってしまう場合もあるんです。
そのため企業は採用の際に、その人のスキルや経験、キャリアを念入りにチェックしています。今回は、私が企業の採用支援をしたり、キャリアコンサルタントをしたりしてきた中で、転職市場で評価・スカウトされやすい人を発表します。
転職市場で評価が高い、スカウトされる人
成長産業(インターネットなどの新興企業)の人
伸びている産業には新しい人を採用したいというニーズが多いです。中でも、同業他社から人材を採用することができると、即戦力に近い形で入社してもらえます。
今はどこも人手不足ですから、同じ産業にいる人を即戦力で採用したいと、まず考えますよね。そのため、成長産業で働いている人は、スカウトされやすいと言えます。
また、最近は大企業も、ベンチャー企業と連携して事業を行うことも増えてきました。そのため、ベンチャー・スタートアップと言われるような新興企業の勝手を理解した人もニーズがあります。
現在でいうと、広義でのインターネット業界のような産業が、ベンチャーもたくさん生まれている成長産業の代表例として挙げられますね。
若手の新卒メガベンチャーからの転職キャリアを考える
投資銀行の人
ゴールドマン・サックス証券、ドイツ証券、JPモルガン証券、メリルリンチ日本証券などの投資銀行の方を採用したいという企業はかなり多いです。ここでは、一部の強いニーズがある産業をピックアップします。
一つは、成長ベンチャー企業からの強いニーズがあります。
2018年にVCが投資した総額が1,615億円と言われています(Japan Startup Finance Report 2019H1 より)。2015年は753億円なので、3年間で2倍以上に増えています。
一方で、資金調達したいスタートアップも増えているので、競争は激しいです。その環境の中で資金を調達をして、上場後も適切なIR(投資家向け広報)をできる人材が欲しいと考えた際に、株式市場と向き合ってきた投資銀行の人を採用したいとなるわけです。
なぜスタートアップはゴールドマンサックス出身者をCFOにするのか?
戦略コンサルの人
会社をより大きく成長させていくことを考えた際に、戦略コンサルティングファーム出身の方がいると経営しやすくなります。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボントン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーなどが筆頭ですね。
多くの戦略コンサルタントの方は、大企業の仕組み・経営を効率化したり、売上を伸ばしたりするところに向き合った経験があります。戦略コンサルを早期から入れている中小・ベンチャー企業ももちろんありますが、戦略コンサルを導入するのはすでに一定の収益が上がっている大企業が多いです。
大企業の仕組みを精通し、それをさらに伸ばすという経験のある方は、会社のトップラインを上げる際に重宝されるので、スカウトされやすいと言えます。
コンサルティングファームからベンチャー、スタートアップへ転職する際に考えるべき点
総合商社の人(若手)
三菱商事や三井物産、伊藤忠商事などの総合商社も評価が高いです。新卒の就職活動ではかなり人気が高く、限られた人しか入社できないので、ポテンシャルが高い人が多いです。
ただ、注意点があります。それは若手のうちでないと、転職しづらいということです。
総合商社は年収が高いことで知られていますが、年収を下げずに転職することはかなり難しいです。年齢が上がるほど年収も高くなっていることが多いので、採用する側が同等の給与を用意することが難しくなります。採用時のハードルも上がります。何より、本人が年収を下げられない環境になっていることも多いです。
若手のうちであれば、給与のダウン幅も抑えられますし、高いポテンシャルを買って採用してくれる企業も多くなります。総合商社出身で、ベンチャー企業に転職し、CxOとして活躍している方も多くいらっしゃいます。
総合商社からべンチャーやスタートアップに転職するときに気をつけるべきポイント
転職市場で評価が低い、スカウトされにくい人
細分化された環境に身を置いていた人
それは当たり前じゃないか、と思われるかもしれません。ただ、お伝えしておきたいことがあるので、注意喚起も兼ねてお話させていただきます。
例えば、最近、日系大手企業の2,3年目、いわゆる第二新卒と呼ばれる若手の方にご相談をいただく機会も増えてきました。
ただ、お話を聞いていくと、仕事をなかなか任せてもらえず、結果を残すチャンスすら得られない環境もあるようです。組織が細部まで体系化された環境では、自分の役割を超えて何かの実績を残すことも難易度が高いです(もちろんその中で実行して結果を残している人は評価が高いです)。
また、自分では結果が残せていると思っていても、注意が必要です。仕事が細分化されていたり、その組織でしか通用しない話であったりするため、外部の人からはそれが実績だと理解されないこともあります。
転職・キャリアアップということを見据えていくのであれば、自分の組織への貢献が仕事の結果・数字で具体的に残る企業への転職も考えた方がいいのではないかと思います。
新卒就活で勝ち組と思っていた人も要注意?
新卒で給料の高い会社に入社して勝ち組だと思っている方も、転職市場での評価には気をつけたほうがいいかもしれません。
特に、給料が上がっていて、ご結婚されていたり、お家を買っていたりすると、よりその傾向は強くなってしまいます。ある会社で専門的なスキルを身につけていたとしても、それが新しい会社で活きるか分かりづらいので、採用する側は同額の給与を払いづらいんですね。
この場合は、若ければ若いほどスカウトされやすく、転職もしやすいと言えます。
ただ、一流企業の管理部門(法務など)は、非常に厳しく管理されていて、レベルが高い方が多いので、評価が高くなることもあります。
最後に
今回、紹介した評価されやすい環境にいる人も、されづらい環境にいる人も、自身の転職市場での価値を知っておくことは非常に重要なことだと思っています。
もし、危機感を持ったり、さらなるチャレンジの可能性を感じたりした方は、ぜひ直接ご相談くださいませ。より具体的な相談に乗れますし、なにより、成長産業への転職支援には自信があります。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。
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