CFO転職で気を付ける2つのポイント

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今回のベンチャー・スタートアップ転職相談


相談者様:CFOとして転職する際に、気をつけた方がいいことはありますか?

 

CFOとして転職する前に気をつけるポイント

経営者の方が金融・会計士出身では無い場合、CFO「どういうことをやってもらえばいいのか」わかってないことが多いです。

 

「CFOに何を求めるのか」を、CFOとして入る側の人が経営者に説明する必要があります。

 

期待値ギャップが大きすぎると、溝が出来ます。

 

証券会社、投資銀行出身の人が得意な「攻め」の部分である、 資金調達やIR。

 

会計、経理出身の人が得意な「守り」の部分である、経理・財務・決算を締める、内部統制をする。

 

これを

 

「全部一人でやって欲しい」

 

「出来るんじゃないか?」

 

と割と経営者側は思っています。

 

経営者は皆

 

「俺だって何もわからないところでやってきた」

 

という気持ちが凄く強いです。

 

「何でもやったら出来るでしょ」

 

という風に思っています。

 

しかし「攻め」と「守り」の部分を同時に全部出来る人は、私は会ったことがありません。

 

「〇〇までは出来る」

 

「〇〇までは、もう一人必要です」

 

という風に話しておいた方が良いです。

 

私は、そういうことを分解して話すのが仕事なので、投資先、支援先、お客様にも話します。

 

しかし、説明ができていないと場合は

 

「何でも出来るでしょ!」

 

と採用されて、後で苦労します。

 

経営者とCFOのすり合わせが必要

特に証券会社、銀行出身の方は、決算を締めたことがあるわけではありません。

 

その仕事からやってくれとなると、大変です。

 

反対に、会計・経理出身の方が

 

「株価を上げていくためのエクイティストーリーを上手に作って欲しい」

 

と言われると、全くやったことない方がほとんどなので、難しいです。

 

「どのような仕事を具体的にするのか?」というすり合わせが必要です。

 

経営者はついつい

 

「できないこともやるのが仕事だから」

 

大体の経営者がこのような思考です。

 

だからこそ「成功者」なのですが、経営者以外の人が全員そういう動きは出来ません。


「期待値調整」「具体的な話」を進めることがCFOで転職するときに気をつけることです。


※エクイティストーリー
資家に向けて会社の特徴・成長戦略・企業価値の増大の道 筋についての説明をするストーリー

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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