2年目の転職は実現できる?転職すべき人の特徴やメリット、成功のコツを解説

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

社会人2年目の転職で悩んでいるけど、転職が早すぎて、新しい転職先が見つかるのか不安に感じた経験はありませんか。

社会人2年目は経験が浅く、特別なスキルも持っていないため、新しい職場を見つけることができるのか悩んでしまうこともありますよね。

しかし、社会人2年目の転職はそれほどハードルが高くなく、工夫次第で理想の職場へ転職することが可能です。

そこで、社会人2年目の転職を成功させるコツやおすすめする人の特徴、転職を見極めるポイントなどについて徹底解説していきます。

本記事の内容が転職活動の参考になれば、嬉しく思います。

目次

2年目で転職するのは早い?

少し前までは、「とりあえず3年は働いてみないと、会社との本当の相性は判断できない」といった考え方が主流でした。

 しかし、時代の変化にともなって、「とりあえず3年」という風潮にも変化がみられるようになっています。

 厚生労働省の調査によると、2020年度における新卒就職後3年以内の離職率は、高卒者で36.9%、大卒者は31.2%でした。

 参照:新規学卒就職者の離職状況を公表します|厚生労働省

上記は「実際に辞めた人」の割合ですので、「一度でも退職を検討したことがある人」まで含めると、さらに大きな数になると考えられます。

2年目の転職は難しくない

明確な目的を持っている社会人2年目の転職は、難易度はそれほど高くありません。

実際には未経験者や第二新卒者を採用する企業も多く、高スキルや高学歴の人材のみを採用していないためです。

また、ブラック企業といった背景から仕事が辛いと感じている場合は、転職を検討するのも一案です。

未経験者を採用する企業も多い

未経験者を採用している企業も多く、2年目の転職でも幅広い求人に応募することで、転職が可能です。

転職に関するデータ集計結果の画像

引用元:未経験の業種、職種に転職できる可能性は何%?

データを確認していくと、業種経験不問の求人が50%程度掲載されていることを意味しており、経験者の人材のみを採用していないことがわかります。

社会人2年目の未経験の分野にも積極的に応募することで、自分自身の可能性を広げられます。

ブラック企業なら転職を検討するのも一案

労働環境がブラック企業の場合は、転職を検討するのも一案です。

ブラック企業だと認識する背景や証拠があり、精神的・体力的に消耗しているなら、体を壊す前に転職する必要があります。

ブラック企業は「残業代の未払い」や「パワハラの常習化」などがあり、雇用環境が悪く継続的に働きにくい職場と言えます。

働きたくない理由は様々あると思いますが、無理な労働を強いられている場合は、転職活動を始めてよいでしょう。

2年目で転職を考える理由

2年目で転職を考える理由として多く聞かれるのが、ギャップを感じている」といった声です。

また、5人に1人が会社をすでに辞めたいと思っているデータもあり、転職に悩む時期と言えます。

それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

入社2年目にギャップを感じやすいため

入社2年目になると、さまざまなギャップを感じやすいようです。

転職活動に関するデータをまとめた画像

引用元:社会人1年目と2年目の意識調査2022

ギャップを感じる原因としてよく挙げられているのは、「給料の少なさ」「同期と集まる機会の少なさ」「仕事を教えてもらう機会が少ない」などの意見です。

実際に就労してみた後に感じるギャップが原因で、転職願望につながっているケースもあるのかもしれません。

まわりにも辞めたいと思っている人が多いため

社会人2年目の5人に1人が、現在の会社をすでに辞めたいと思っていることが分かるデータがあります。

転職活動状況に関するデータをまとめた画像

引用元:社会人1年目と2年目の意識調査2022

社会人1年目と2年目の人で、就労後の心境における変化があるのを感じ取ることができます。

特徴的なのは、「定年まで働きたい」人の割合も、社会人2年目の方が少ない点です。転職も視野に入れて行動している場合もあるのかもしれません。

社会人2年目にイメージする30歳時点の年収額

社会人2年目に入り、30歳時点の年収額についてもイメージする機会が増えたことで、将来を見据えて働き方を考え直し始める人も少なくないでしょう。

社会人2年目にイメージする30歳時点の年収額は、「男性572万円」「女性477万円」です。

転職に関する統計結果をまとめた画像

引用元:社会人1年目と2年目の意識調査2022

2021年と2022年を比較すると、目標貯蓄額の平均は「2021年は740万円」「2022年は847万円」となっていて、107万円増加しています。

今後の経済的不安や雇用環境に対する不安、年金などの社会保障に対する不安が原因となり、将来の生活に備えている人が増えていると考えられます。

企業が社会人2年目に求めるスキル

結論から言うと、企業は社会人2年目の人に高い実務経験やスキルを求めることはありません。

企業も、社会人になって1年前後で高いスキルが身につくことは少ないと理解しています。社会人2年目の人に企業が求めるのは、「2年目相応のスキル」です。

2年目相応のスキルに挙げられるのは、繁忙期や決算といったひと通りの流れの実務経験と、一定のビジネスマナーでしょう。

短期間とはいえ、「社会人としての一年間」を経験し、一般的なビジネスマナーを身につけていることが強みとなります。

2年目の転職をおすすめする人の特徴

2年目の転職をおすすめする人の特徴として、以下の6点が挙げられます。

  • 新しい仕事にチャレンジしたい
  • 入社後に仕事のギャップがあった
  • 労働に見合った給与ではないと感じる
  • パワハラに悩んでいる
  • 結婚や出産したい
  • 労働条件が悪く休めない

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

新しい仕事にチャレンジしたい

新しい仕事にチャレンジしたいという理由による転職は、ポジティブに受け入れられることが多いようです

新しい仕事と一口に言っても、「今以上に適性のある仕事に挑戦したい」「自分の可能性を別の仕事で試してみたい」など、様々な理由が考えられます。

また、転職のチャンスは若年者が一般的に多い傾向で、年齢が上がるにつれて転職ができる可能性も狭まっていきます。

そのため、転職できる時に転職をしておくことで、後悔のない一生を送ることができます。

転職にはリスクが伴うため、すぐには決断できないことも多いかもしれません。

現状の生活を維持していく方法と共に、新しい仕事にチャレンジしたい希望を持っている場合は、コツコツと計画性をもって実現へ進めていきましょう。

入社後に仕事のギャップがあった

入社後に仕事のギャップを感じた場合は、理由によっては転職を検討するのもおすすめです。

自分が想像していた以上の範囲で仕事に携わることはよくあるケースですが、自分自身の成長を加味して、仕事内容のギャップを理由に転職することは必要な場面もあります。

一例として、「プログラミングが得意で入社したのに、仕事は顧客との打ち合わせばかりだった」というようなケースを考えてみましょう。

顧客との打ち合わせ業務が長期的に続くと、自分のスキル成長が見込めないため、思い切って転職を実現することは仕事へのやりがいを感じる第一歩と言えます。

他には、「仕事が向いていなかった」という動機で転職を検討している人は、長期的に業務に携わる中でも仕事の効率が上がらず、ストレスが溜まってしまうので、転職を考えるのも一案です。

どの部分に入社後のギャップを感じるかは様々ですが、先ほどの例を参考にして、良質な転職を検討していきましょう。

労働に見合った給与ではないと感じる

労働に見合った給与ではないと感じる場合は、転職を検討するチャンスと言えます。

極端な一例として、入社後に昇給がほとんど無いに等しく、ボーナスや退職金も規定がないため、給与について一度検討してみたところ、基本給を時給換算してみたら1,000円弱だったケースです。

仕事を通して自己の成長や社会貢献といった一面も大切ですが、自分に見合った評価をしてもらえる会社を探すことも、同じように大切な視点です。

他の会社に転職した場合をイメージすると、今以上に同じ能力でも評価してもらえる仕事場があるかもしれません。

見合った評価をしてもらえる仕事を探す方が良い可能性もあるため、労働に見合った給与を受け取っているか振り返ってみましょう。

パワハラに悩んでいる

職場のパワハラに悩んでいる人は、できる限りの対策に取り組んだ上で労働環境が改善しないなら、転職を考えてみることも一案です。

パワハラに悩んでいる人によくあるケースとして、労働環境に不満を訴えてすぐに転職を決断してしまうケースです。

仕事で生活を維持していく必要もあり、早急に会社を辞めることが良いと必ずしも言えません。

そのため、現場で解決できる方法を考え、実践することから始めてみるのはおすすめです。

例えば、周囲に相談してみる、接し方を変えることで、現状を改善できる場合もあります。

職場での過剰な態度で悩んでいる人は、「今できることはないか」をしっかりと検討し最善を尽くせば、納得した上で有利な転職活動を展開することができます。

結婚や出産をしたい

結婚や出産を機に転職したい場合は、行動に移すのがおすすめです。

ライフスタイルの変化に合わせて働きやすい職場を求めることで、今以上に充実した生活を送ることができるため、転職すること自体は問題ありません。

女性が多く抱える悩みの1つとして、「結婚後に仕事と家庭の両立ができなくなるのではないか」といった悩みをよく見かけます。

仕事と家庭を両立することは大変なことであるため、今まで以上に働きやすい職場へ転職することは必要といえるでしょう。

様々なライフスタイルの変化で転職することは悪いことではなく、より良い生活を実現するために必要なことです。

労働条件が悪く休めない

周囲と比較して著しく労働条件が悪い職場だと感じるなら、転職を検討するのがおすすめです。

企業の中には「ブラック企業」も存在するため、全ての企業が優良な雇用条件を設定しているわけではありません。

例えば、「忙しいのに賃金が低い」「残業が多くて休日出勤の機会が頻繁にある」というような企業では、継続的に働き続けることで身体を壊してしまう危険性があります。

周囲の友達と比較し、著しく労働条件が悪いと感じるなら、思い切って転職に踏み切ってみるのも一案です。

転職することで、今より良い環境・条件で働けるケースも多く、結果的に充実した生活を過ごすことができます。

会社をはじめとした周囲の環境に感謝することと同時に、主体的に働き方を選択する姿勢を持つことも大切です。

2年目の転職をおすすめしない人の特徴

2年目の転職をおすすめしない人の特徴として、以下の3点が挙げられます。

  • 給与アップ目的のみで転職したい
  • 将来やキャリアプランをイメージできていない
  • とりあえず転職のために退職しようと考えている

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

給与アップ目的のみで転職したい

給与アップ目的のみで転職したい人は求人と仕事内容に乖離がある可能性があり、満足できない結果となることも多くあります。

給与アップ目的のみで転職の場合は求人と仕事内容に乖離がある可能性もあり、高い給料条件のみに着目し、転職を実現した後で後悔するケースもあるからです。

労働に対してどれだけの給料が支払われるのかは大切な条件ですが、職場や仕事内容、説明会での従業員の雰囲気など、今後の事を見据えた上で多角的な視点を持ちましょう。

将来やキャリアプランをイメージできていない

将来やキャリアプランをイメージできていないと、自分の将来像を意識できていないため、転職成功後に再び転職願望が沸き起こってくる可能性もあります。

目的を明確にした上で転職を行うことで良い職場で働くことはできますが、キャリアプランを始め、目的が曖昧のままで行動に移してしまうと、最終的には転職を繰り返してしまうケースもあるかもしれません。

目の前の環境を変えるだけではなく、目標や軸をイメージした後に転職することで、良質な転職を実現することができます。

仕事で掲げる目標の1つとしてキャリアプランを形成し、自分の将来像をイメージしておきましょう。

とりあえず転職のために退職しようと考えている

とりあえず転職のために退職しようと考えている人は、転職活動を一度踏みとどまり、検討していく必要があります。

一時的な感情で退職してしまうと、無職の空白期間が生じて、採用面接において不利な状況に陥る可能性があるからです。

転職を目指している企業の面接官は、継続的に働いてもらえる従業員を採用することが多く、一時的なブランクの理由を説明できないことで、信頼感が得られない原因となります。

「とりあえず転職するために退職しよう」といった気持ちで行動を起こす前に、踏みとどまって考えてみましょう。

2年目の転職を見極めるポイント

2年目の転職を見極めるポイントとして、以下の2点が挙げられます。

  • 今の仕事で得られた経験やスキルを転職後に活かせるか
  • 一時的なマイナス感情が潜んでいないか

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

今の仕事で得られた経験やスキルを転職後に活かせるか

これまで積み上げてきた仕事経験やキャリアを振り返り、今の仕事で得られた経験やスキルを転職後に活かせるかを考えましょう。

原色や過去のキャリアで得られたスキルをもとに転職活動を実施するならば、完全未経験の仕事に携わるより転職成功率が高く、スムーズなキャリアチェンジができます。

法人営業を務めている人の場合を例に挙げましょう。

現在勤務中のA業界の法人営業を経験していて、B業界の法人営業の転職を目指したい場合は、「法人営業経験」を活かした転職活動を行うことで、人事担当者から即戦力として評価されます。

さらに、顧客企業の属性や営業手法が似ていると、プラス評価が得られるでしょう。

先ほど紹介した一例のように、これまで身につけたスキルを活かすことができるかについて、検討してみましょう。

一時的なマイナス感情が潜んでいないか

一時的なマイナス感情が潜んでいないかについて、転職活動を実施する前に振り返りましょう。

全てのケースではありませんが、「やりたいことがある」「この業界に行きたい」意欲的な姿勢をアピールしていても、「とにかく今の状況から逃げたい」という本音が潜んでいるケースがあります。

転職の目的を持っていても、転職したい目的は「プラスの感情」か「マイナス感情」かに大きく分かれます。

また、憧れの業界への転職が成功しても、前職と同じような悩みを抱えてしまうことはよくあり、冷静かつ客観的に自分の転職理由を見つめましょう。

例えば、転職の目的をしっかりと定めた上で、「努力しても、求めているものは今の会社では手に入らない」と冷静に判断したならば、転職に踏み切って良いと考えることができます。

一見前向きな転職理由のように考えられる場合も、一時的なマイナス感情がその裏に住んでいないか振り返ってみましょう。

2年目の転職をするメリット

2年目の転職をするメリットとして、以下の5点が挙げられます。

  • 主体的な仕事意識が持てる
  • 今の職場より自分に合ったところで働ける可能性がある
  • キャリアプランの見直しができる
  • 未経験の職種へチャレンジしやすい
  • 身に付けた社会人基礎力を活かせる

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

主体的な仕事意識が持てる

社会人2年目の転職を検討をする場合は、主体的な仕事意識を持ったうえで転職先を決めることができます。

一般的には、年齢が高くなるにつれて転職チャンスも少なくなる傾向があります。

そのため、転職可能な応募先も限定的になるケースがあり、主体的な意思決定で転職することも難しいかもしれません。

しかし、社会人2年目は20代であるケースが多く、幅広い職種や企業などの選択肢の中から、最適な職場を選ぶことができます。

今の職場より自分に合ったところで働ける可能性がある

今の職場が自分の目指す姿やライフスタイルとかけ離れている場合は、転職によって自分に合ったところで働けるようになる可能性が大きいでしょう。

無理をして我慢し続けているようであれば、若いうちに希望とマッチする場所に移るのもひとつの手です。

キャリアプランの見直しができる

2年目で転職を行う場合は、キャリアの見直しができます。

新卒で入社した当初は理想を描いたキャリアプランを掲げていて、現実との乖離を感じている人も多いかもしれません。

1度社会人を経験した上で、あらためて今後の人生プランを検討することは、社会の仕組みを知っていることから、現実的かつ実現度の高いキャリアプランをイメージしやすくなるメリットもあります。

他には、別業種の仕事に興味を持つこともあるかもしれません。

新卒のときは漠然としていた働き方についてのイメージも、2年目になればリアルに考えることができるため、今後のプランを見直し転職を検討する良いタイミングです。

未経験の職種へチャレンジしやすい

社会人2年目からの転職は、未経験の職種へチャレンジしやすい点がメリットです。

基本的に年齢を重ねると、実務経験重視の中途採用が一般的な転職スタイルとなるため、未経験の職種に転職しにくい傾向があります。

30代や40代は、管理職経験やリーダー経験を踏まえた即戦力重視の採用が多く、現職と同様の職種、または関連性の高い職種を目指すことが中心になる場合が多いようです。

一方で、20代の段階なら、経験・実績よりもポテンシャルを重視して採用されるため、未経験の職種も目指しやすいです。

職種を変更することが目的の場合は、現場の社会人2年目から動き出す方が良いでしょう。

身に付けた社会人基礎力を活かせる

2年目の転職は、これまで身に付けた社会人基礎力を活かした転職活動が展開できます。

社会人2年目は社会人基礎力がすでに身についている状態のため、社内研修や日々の実務で基本的なマナーや社会人としての心構えは習得済みです。

一方で、新卒の場合は社会人基礎力が身についていない点がデメリットに感じ、雇用側の視点では、新卒2年目は研修コストがかからない部分がメリットに感じられます。

そのような理由から、第二新卒を優先して採用する企業もある可能性があります。

2年目の転職をするデメリット

2年目の転職をするデメリットとして、以下の4点が挙げられます。

  • 「仕事が長続きしない」というイメージを持たれるおそれがある
  • 仕事をすぐ辞める癖がつく可能性がある
  • 給与が下がる場合がある
  • 面接官に早期退職の理由を聞かれる

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

「仕事が長続きしない」というイメージを持たれるおそれがある

企業や採用担当者によっては、前職を1年前後で辞めていることについて、退職までの期間が短すぎると捉えるケースもあるでしょう。

「仕事が長続きしない」というイメージを持たれ、忍耐力を懸念されるおそれがあります。

「またすぐに辞めるかもしれない」という不安を払拭するためにも、前向きで合理的な退職理由を用意しておくことが重要です。

仕事をすぐ辞める癖がつく可能性がある

2年目で転職に成功した場合は、転職後にすぐ辞める癖がつく可能性があります。

全てのケースに当てはまることではありませんが、根本的な中長期的な目標がなく転職を繰り返してしまうと、自分の意に沿わないことが起こった場合に「別の会社に転職しよう」といった発想の転換を行ってしまう可能性があるからです。

また、何度も早期退職することで、職歴にこれまでの就職企業が追加されていき、どんどん転職が厳しくなっていくリスクもあります。

そのため、2年目で転職する場合は、中長期的に所属するものだと考えたうえで、慎重に選択する姿勢が肝心です。

良質な転職を成功させるためには、求人票に記載されている内容以外の情報である現職の方の口コミを参考にして、企業の全体像を把握したうえで転職しましょう。

給与が下がる場合がある

新卒2年目で転職活動を行うと、給料が下がる可能性があります。

2年目の転職は十分達成可能ですが、今より好条件の良い企業に転職できる保証がありません。

社会人2年目の方は、転職活動が未経験の場合がほとんどであり、転職活動に失敗してしまうケースも考えられます。

そのため、今より給与水準が低い企業の就職で、妥協せざるを得ない状況に陥る場合もあるかもれません。

給与面が気になる人は、必ずしもキャリアアップできるとは限らない点に留意しておきましょう。

面接官に早期退職の理由を聞かれる

2年目の場合、採用面接の面接官に「どうしてそんなに早く辞めたのか」と、退職理由を聞かれる可能性があります。

面接で質問された際に、「2年目で転職する意図」を明確に話せていないと、計画的に行動ができない人と思われやすく、仕事に対する信頼感やスキルに対して疑問が残る印象を与えてしまいます。

結果的に採用面接で落とされてしまう可能性が高くなるため、早期退職の理由については事前に回答を熟考しておくことが重要です。

上司への2年目転職希望の伝え方

人生において初めて上司に退職希望を切り出すわけですから、緊張するのは当たり前です。

しかし、退職を伝える際には、落ち着いて、自分の意思をはっきりと示すようにしましょう。

2年目で転職希望を申し出た場合、「もう少し頑張ってみよう」と引き留められるケースも少なくありません。

悩んでいる素振りを見せてしまうと、交渉が長引くおそれがありますので、凛とした態度で臨むべきです。

ただし、辞めてしまうからといって乱暴に話すのは厳禁です。真摯に伝えることが、円満退職につながります。

2年目の転職を成功させるコツ

2年目の転職を成功させるコツとして、以下の点が挙げられます。

  • 在職中に転職活動を行う
  • 企業研究を徹底する
  • 転職理由を明確にする
  • 新卒にはない強みをアピールする
  • 一時的なキャリアダウンを怖がらない
  • 転職エージェントを活用する

それぞれの項目について、下記で詳しく解説していきます。

在職中に転職活動を行う

2年目の転職を成功するためには、在職中に転職活動を行いましょう。

転職活動は3ヶ月~半年ほどかかるケースが一般的で、内定の受諾前に会社を退職してしまうことで収入源がなくなり、現状の生活を維持することができなくなります。

例えば、思い切って退職し現場の自粛や退職金を含めて生活していることを想定してみましょう。

現状は無収入のため、今の生活を維持する気持ちが先走ってしまい、「とにかく仕事をしないといけない」と、焦って転職先を決定する可能性があります。

結果的に、冷静な判断ができず急いで次の転職先を選んでしまい、転職後に目的を達成できなかった事態に陥るケースも少なくありません。

上記のような理由から、最適な転職先を見つけるためにも、在職中に転職活動を行いましょう。

企業研究を徹底する

転職希望先の企業研究は、徹底してリサーチしておきましょう。

企業研究は「事業内容」「業績」「平均年収」など基本的な情報を調べ、企業についての理解を深めていきます。

また、応募前は中途採用や新卒採用ページも合わせて確認しておきましょう。

中でも、新卒採用ページは「企業が求めている人物像」が詳細に記載されていて、事前にチェックしておくことで、面接対策のお役に立てることができます。

転職後のミスマッチを予防できるため、企業研究は念入りに行いましょう。

転職理由を明確にする

転職活動を行う場合は、転職理由を明確にしておくことが大切です。

これまで何度か同様のことを伝えていますが、転職活動においての主軸となる要素なため、最も重要なポイントだからです。

採用者側に熱意が伝わるだけではなく、求人や企業選びもスムーズに取り組めるため、理想の転職をスムーズに実現できるメリットもあります。

万が一、現場において転職理由が思い浮かばない人は、「どうして転職したいと思ったのだろう」と、疑問符で内面から自問自答してみると効果的です。

新卒にはない強みをアピールする

社会人2年目の転職におけるライバルは、新卒者です。

新卒にはない強みをアピールすることが、転職成功につながります。

社会人2年目の強みといえば、新卒にはない「社会人経験」で、1年とはいえ、この経験差は非常に大きなポイントになります。

仕事を通して学んだこと、身につけたスキルを交えながらアピールしましょう。

一時的なキャリアダウンを怖がらない

未経験分野へ挑戦する場合には、一時的なキャリアダウンが予想されます。

しかし、やりがいを求めていたり、将来的な見通しが立っていたりする場合には、恐れず挑戦してみるとよいでしょう。

長い目でみて、キャリアダウンが一時的なもので済むようなら、満足度が高いほうを選択するのがおすすめです。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用することで、2年目の転職が成功しやすくなります。

転職エージェントとは、無料登録で利用を始められて、求人や面接対策、書類チェックなどの転職活動を総合的に支援してもらえるサイトです。

求人を掲載している企業側から紹介料を支払っているため登録料は一切発生せず、充実した転職活動を実現することができます。

転職エージェントに登録していない人は、複数の転職エージェントを活用することがおすすめです。

それぞれの転職エージェントで掲載している求人数や求人の内容が異なるため、理想の職場へ転職するチャンスを広げられます。

転職エージェントを最大限活用し、効率的な転職活動を実現しましょう。

2年目の転職におすすめの転職エージェント【3選】

2年目の転職におすすめの転職エージェントとして、以下の3つが挙げられます。

  • リクルートエージェント
  • doda
  • ワークポート

それぞれの転職エージェントについて、下記で詳しく解説していきます。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、10万件以上の豊富な非公開求人が閲覧できる転職エージェントです。

営業、事務、企画、ITエンジニアをはじめとした業界に精通しているキャリアアドバイザーが、希望条件やスキルに沿った求人を厳選して紹介してもらえます。

また、提出書類の添削や面接対策だけではなく、独自分析した業界や企業情報を提供してもらえて、充実した転職サポートを提供してもらえて便利です。

そして、提案しにくい年収交渉や入社日の調整、円満退社のための手続きなどの各種アドバイスをサポートしてもらえて、求職者の苦手に感じる部分も徹底的にサポートできる体制が整っています。

求人数の多さと充実のサポートを受けられる、転職エージェントです。

doda

dodaは、10万件以上の公開求人や毎週月・木曜日に新着求人が閲覧できる転職エージェントです。

また、「在宅勤務可能」「年間休日数」「女性向け求人」など、 様々な働き方を詳細で検索することができ、細かなニーズを実現できる求人が手軽に探せます。

そして、転職者の「働きたい企業」「今の仕事に満足している人が多い職種・業種」喉の調査やデータ、ランキングなどの情報を公式サイトからチェック可能で、現場の転職事情や転職者の内情について深掘りしたデータを取得できるのも魅力です。

さらに、転職者向けの転職イベントや転職セミナーも随時開催していて、Web面接対策や面接力アップを狙うことができます。

ワークポート

ワークポートは、転職決定人数No. 1の実績を持っている転職エージェントです。

公式サイト全体で「転職相談」という言葉を多く用いていて、転職希望者で転職活動は初めてで不安な方でも気軽に相談できます。

また、転職活動に便利な無料アプリや、「すぐに転職講座」、ITエンジニア養成向けのスクール「みんスク」などのサービスを提供していて、転職活動と同時に目立つスキルも習得できて便利です。

そして、パソコンやスマホ、タブレットを使用して履歴書や職務経歴書の作成が簡単に取り組めるため、スキマ時間で簡単に書類作成が完結できます。

転職活動の質を求めるだけではなく、スキマ時間を最大限活用したい人に最適な転職エージェントです。

まとめ

今回は、社会人2年目の転職を成功させるコツやおすすめする人の特徴、転職を見極めるポイントなどについて徹底解説しました。

社会人経験が浅くても、転職者や企業側の統計データを把握しておくことで、 漠然と抱えていた不安を払拭できます。

また、社会人経験が少なくても、企業のやり方に染まっていない面がメリットに感じ、理想の職場へとキャリアアップすることも十分可能です。

なお、まだ転職を決めていなくても、カジュアル面談などから企業の話を聞くことができます。

カジュアル面談の質問例はこちら記事で企業目線で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。

参考:【企業側】カジュアル面談の質問集と伝えるべき内容|失敗例やコツも紹介|株式会社ダイレクトソーシング

本記事で取り上げた内容を参考にして、理想の働き方を実現しましょう。

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