社会人4年目ともなると、一般的にはある程度仕事にも慣れ、生活サイクルも出来上がってくるイメージですよね。地に足が付きはじめ、仕事にも身が入り始める時期だと思います。
同時に、3年間ほど社会人として過ごすと、今後の人生や今の仕事について考えてしまうもので、一度は転職も考える時期と言えるでしょう。
20代の転職市場での市場価値は高いと言われていますが、具体的に社会人4年目の転職にはどのようなメリットやハードルがあるのでしょうか?
本記事では、社会人4年目での転職活動にあたって、必要な準備や心構え、メリット・デメリットについて解説しています。
20代が企業に求められていること、必要なスキル、転職による利点などを記述しており、これらを事前情報として頭に入れておくと、行動が起こしやすくなると思います。
本記事を転職活動の参考にしてもらい、転職成功に向け行動に移していただければと思いますので、ぜひ最後まで目を通してみて下さい。
社会人4年目の転職市場価値は高い
社会人4年目といえば、一般的に20代前半~中盤の若者が多く、スポンジのような吸収力と柔軟性が企業から期待されるものでしょう。
そのような若さの利点は転職においてもプラス材料として扱われ、30代以降に比べて受け入れられやすく、転職市場価値は高いと言えます。
では具体的に企業は社会人4年目の20代に対し、どのような価値を見出しているのでしょうか。
若い20代のポテンシャルを期待される
一番初めに見られるのは「若さ」、つまり吸収力・柔軟性・体力が期待されるのは言うまでもありません。
社会人4年目の20代は、ある程度の経験は積んでいるものの、若く、ポジションも責任が重くない平社員であるケースが多いため、物事の変化や技術・知識を吸収できる余裕がある時期です。
そのような時期に入社してくる若者は育成への投資価値が高いため、今後の企業の存続も考えるとウェルカムな土壌があるんですね。
人材不足や若手育成は企業のテーマでもあるため、「若さ」は転職の際にはアピールしたい要素の一つと言えるでしょう。
3年間企業に勤務した実績を支持してもらえる
「とりあえず3年間は1つの会社で仕事をしてみろ」といった言葉を耳にしたことがあると思いますが、3年間企業に勤務したことは転職の際に実績として見てもらいやすいでしょう。
企業としても、若い社員には時間や先行投資としての損失の育成のコストがかかり、投資を無駄にしないためにも、短期間で辞めてしまうリスクがある人は雇いたくないのが実情です。
社会人4年目で一度も転職をしてない人は、それだけで好印象を抱いて貰える可能性が高く、転職活動を有利に進められるんですね。
即戦力として期待されやすい
3年間どこかの企業で勤め上げてきたため、ある程度の能力を持っていることを期待されるケースも多いでしょう。
特に同業種への転職の場合、それまで培ってきたであろうノウハウを活かせるポジションや部署に配属される場合もあり、若く将来性がある上に戦力にもなる社会人として歓迎されやすいんですね。
転職の際には、自分が得意とすること・持っているスキル・蓄積したノウハウをしっかりアピールすると、即戦力として企業が期待を抱いてくれ、転職活動が成功しやすくなるでしょう。
社会人4年目で転職を希望する理由
仕事にもある程度は慣れ、生活のリズムも板についてくる頃合いの社会人4年目ですが、少し余裕が出てくると自分の人生について見つめなおすタイミングが訪れるものです。
社会人4年目の20代は、一体どのような理由で転職を考えるようになるのでしょうか?
ここでは一般的な視点から、社会人4年目が抱く転職理由について大きく3つに分けてお伝えします。
挑戦してみたい異業種を見つけた
多い理由の一つとして挙がるのが、「やりたいこと」の発見でしょう。
新卒で就職した企業が、「大手だから」「親に勧められたから」など、自分の本意とは別の理由で決めている場合も多く、目標や目的を見出せぬまま流れ作業で就活をしている人も大勢いるのが現実です。
そんな人が、社会に出て様々な経験を重ね世の中について知ると、挑戦したい仕事が出てくることもしばしばあるんですね。
仕事は人生の多くの時間を割き、生活の中心であることは否定できません。そんな仕事において、「やりたいこと」が見つかると幸福度の向上にも繋がるため、新たな業種への挑戦が多く挙がる理由の一つなのでしょう。
キャリアアップ・スキルアップを望んでいる
社会人4年目ともなると、多くの社会人が現状の業務に慣れ、試行錯誤せずともこなせるようになってしまいます。
創意工夫や新たなスキルによって越えるべき壁がないと、「前に進む感覚」や「成長している実感」が感じられなくなり、モチベーションの低下を起こしてしまいがちなんですね。
加えて社会人4年目になると、上司や先輩のポジションや仕事ぶりから何となく自分が歩む道が見えてしまいます。将来の業務内容や年収がわかってしまうと、未来の姿に胸を躍らせる感覚が持てないため、こちらもモチベーション低下に繋がってしまうケースが多いものです。
そういった2つの観点から、入社4年目ではキャリアアップやスキルアップを望むようになり、転職を決断する人が出てきます。ある程度の張り合いがないと、仕事から意義を感じられなくなるため、転職を希望するんですね。
労働環境・年収への不満
社会人4年目になると、自分の労働環境や年収について、友人や知人などが務める職場を参考にして、客観的に比較することができるようになります。
また、昨今ではネット上で同じ年代の社会人が抱く仕事についての不平不満を知ることもできるため、自分の勤める企業の待遇について良し悪しの判断がつきやすいものでしょう。
そういった比較材料と照らし合わせた時、労働時間や給与、福利厚生について落差に不満が出てくることも転職理由の大きな理由になります。
20代の若手時代は下積みの要素があるとはいえ、できるだけ多くの給与と充実した福利厚生を与えて欲しいものですし、人生は仕事だけでできているわけではないため、余暇時間の余裕も欲しいものです。
他人と比較しすぎるのは良くないとはいえ、同年代の社会人とあまりに給与や待遇がかけ離れていたら、それは不満に思うのが人情なんですね。
社会人4年目の転職におけるリスク・デメリットについて
20代の内の転職はそれほどリスキーではないとはいえ、深く考えずに行動を起こすのも問題でしょう。
結局のところ、現状から環境を変えたとはいえ、人間社会に生きている以上は不平不満や理不尽、人間関係等のストレスを避けきれるものではありません。
転職をする際には、「将来どうなりたいのか」「今、具体的に何をしたいのか」の2つを明確にして行動を起こさないと、転職後にまた同じような理由で職場環境を変えたくなるものです。
この項目では、曖昧な転職活動をしてしまった時に起こりがちなリスクやデメリットについて解説します。
自分の得手不得手をあまり考えていない転職
仕事において得手不得手を理解しておくことは重要なポイントです。誰にでも苦手科目や競技があるように、仕事においてもそれは同じなんですね。
特に日本の企業はジェネラリスト(総合職)を育てようとする傾向が強く、能力の個人差についてはあまり意識を向けてくれない現実があります。社会人4年目の中途採用ともなると、ある程度能力について理解した上での転職ととられるため、なおさらでしょう。
このような前提から、気持ちだけで不得手な業種へ就職してしまうと能力が発揮できず、後々後悔することになりかねません。また雇っていただいた企業にも負担をかけてしまいます。
以上の理由から、自分の得手不得手について事前に把握しておき、能力に則した転職先企業の選択をしていく必要があるんですね。
同時に、面接の際には自分の長所・経歴・具体的な能力をしっかりと伝え、企業側の部署采配等の判断がしやすいよう心掛けるべきでしょう。
初回の転職ではなく、2度3度目である場合
社会人4年目の間に、すでに2度、3度の転職をしている人は、転職時に不利に働く可能性があります。
前述した通り、企業が20代の若者に求めているものの一つに、成長と将来性があります。言い換えると企業の未来を担う従業員に成長することへの期待であり、先行投資としての育成を行いたい考えがあるんですね。
1年、2年と育成コストをかけたにも関わらず、突然辞められると、それまでの労力・時間・損失が無駄になってしまいます。企業もかけられるコストは限られるため、長期勤務の可能性の高い人を雇って育成コストを投資したいんですね。
2回以上の転職をしている社会人4年目の人は、このあたりのデメリットについては留意しておく必要があるでしょう。
人間関係を再構築する必要性が出てくる
社会人4年目、つまり実質3年間の会社勤務の中で作り上げた人間関係というのは、良い仕事をする上でとても大切な要素であることは言うまでもありません。
1伝えれば5、10と返ってくる関係性、こちらの仕事を見越してサポートしてくれる同僚や他部署の存在など、連携の意味で人間関係ほど心強いものはないでしょう。
社内の人間関係は一朝一夕で作られるものではなく、時間をかけ、トラブルや壁を乗り越えることで得た信頼関係の上に作られるものです。
こういった人間関係の再構築をする必要が出てくる点が、転職のデメリットの一つと言えるでしょう。
社会人4年目で転職を成功させるコツ
では具体的に、社会人4年目で行う転職を成功させるコツはあるのでしょうか?
確実に上手くいく保証はないものの、事前に防止できる失敗の種があるなら、対策しておきたいところですよね。
ここでは内的要因、外的要因、リスクを減らす行動の3つのポイントを、それぞれを具体的な項目に置き換えて解説していきます。
自分を知る
前項でもお伝えしましたが、まず自分の得手不得手・能力・好みを理解しておく必要があります。何をおいてもまずは自分について掘り下げ、自己理解を深めましょう。
どんなに転職の条件が整っていても、ミスマッチの仕事を選んでしまうと、入社後に思いもよらぬ苦労や失敗に繋がってしまうケースが多く、失敗した転職の典型例となってしまいます。
不得手なことは努力に対してリターンが小さく、全く成長しないわけではなくとも効率が悪いですよね。そのデメリットは雇用される側だけでなく、雇い主である企業側にも負担を与えてしまいます。
企業と転職者の双方がWinWinの関係を作るためにも、自分に合った職種・業種を選ぶことを心掛けるのが賢明でしょう。
希望している企業についてリサーチする
転職を希望している企業についてもリサーチし、しっかりと自分の希望と照らし合わせ、できるだけ齟齬を小さくするよう努めることも大切です。
適切な職種・業種を選んだとはいえ、福利厚生などの待遇面や給与が納得いくラインに到達していない場合、後々不満が出てくるものなんですね。
求人サイトに掲載されている条件面やネット上の口コミ、評判などを確認し、自分にとっての許容ラインに到達しているかを総合的に判断しましょう。
現行の仕事の在職中に転職活動を行う
当然ですが、転職を思い立ったからといって、現行の仕事を辞めてしまっては次の仕事が決まるまでは無収入となってしまいます。
ある程度の貯蓄があれば何とか食い繋げますが、それでも「決まらなかったらどうしよう」といった心理的な負担は付きまとうことになります。社会人4年目の若者ですと、貯蓄が無い人も多いでしょうし、仕事を辞めて転職活動を行うのは現実的ではありません。
また在職中の転職活動というと、企業に悪いことをしているような負い目を感じる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。全ての国民は憲法により職業選択の自由が保障されており、仕事選びを行う権利がありますので、気にすることなく転職活動を行っていきましょう。
以上の点を考えると、在職中の余暇時間に転職活動を行っていくのがベターと言えますね。収入面、心理面の負担を軽減し、計画的に転職活動を行っていきましょう。
社会人4年目が採用されやすい業種
社会人4年目で転職を考えた時、もちろん自分の興味や経験を含めた得意な業界で職業を選ぶことも大切ですが、就職する側の価値が高く、転職しやすい職種・業種はあるのでしょうか?
この項目では、特に20代の若者が就職・転職しやすい仕事について、2つの職種を取り上げて解説しています。
プログラマー・ITエンジニア
筆頭に挙がるのが、プログラマー・ITエンジニアでしょう。経済産業省の発表によると、世界中のデジタル環境が急速に整っていく中、日本としても遅れを取らないよう将来に渡って活躍できるIT人材の育成は急務としています。
2030年には必要とされるIT人材が、最大でおよそ79万人不足する試算も出されており、日本が国を挙げて対策していく必要のあるプロジェクトの一環でもあります。
#SE #システムコンサルタント
現役の大手SEの方がSNS上にコメントされた、プログラマー・ITエンジニアの転職市場おける20代後半のニーズですね。25歳~28歳の間、ちょうど大卒で社会人4年目の時期に該当します。
以上の世情的な背景もあり、特に20代の若者にとってはプログラマー・ITエンジニアは転職しやすい職種・業種と言えるでしょう。
営業職
得手不得手がかなり影響してきますが、営業職も引く手あまたな職種・業種と言えます。
営業職は、売上によって個々の給料が変動する実力主義を重視した企業が多く、適正があればすぐにでも活躍できる業界なのが特徴でしょう。
転職しやすい最大の理由が、20代で1000万円もの年収を稼ぐ営業マンがいる反面、激しい売上争いについていけず辞めてしまう人も多く、雇用流動性が高い業界なため常に募集をかけているからですね。
キャリアプランとしても、若い内は現場で営業を行い、経験を重ねてある程度の年齢に達した場合はマネージャーや部長、役員など、管理職に昇進していくコースがあります。一生身体を使って営業をかけ続けるわけではない点も魅力と言えるでしょう。
社会人4年目の転職成功談
実際に社会人4年目で転職を成功させた方々は、どのようなメリットを感じているのでしょうか。
SNS等のネット上に散見された事例を参考に、社会人4年目の転職のメリットについて解説していきます。
年収が上がった
転職する際に気になるポイントの一つが年収でしょう。転職をしたことで年収が上がった嬉しい声も聞かれます。
給与、年収は初期から50万くらい上がった。
大学卒業して22〜23はワーホリして、24で中途、25で転職したけど、年収50万くらい上がったし、休みも増えたぞ。
勇気を出して転職に踏み出したことで、年収面でプラスに働くケースも多いでしょう。
もちろん年収だけで仕事を選択するべきではありませんが、できるだけ収入が良いほうがありがたいですよね。将来へ向け貯金、あるいは充実した余暇時間を過ごしたり、自己投資や自己研鑽をするためにも、収入アップは20代の転職にとって大きなプラス要素と言えます。
適切な職場環境に就けた
合わない職場環境から抜け出し、前職よりもマッチした環境でストレス最小限で働けているといった感想も、成功した転職において多く見られる意見です。
20代で公務員から民間に転職したいなら、転職しちゃった方がいいですよ。
人生が楽しいから。
僕は転職してよかったです。
未経験業種への挑戦、複数回の転職、公務員から民間企業への転職したケースの3つの意見を取り上げました。ミスマッチの環境にいると、幸福度ややりがい、過剰なストレスにさらされるなど、辛い毎日を過ごすことになりかねません。
仕事はもちろん大切ですが、人生は長く、大きな視点で考えるべきで、責任感や金銭面の不安だけで仕事を続けるのは健全とは言えないでしょう。
環境を好転させる目的での転職も決して悪いことではなく、むしろ現在の職場が負担になっているのであれば、一度考えてみてはどうでしょうか。経験を積める20代という若い時期ならばなおさらです。
環境を変えて成長を実感できている
仕事といえば、試行錯誤や創意工夫で壁を乗り越えた先にある成長の実感ですよね。人間はただお金を貰うために労働力を提供しているのではなく、働く中で得られる成長という大事な報酬が必要になってきます。成長を感じるためには、適切な壁や手ごたえ、適度なストレスが発生する職場環境に身を置きたいものしょう。
転職によって職場環境を変え、成長を実感できるようになった多くの方がおっしゃるのが「仕事が楽しい」です。楽しいことは継続でき、続けていると結果を出したくなり、結果のために工夫して上達し、また成長を感じられるものですよね。人生の多くの時間を割く仕事おいて、成長と継続の好循環を生み出せている状況は、何にも代えがたい幸福と言えます。
もちろん、仕事は楽しいことばかりではなく、時には大きな失敗をすることもあるでしょうし、人間関係の軋轢が生じたりもします。しかしベースとなるサイクルがしっかりしていれば、このようなトラブルが起きた際も成長の糧として乗り越えていけるもので、30代、40代になった時に深みのある社会人に成長できることでしょう。
成長にフォーカスした転職も立派な理由となりますので、現在の職場環境から手応えを感じられていないならば、転職を視野に入れてみても良いと思います。
社会人4年目の転職失敗談
結果として上手くいった転職があれば、思ったような職場に就けなかった人がいるのも現実です。
原因としてリサーチ不足や自己分析の浅さなどもありますが、人間関係や実際の現場での仕事の業務実態は、イメージしていた内容と違うこともあるでしょう。
そういったリスクは転職にはつきものではありますが、実際に失敗だと感じた方々はどのように考えているのかを、ネット上のコメントを参考に見ていきます。
年収が下がった
年収が下がってしまうことは、転職においてありがちなデメリットです。リサーチ不足もありますが、企業の事情により提示された賃金から入社後に下がってしまうパターンもあるようで、その場合は受け入れるしかないのが現実ですね。
転職活動を20代にしたときに思ったこと。
異職種・業界への転職はむずかしい…
企業側は、それなりのスキルを求めてきますし。
なんとか内定もらったけど、年収下がった件。
年収だけで仕事の良し悪しが決まるわけではありませんが、人間は得る物より損失に反応するといった心理学の研究があるように、額が大幅に下がってしまうと心理的な負担を感じてしまうものです。
こういったネガティブな条件を受け入れて前へ進むためにも、前述したように「将来どうなりたいのか」「今、具体的に何をしたいのか」の2点を明確にしておく必要があります。年収以外の希望を用意しておくことで仕事の意義を分散し、現状を糧に変える原動力にしていくんですね。
人間関係が悪化した
転職が失敗だと結論づける多くの理由には、人間関係が前職の職場より悪くなってしまったケースもあるでしょう。
うつになって大手監査法人を辞めることになったあと、再就職で焦り、よくわからない会計事務所に勤めたことです
パワハラし放題のブラック企業で、一年で辞めました
転職先はよく考えないと、経歴を汚すだけになります
もちろん、どのような職場においても、大なり小なりの人間関係の軋轢やトラブルはつきものですが、パワハラやモラハラ、酷い場合は悪質ないじめを受けてしまうといったことがあるのも現実です。
また職場の空気感や雰囲気が合わない場合もあり、例えば物静かに仕事する人が体育会系の人が多い職場に就くなどのミスマッチがあると、どうしても馴染むことができず強いストレスを受けかねません。
転職先の企業の人間関係について詳しくリサーチすることは難しいですが、転職サイトや口コミに職場の雰囲気について書かれている場合もあるため、念のためチェックしておくのが良いでしょう。
向いてない仕事で後悔した
転職後に合わないと感じるのは、多くは事前のリサーチ不足や自己分析を怠ったために起こりがちな転職失敗のケースです。
業務内容に間違った期待を抱いてしまったり、どの職場でも最初から仕事ができるなどというのは間違った自己分析と言えるでしょう。
転職前にはできるだけフラットな視点がもてるように、良い側面、悪い側面の両方を、企業と自分自身から掘り下げてみる必要があります。思い込みなどの偏った前提のまま転職を行ってしまうと、「成長を期待していたのに緩やかな仕事だった」「前職より能力が発揮できず辛い」といった事態になってしまうんですね。
またそういったイメージと違った職場であったとしても、そこから考え方を変えて仕事に取り組んでいくことも可能です。緩い仕事なら自分自身で工夫し、より質の高い成果を目指すのもよいですし、前職より仕事ができないのであれば、成長機会ととらえて向き合うこともできるでしょう。
まとめ
以上、社会人4年目で行う転職にまつわる内容を、転職のコツやメリット・デメリットを中心にお伝えしました。
総合して結論を出しますと、社会人4年目の転職は、目的・目標を明確にし、自分の能力を把握した上で行うと、採用確率も採用後の満足度も高まりやすいということですね。現代はネット上で企業の情報や口コミなども収集できますので、リサーチで判断材料を多く仕入れ、転職に活用していきたいところです。
企業側も3年間の社会人生活を評価し、即戦力としての期待も抱いてくれている点も見逃せません。社会人4年目というのは将来性と即戦力の両方を兼ね備えた立場であり、企業側としても魅力的な人材に見えていることが多いので、培ったノウハウは積極的にアピールしていきましょう。
まだまだ若く発展途上の社会人とはいえ、3年間の仕事で得たノウハウは転職後の企業でも必ず役に立つと思います。30代に入ると転職も難しくなりますので、体力と時間に余裕があり、転職に有利な20代の間にやりたい仕事にチャレンジしていくのは、長い人生の視点から見ても有意義なことでしょう。
ぜひ本記事をきっかけに、冷静かつ慎重に、しかし20代の若さの持つ勢いと大胆さを活かしながら、今後のキャリアを形作る転職に挑んで下されば幸いです。
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