2年目の転職は早い?【2026年最新版】大卒の11.9%が2年目で離職する実態と転職すべき人・待つべき人、住民税・賞与・失業保険から見た辞めどきと成功のコツを高野秀敏が解説

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。東北大学特任教授(客員)、12,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。80社以上の投資、9社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。178社上場支援実績あり。顧問、アドバイザー、社外役員30社以上、キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。「ベンチャーの作法」ダイヤモンド社5万部を超えるベストセラー

こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職支援を27年続けているキープレイヤーズの高野です。

「社会人2年目で転職するのは早すぎる?」「せめて3年は働けと言われたけれど、もう限界」「2年目で辞めたら、次の会社で不利になる?」——入社2年目の方から、このようなご相談を毎年たくさんいただきます。

先に結論をお伝えします。2年目の転職は早すぎません。ただし、「今の会社から逃げたい」だけで動くと後悔しやすい時期でもあります。厚生労働省の最新データでは、大卒の11.9%が就職2年目に最初の会社を離れています。8人に1人という計算です。企業側も第二新卒の採用を増やしていて、転職した20〜24歳の55.2%は前職より賃金が上がっています。

一方で、2年目には「住民税の天引きが始まる」「賞与が満額になる」「失業保険の受給要件を満たし始める」といった、お金の面での節目がいくつも重なります。辞める時期を少しずらすだけで、数十万円の差が出ることもあります。

この記事では、①2年目の転職事情と最新データ、②企業が2年目に求めること、③転職をおすすめする人・おすすめしない人、④メリット・デメリット、⑤お金の面から見た辞めどき、⑥成功のステップとコツ、⑦よくある失敗パターン、⑧エージェントの選び方、⑨よくある質問——を整理します。年代ごとのキャリアの全体像は年齢別転職ガイドにまとめていますので、あわせてご覧ください。

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目次

結論:2年目の転職は「早くない。ただし理由と時期は選ぶべき」

論点 2026年のリアル
早いのか 早くない。大卒の11.9%が就職2年目に離職(1年目12.1%とほぼ同じ)
市場での扱い 第二新卒として扱われる。企業の第二新卒採用の実施率は60.9%(前年52.6%)
年収 転職した20〜24歳の55.2%が賃金アップ、減少は17.5%(2025年)
異業種・異職種 ポテンシャル採用が中心なので、未経験の業界・職種に最も移りやすい時期
お金の節目 住民税の天引き開始(6月)、賞与の満額化、失業保険の受給要件(被保険者期間12か月)が重なる
リスク 理由が曖昧だと「またすぐ辞める人」と見られ、次の会社でも短期離職を繰り返しやすい

面談で私がよくお伝えしているのは、2年目は「辞めるかどうか」より「次の会社で何を積むか」を先に決める時期だということです。ここが決まっていれば、2年目の転職はキャリアにとって十分プラスになります。

2年目で転職するのは早い?【2026年最新データ】

2年目で転職するのは早い?

大卒の8人に1人が「2年目」で最初の会社を離れている

少し前までは、「とりあえず3年は働いてみないと、会社との相性は判断できない」という考え方が主流でした。しかし今は、その風潮も大きく変わっています。

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(2025年10月公表)によると、2022年3月に卒業して就職した人の3年以内離職率は大学卒33.8%、高校卒37.9%でした。大卒の内訳は次のとおりです。

就職後の年次(大学卒・2022年3月卒) その年に離職した割合
1年目 12.1%
2年目 11.9%
3年目 9.9%
3年以内の合計 33.8%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」。年次別の数値は公表資料のグラフより。合計は四捨五入の関係で一致しません

旧版の記事では2020年度の大卒31.2%を紹介していましたが、その後は30%台前半〜半ばで推移しています。2年目の離職率は1年目とほぼ同じ水準で、2年目に辞めることは決して珍しくありません。なお、離職率は会社の規模によって大きく異なり、従業員1,000人以上では27.0%、5人未満では57.5%でした。

企業の第二新卒採用は1年で8ポイント増えた

旧版では、業種経験不問の求人が約50%あるというデータを紹介していました。最新の企業側のデータでも、若手の採用意欲はむしろ強まっています。

マイナビ「企業人材ニーズ調査2025年版」では、第二新卒の採用を実施している企業は60.9%で、前年の52.6%から8.3ポイント上がりました。従業員1,000人以上の企業では74.5%が実施しています。採用理由の上位は「新卒採用で人数が充足できない」「中途の即戦力が採れない」で、重視するポイントの1位は「人柄」でした。

私が企業の経営者と話していても、「新卒が思うように採れないから、1〜3年目の若手をもっと採りたい」という声は年々増えています。2年目の方は、企業から見ると「ビジネスマナーの研修が不要で、まだ前の会社の色に染まっていない」貴重な層なのです。

転職した20代前半の55.2%は賃金が上がっている

厚生労働省「令和7年 雇用動向調査」(2026年8月公表)によると、転職した20〜24歳のうち、前職より賃金が「増加」した人は55.2%(うち1割以上増加は44.2%)、「減少」した人は17.5%でした。前年の増加50.5%からさらに上がっています。

国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」では、20〜24歳の平均給与は280万円、25〜29歳は425万円です。20代後半にかけて年収が大きく伸びる時期なので、2年目の転職では「今いくら上がるか」以上に、20代後半にどれだけ伸びる環境かを見ることが大切です。年収の世の中での位置を知りたい方は年収の中央値はいくら?【2026年最新版】も参考にしてください。

2年目で転職を考える理由

2年目で転職を考える理由

2年目で転職を考える理由として、私がよく聞くのは次の4つです。

入社前に思っていた仕事とのギャップ

1年目は研修や下積みで「まだ本番ではない」と思えていたものが、2年目に入って配属や仕事内容が固まると、「この仕事を続けても自分の望むキャリアにならない」と感じ始めるケースです。2年目で転職を考える理由として最も多いものです。

給与への不満(初任給の逆転)

2026年は初任給の引き上げが続き、東証プライム企業の大卒初任給は平均で約26.6万円(労務行政研究所)になりました。後から入ってきた新卒の初任給が、自分の給与とほとんど変わらない、あるいは上回るという話も聞きます。さらに2年目の6月からは住民税の天引きが始まるため、「昇給したはずなのに手取りが減った」と感じる方も多いです。

人間関係・働き方への不満

上司との相性、長時間労働、休みの取りにくさなどです。1年目は「新人だから仕方ない」と我慢できていたものが、2年目になって「この先もずっとこれが続く」と気づいたときに、転職を考え始める方が多いように感じます。

同期・友人の転職

同期や大学の友人が転職して、「自分もこのままでいいのか」と焦るケースです。この理由で動くこと自体は悪くありませんが、他人のキャリアを基準にすると、自分に合わない転職をしてしまうリスクがあります。

企業が社会人2年目に求めること

企業が社会人2年目に求めるスキル

結論から言うと、企業は2年目の方に高い実務経験やスキルを求めていません。1年前後で高いスキルが身につくことは少ないと、企業もよくわかっています。2年目の方に企業が見ているのは、次の4点です。

企業が見ていること 具体的な中身 面接での伝え方
社会人としての基礎 ビジネスマナー、報連相、繁忙期や決算などの一通りの業務経験 「1年間で何を一通り経験したか」を具体的に
人柄・素直さ 前の会社のやり方に固執せず、新しい環境で吸収できるか 上司や先輩から学んで改善した経験を話す
定着の見込み 「またすぐ辞めないか」 退職理由と志望理由を一本の線でつなげる
学習意欲 未経験の分野でも自分で学び続けられるか 入社前から始めている勉強や資格取得を示す

この中で最も見られるのは「定着の見込み」です。私が企業の採用担当者から聞く本音も、「2年目で辞めたこと自体は気にしない。ただ、うちでも同じ理由で辞めないかは知りたい」というものがほとんどです。

2年目の転職をおすすめする人・おすすめしない人

転職をおすすめする人 転職をおすすめしない人
新しい仕事にチャレンジしたい 給与アップだけが目的
入社後に仕事内容のギャップがあった 将来やキャリアプランをイメージできていない
労働に見合った給与ではないと感じる とりあえず退職しようと考えている
パワハラに悩んでいる 嫌なことから逃げたい気持ちだけで動いている
結婚や出産など、ライフイベントに合わせた働き方をしたい 社内異動や部署替えで解決できる可能性がある
労働条件が悪く休めない —

2年目の転職をおすすめする人の特徴

新しい仕事にチャレンジしたい

「今以上に適性のある仕事に挑戦したい」「自分の可能性を別の仕事で試してみたい」という理由の転職は、面接でもポジティブに受け止められます。未経験の職種に移りやすいのは20代、特に第二新卒の時期です。年齢が上がるほど即戦力が求められるようになるので、挑戦したいことがはっきりしているなら、2年目は良いタイミングです。

入社後に仕事内容のギャップがあった

たとえば「プログラミングが得意で入社したのに、仕事は顧客との打ち合わせばかりだった」というケースです。この状態が長く続くと、身につけたいスキルが伸びません。ただし、同じ会社の中で異動できる可能性がないかは、先に確認しておきましょう。

労働に見合った給与ではないと感じる

昇給がほとんどなく、賞与や退職金の制度もない。基本給を時給に換算したら最低賃金に近かった——そういう場合は、外の相場を知る良いきっかけです。自分に見合った評価をしてくれる会社を探すことは、仕事のやりがいと同じくらい大切な視点です。

パワハラに悩んでいる

周囲への相談や社内窓口の活用など、できる限りの対策をしても改善しないなら、転職を考えてよいと思います。心身を壊してからでは、転職活動そのものが難しくなります。体調に影響が出ている場合は、まず医療機関や会社の相談窓口に相談してください。

結婚や出産など、ライフイベントに合わせた働き方をしたい

仕事と家庭を両立しやすい職場に移るのは、前向きな転職です。制度があるかどうかだけでなく、実際の利用率や、育休から復帰した方がどんなキャリアを歩んでいるかまで確認しておくと安心です。

労働条件が悪く休めない

「忙しいのに賃金が低い」「残業や休日出勤が当たり前」という職場で働き続けると、体を壊す危険があります。残業代の未払いなど明らかな違法状態がある場合は、早めに動くことをおすすめします。

2年目の転職をおすすめしない人の特徴

給与アップだけが目的

給与の条件だけで転職先を選ぶと、仕事内容や社風が合わずに後悔するケースが多いです。給与は大切な条件ですが、仕事内容や職場の雰囲気など、多角的に判断しましょう。

将来やキャリアプランをイメージできていない

何のために転職するのかが曖昧なまま動くと、転職した後にまた同じ不満が出てきます。完璧なキャリアプランは不要ですが、「次の会社で何を身につけたいか」くらいは言葉にしておきましょう。考え方は転職の軸の決め方完全ガイドが参考になります。

とりあえず退職しようと考えている

次が決まらないまま一時的な感情で辞めると、空白期間ができて、面接で説明に困ることになります。生活費の不安から焦って次を決め、また合わない会社に入ってしまう方も少なくありません。

2年目の転職を見極める2つのポイント

今の仕事で得た経験やスキルを転職後に活かせるか

これまでの仕事を振り返り、得られた経験やスキルを転職後に活かせるかを考えましょう。たとえばA業界で法人営業をしている方が、B業界の法人営業を目指すなら、「法人営業の経験」をそのまま評価してもらえます。顧客の属性や営業の手法が似ていれば、さらにプラスです。完全未経験の仕事に移るよりも、転職の成功率が高く、年収も下がりにくくなります。

一時的なマイナス感情が隠れていないか

「やりたいことがある」と言いながら、本音は「とにかく今の状況から逃げたい」というケースは少なくありません。憧れの業界に転職できても、前職と同じ悩みを抱えてしまうことはよくあります。「努力しても、求めているものは今の会社では手に入らない」と冷静に判断できたなら、転職に踏み切ってよいと思います。迷いが強い方は今の会社・仕事を辞めたいけど決められない方へも読んでみてください。

まだ入社1年目で迷っている方は、新卒1年目の転職は早い?【2026年最新版】で「辞めていい理由」と「待つべき理由」を整理しています。

2年目で転職するメリット・デメリット

メリット デメリット・注意点
第二新卒として未経験の業界・職種に挑戦しやすい 「仕事が長続きしない人」と見られるおそれがある
今の職場より自分に合ったところで働ける可能性がある 仕事をすぐ辞める癖がつく可能性がある
1年間の経験をもとにキャリアプランを現実的に見直せる 給与が一時的に下がる場合がある
身につけた社会人基礎力を評価してもらえる 面接で必ず早期退職の理由を聞かれる
主体的に転職先を選べる(選択肢が最も広い) 辞める時期によっては賞与や失業保険で損をする

2年目で転職するメリット

未経験の業界・職種に挑戦しやすい

20代、特に第二新卒の時期は、経験よりもポテンシャルを重視した採用が中心です。30代以降は即戦力の採用が中心になるため、職種を変えたいなら2年目前後が動きやすいタイミングです。詳しくはポテンシャル採用完全ガイドで解説しています。

今の職場より自分に合ったところで働ける

今の職場が、目指す姿やライフスタイルとかけ離れているなら、若いうちに合う場所へ移るのは一つの手です。無理をして我慢し続けるより、早めに環境を変えたほうが長期的なキャリアにはプラスになることもあります。

キャリアプランを現実的に見直せる

新卒で入社したときは、働き方のイメージが漠然としていたと思います。1年間働いて社会の仕組みがわかってきた2年目は、より現実的で実現性の高いキャリアプランを描けるタイミングです。

社会人基礎力を評価してもらえる

ビジネスマナーや社会人としての心構えは、すでに身についています。企業から見ると研修コストがかからない点が大きなメリットで、新卒より第二新卒を優先して採用する企業もあります。

主体的に転職先を選べる

年齢が上がるほど応募できる求人は絞られていきます。20代前半の2年目は、幅広い業界・職種・規模の会社から選べる時期です。

2年目で転職するデメリット

「仕事が長続きしない」と見られるおそれ

企業によっては、1年前後での退職を「短すぎる」と捉え、忍耐力を心配されることがあります。不安を払拭するには、前向きで筋の通った退職理由を用意しておくことが重要です。

すぐ辞める癖がつく可能性

中長期的な目標がないまま転職すると、次の会社でも嫌なことがあったときに「また転職しよう」となりがちです。職歴に短期の在籍が並ぶと、転職はどんどん難しくなります。短期離職を繰り返したときの影響は短期離職しても転職できる?で詳しく解説しています。

給与が一時的に下がる場合がある

未経験の業界・職種に移る場合は、一時的に給与が下がることがあります。長い目で見て伸びる環境なら受け入れる価値はありますが、生活が成り立つ水準かどうかは事前に確認してください。

早期退職の理由を必ず聞かれる

面接では「なぜこんなに早く辞めるのか」をほぼ確実に聞かれます。ここで説明できないと、計画性がない人と思われてしまいます。ネガティブな理由の伝え方は面接でネガティブな退職理由を伝える方法にまとめています。

辞める時期によってはお金で損をする

次の章で詳しく解説しますが、賞与の支給日や失業保険の受給要件を知らずに辞めると、数十万円単位で損をすることがあります。

お金の面から見た「2年目の辞めどき」

2年目は、お金に関わる制度の節目がいくつも重なる時期です。どの競合記事もあまり触れていませんが、私は面談で必ずこの話をしています。

項目 2年目に起きること 転職時の注意点
住民税 前年の所得に対してかかるため、2年目の6月から天引きが始まる 転職しても支払いは続く。退職時期によっては残りを一括で払う必要がある
賞与 1年目は査定期間が足りず寸志のことが多く、2年目から満額になる会社が多い 支給日に在籍していないともらえない会社が多い。支給日と退職日の関係を確認
有給休暇 入社半年で10日、1年半で11日付与 退職前に計画的に消化する。拒否されることは原則ない
失業保険 自己都合退職は離職前2年間に被保険者期間12か月以上が必要 入社1年未満だと原則もらえない。2年目なら要件を満たしやすい
給付制限 2025年4月から自己都合退職の給付制限が2か月→1か月に短縮 在職中に次を決めるのが基本だが、辞めてから探す場合の生活費の目安になる

特に注意したいのが賞与です。夏の賞与の支給日が7月上旬なら、それより前に退職すると満額の賞与を受け取れません。逆に、支給日の直後に退職を申し出る方もいますが、引き継ぎ期間を含めて円満に辞められるよう、1〜2か月の余裕を持って計画しましょう。賞与と退職時期の関係は転職とボーナス完全ガイド、有給の消化は退職時の有給消化 完全ガイド、住民税や保険の手続きは転職のお金と手続き完全ガイドで詳しく解説しています。

2年目の転職を成功させる6ステップ

ステップ やること 目安の期間
1. 転職理由と軸を決める 辞めたい理由を「次の会社で実現したいこと」に言い換える 1〜2週間
2. 1年間の経験を棚卸しする 担当業務・工夫したこと・成果を数字で書き出す 1週間
3. 情報収集・エージェント登録 第二新卒に強いエージェント2〜3社、スカウトサイトに登録 1〜2週間
4. 企業研究・応募 事業・業績・社風を調べ、10〜20社程度に応募 2〜4週間
5. 面接 退職理由・志望理由・1年間で学んだことを一本の線で話す 3〜6週間
6. 内定・退職交渉 賞与や有給を踏まえて退職日を決め、上司に伝える 1〜2か月

転職活動の期間は、内定まで2〜3か月、退職まで含めると3〜6か月が一般的です。在職中に進めるのが基本で、その進め方は転職活動は働きながら?辞めてから?完全ガイドで解説しています。

2年目の転職を成功させるコツ

在職中に転職活動を行う

先に辞めてしまうと収入が途絶え、「とにかく早く決めないと」と焦って、また合わない会社を選んでしまいがちです。冷静に比較するためにも、在職中に活動しましょう。

企業研究を徹底する

事業内容・業績・平均年収といった基本情報に加え、採用ページで「求める人物像」を確認しておくと面接対策になります。いきなり選考を受けるのが不安なら、カジュアル面談で話を聞くのもおすすめです。準備のしかたはカジュアル面談の対策完全ガイドにまとめています。

転職理由を明確にする

転職理由は、求人選びにも面接にも関わる最も重要な要素です。思い浮かばない方は、「なぜ転職したいと思ったのか」を何度も自問してみると、本当の理由が見えてきます。

新卒にはない強みをアピールする

第二新卒のライバルは新卒です。新卒にはない「1年間の社会人経験」は大きな差です。仕事を通して学んだこと、身につけたスキルを、具体的なエピソードと一緒に伝えましょう。

一時的なキャリアダウンを怖がらない

未経験の分野に挑戦するなら、一時的に年収や役職が下がることもあります。長い目で見て伸びる環境で、やりがいを持てるなら、満足度の高いほうを選ぶのがおすすめです。

転職エージェントを活用する

エージェントは、求人の紹介だけでなく、書類の添削や面接対策、退職日の調整まで無料で支援してくれます。2年目の方は転職活動が初めての方がほとんどなので、2〜3社を併用して比較することをおすすめします。

2年目の転職でよくある失敗パターン

失敗パターン 起きること 回避策
勢いで先に退職する 収入が途絶えて焦り、条件の悪い会社に妥協して入社 在職中に内定を取ってから退職を伝える
今の会社の不満だけで選ぶ 「残業が少ない」だけで選び、仕事内容が合わず再び短期離職 不満の裏返しではなく、やりたいことから逆算する
同期の転職先を真似する 他人には合っても、自分の適性に合わない 自分の強みと興味で判断する
賞与の支給日前に辞める 満額の賞与を受け取れず数十万円の損 支給日と在籍要件を就業規則で確認
退職代行で突然辞める 前職との関係が切れ、業界内で評判が残ることも まずは上司に直接伝える。難しい場合のみ代行を検討

私が見てきた中で一番もったいないのは、「残業が多いから辞めた」方が、次の会社でも同じように仕事内容が合わず、1年で辞めてしまうパターンです。転職回数が増えるほど、選択肢は狭くなります。2年目の転職は「次の会社で3年以上働けるか」を基準に選んでください。退職代行を検討している方は、退職代行完全ガイドで選び方と注意点を確認してから判断することをおすすめします。より広い後悔のパターンはベンチャー転職 失敗・後悔ガイドにまとめています。

上司への2年目転職希望の伝え方

初めて上司に退職を切り出すのですから、緊張するのは当たり前です。退職を伝える際は、落ち着いて、自分の意思をはっきり示しましょう。

2年目で退職を申し出ると、「もう少し頑張ってみよう」と引き止められることも少なくありません。迷っている素振りを見せると話が長引くので、意思は固まっていると伝えることが大切です。ただし、辞めるからといって乱暴に話すのは厳禁です。感謝を伝えながら、真摯に話すことが円満退職につながります。

  • 伝える相手:まずは直属の上司に、個別に時間をもらって伝える
  • 伝える時期:退職希望日の1〜2か月前が目安(就業規則も確認)
  • 伝え方:「〇月末で退職したいと考えています」と、相談ではなく決定として伝える
  • 理由:会社への不満ではなく、「〇〇の仕事に挑戦したい」と前向きに伝える

引き止めへの対処や退職届の書き方はベンチャー転職の退職交渉完全ガイドで詳しく解説しています。

年代・状況別のアドバイス

大卒2年目(23〜24歳):第二新卒の王道ど真ん中

第二新卒として最も求人が多い時期です。異業種・異職種への転職もしやすいので、「本当にやりたいこと」がある方は積極的に動いてよいと思います。

院卒・既卒2年目(25〜26歳):経験の言語化が重要に

年齢的には第二新卒の後半です。ポテンシャルに加えて「1年間で何をしたか」を問われやすくなるので、経験の棚卸しを丁寧に行いましょう。

高卒2年目(19〜20歳):若さは最大の武器

高卒の3年以内離職率は37.9%で、大卒より高い水準です。若さを活かして、資格取得や職業訓練と組み合わせながら、長く働ける職種を選ぶことをおすすめします。

「あと1年待って3年目で動くか」で迷う方

3年目になると、ポテンシャルに加えて「3年間で何をやり切ったか」で評価されるようになり、経験者採用の求人にも応募しやすくなります。今の環境が心身に大きな負担になっていないなら、1年待つのも立派な選択肢です。判断のポイントは3年目の転職は早い?【2026年最新版】で解説しています。

ベンチャー・スタートアップに挑戦したい方

2年目でベンチャーに移り、裁量の大きい環境で一気に成長する方もたくさんいます。一方で、教育体制が整っていない会社も多いので、見極めが重要です。20代のベンチャー転職完全ガイドやベンチャー転職 完全ガイドもあわせてご覧ください。企業側がどんな視点で若手を採用しているかはスタートアップ採用ガイドが参考になります。

2年目の転職におすすめの転職エージェント

2年目の転職では、大手総合型1〜2社+第二新卒・20代特化型1社の組み合わせが基本です。旧版ではリクルートエージェント・doda・ワークポートの3社を紹介していましたが、2026年10月時点の情報で見直し、第二新卒に強いサービスを追加しました。

サービス タイプ 2年目におすすめの理由
リクルートエージェント 大手総合型 求人数が国内最大級。業界・職種を幅広く比較できる
doda 総合型(エージェント+求人サイト) 自分で探しながらエージェントの提案も受けられる
マイナビ転職AGENT 総合型(20代に強い) 20代・第二新卒の支援に強い。2025年12月に「マイナビAGENT」から名称変更
ワークポート 総合型(IT・Webに強い) IT・Web業界への未経験転職の相談がしやすい
UZUZ 第二新卒・既卒特化 1人あたりのサポート時間が長く、初めての転職でも丁寧
ハタラクティブ 20代・未経験特化 正社員未経験・職歴が短い方向けの求人が多い
Re就活 20代向け求人サイト 20代専門の転職サイト。エージェント型のサービスもある

エージェントは無料で使えますが、紹介手数料のビジネスモデル上、担当者によっては応募を急かされることもあります。違和感があれば担当者の変更を申し出てかまいません。第二新卒向けのサービスは第二新卒におすすめの転職エージェント・転職サイト10選、エージェント全般の比較は転職エージェントおすすめ14社、選び方の考え方は転職エージェント選び方ガイドで詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 2年目で転職するのは甘えですか?

甘えではありません。大卒の11.9%が就職2年目に離職しており、企業の約6割が第二新卒を採用しています。大切なのは辞める理由ではなく、次の会社で何をしたいかを説明できることです。

Q2. 2年目の転職は履歴書で不利になりますか?

1回目の転職であれば、大きく不利になることはほとんどありません。ただし短期離職を繰り返すと不利になるので、次の会社は「3年以上働けるか」を基準に選んでください。

Q3. 2年目の転職で年収は上がりますか?

2025年の厚生労働省の調査では、転職した20〜24歳の55.2%が賃金アップ、17.5%が減少でした。同じ職種なら上がるケースが多く、未経験の職種に移る場合は一時的に下がることもあります。

Q4. 2年目で辞めると失業保険はもらえますか?

自己都合退職の場合、離職前の2年間に雇用保険の被保険者期間が12か月以上あれば受給の対象になります。新卒で入社して1年以上働いていれば、基本的に要件を満たします。2025年4月からは自己都合退職の給付制限が1か月に短縮されています。

Q5. 2年目の夏のボーナスをもらってから辞めても大丈夫ですか?

問題ありません。ただし、多くの会社では支給日に在籍していることが条件です。支給日を過ぎてから退職を伝え、引き継ぎ期間を確保して辞めるのが一般的です。

Q6. 2年目で未経験の職種に転職できますか?

十分可能です。第二新卒はポテンシャル採用が中心なので、未経験歓迎の求人も多くあります。入社前から勉強や資格取得を始めていると、意欲の証明になります。

Q7. 転職活動は会社にバレませんか?

自分から話さない限り、基本的にはバレません。スカウトサイトでは今の会社をブロックする設定を必ず行い、社内のパソコンで転職サイトを見ないようにしましょう。

Q8. 2年目と3年目、どちらで転職したほうがよいですか?

「やりたいことが明確」「心身に負担が大きい」なら2年目、「今の仕事で区切りの成果を出したい」「経験者採用も狙いたい」なら3年目がおすすめです。どちらが正解かは、次に何をしたいかで決まります。

まとめ:2年目は「次の会社で何を積むか」から逆算して動く

  • 大卒の11.9%が就職2年目に離職。2年目の転職は珍しくない
  • 企業の第二新卒採用は60.9%が実施。若手の需要は強まっている
  • 転職した20〜24歳の55.2%が賃金アップ
  • 2年目は住民税・賞与・失業保険の節目が重なる。辞める時期で数十万円の差が出ることも
  • 理由が曖昧なまま動くと、次の会社でも短期離職→転職回数の壁に
  • 成功の鍵は、1年間の経験を言葉にして、退職理由と志望理由を一本の線でつなぐこと

27年この仕事をしてきて感じるのは、2年目の転職でうまくいく方は「辞めたい理由」ではなく「次にやりたいこと」を話せる方だということです。今の会社に残るのも、外に出るのも、どちらも正解になり得ます。大事なのは、外の選択肢をきちんと知ったうえで、自分で決めることです。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職を中心に、20代の方のキャリア相談を数多くお受けしています。「2年目の今、動くべきか残るべきか」「自分の経験でどんな会社に行けるのか」といった段階からでも構いません。率直にお伝えしますので、お気軽にご相談ください。

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東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。東北大学特任教授(客員)、文部科学省アントレプレナーシップ推進大使。1万2000件以上のキャリア面談、4,000名以上の経営者と採用相談にのる。80社以上のエンジェル投資、投資して上場は9社。うち2社は役員として上場(クラウドワークス、メドレー)。178社以上の上場支援実績。顧問・社外役員30社以上、キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数300回以上。「ベンチャーの作法」(ダイヤモンド社)5万部を超えるベストセラー

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