キャリア領域に長年関わってきたこともあり、
ベンチャー・大手問わず、転職に失敗したという声もたくさん聞いてきました。

拙著『転職して成功する人と後悔する人の習慣』 も初版発行から5年が経とうとしていますが、実は今もお買い求めいただいており、増刷が決まりました。

今回は、新しい情報もアップデートしつつ、まず転職活動を始める前に考えるべきこと7つをまとめましたので、ぜひご覧いただければと思います。

失敗の原因1.目先の年収にこだわる

目先の年収アップにこだわると、時間が経って失敗だったと気づくことがあります。転職では日本の多くの場合、前職と同様かダウンする傾向にあります。まだ、会社にマッチするか判断しきれていない状態なので、企業側もいたずらに基本給をあげることはしません。

これもどうかと思うのですが、日本の場合、従業員を安易に解雇というのはもちろんできませんので、諸外国とは違い、採用には慎重になります。また給与をあげて採用し、パフォーマンスが出なかったらやっぱり下げるみたいな考え方の会社はかなり少ないです。(ちなみにこのような会社ももっと出てきて欲しいと私は思っています)

年収は上がってもその仕事が市場価値が低いものである会社もあります。エージェントを長くやっているとあの外資系のX社は給与が高いけど、だいたいみんなすぐに辞めちゃうよねなどなど。仕事は面白くないし、人間関係もかなりよくない、でも給与は高いなどそのような会社もあります。ネットで検索しても案外そのような情報が出てこない会社もあります。

目先の年収だけにこだわるのではなく、将来性等も考えた上で、転職に踏み出しましょう。

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失敗の原因2.自分が学んだことや資格にこだわりすぎている

先ほどの話にも通じますが、今自分が学んだことや資格にこだわりすぎると失敗します。

よく英語を活かせる仕事をしたいという気持ちで転職しても、肝心の英語を使う仕事がもらえないケースもあります。実績が足りないということで、アシスタント業務をすることになり、スキルアップできないとなると、一向に英語以外のスキルが身につきません。

私は「やりたいこと」ではなく、企業に求められている「自分の強み」で仕事を選んでいくことが大切だと考えています。現在、ご自身が持っているスキルや資格は努力の末に得たものなので、それは素晴らしいことです。ただ、活かす場所がなければ、社会では評価されません。資格については、企業は評価しないものが実はほとんどです。会計士など評価される資格もあるのですが、ほとんどの経営者は資格ではなくて、仕事の結果を見ています。

今あるスキルや資格だけにこだわらず、求められている自分の強みを考えて、あなたの特性を活かせる企業を選んでください。

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失敗の原因3.目先の安定性にこだわる

本当の「安定」とは何かと、よく議論されていますよね。基本的に世の中は実績重視になってきていますので、将来性があり、実際に伸びている環境に身をおくべきと思っています。

ひとつの会社で上を目指していくことももちろん悪いことではありません。ただ、市場がどのように移り変わっているか、その感覚がないまま、年月を重ねてしまうことは怖いことだと思っています。いざという時に意思決定ができる自分であるために、どんな業界がこれから伸びるのか、投資家のような目線を持てるといいですね。

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失敗の原因4.今の会社をやめる理由が不明確

転職をする人は、何らかの形で現職に見切りをつけています。ポジティブかネガティブかを問わず、「もっといい環境があるかもしれない」と考えた結果なので、当然です。

転職理由については明確な方が良いです。明確にしておくと面接対策にもなります。もちろん、転職活動をしながら明確にしてもよいですが、本当に入りたかった企業で正しく気持ちを伝えられず、望むような結果が得られないかもしれません。

一人で悩んでいるとハマってしまうので、エージェントに相談することも良いと思います。エージェントにとって相談を受けることは日常なので、話してもらえばすぐにわかることも多いです。ぜひご相談ください。

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失敗の原因5.今、目の前の仕事の手を抜いている

ネガティブな印象を持たれやすいのは、目の前の仕事を、やりきっていない人です。結果が出ているか否かはもちろん大事です。ただ、環境が合っていなければ、結果が出ないこともあります。その中で、思いつく限りの手数を実行したかが肝心です。

もちろん、ミスマッチしていると思いながら、長く働くことにもあまり意味がありません。転職が頭をよぎったら、今の会社でまだやれることを考え、実行しながら、色々な会社の話を聞いてみるといいと思います。

関連記事:キャリアで成功する人は目の前の仕事をきちんとやり、失敗する人は目の前の仕事すらやれていない。

失敗の原因6.自分のペースだけで考えている

転職活動の平均的な期間は2~3ヶ月です。大きな意思決定になるので、じっくり考えて決めたいという気持ちはよく分かります。

ただ、企業側にも経営状況に応じた採用の意図があるので、あまり長引かせるとポジションがなくなってしまう可能性もあります。あまりにも自分のペースだけで物事を進めてしまうと、相手の立場や企業目線で考えられない人と捉えられてしまいかねないです。

自分と企業、社会の状況をみて、動くべきときに動き、意思決定できる人は転職で失敗しづらいです。年齢が上がれば上がるほど、案件数も限られてきます。焦りによる無理な転職は禁物ですが、後悔のないよう早い行動と意思決定を心がけましょう。次の会社が7で今の会社が3くらいの比率で考えると良いでしょう。

関連記事:成功する人は転職は時に応じてと考え、後悔する人は次の職場が最後と考える

失敗の原因7.家族の了承がとれていない

嫁ブロック、旦那ブロック、親ブロック、彼女ブロック、彼氏ブロック・・・などなど、巷では色々な名前がつけられているようです(笑)

転職をする際に、生計を共にしている方とはいずれ相談する必要があると思います。曖昧にして進めていると、入社直前に家族との調整ができず、余計に時間が掛かってしまうこともあります。場合によっては、プライベートとの調整ができない人と思われてしまい、入社前から悪いイメージがついてしまう可能性もあります。以前に妻が反対していると言われて、家まで伺ったことがあります。実際は奥様と話をしたら、そこまで反対しているわけではなく、本人が不安そうだったから反対したんですと言われました。こういうこともありますよね。

近くにいる家族であれば、あなたの力になりたいと思っているはずです。あなたのチャレンジに反対したい訳ではないと思うので、きちんと家族にも自分のやりたいことや転職する理由を話せるようにしておきましょう。

関連記事:成功する人は事前に家族と話をし、後悔する人は転職が決まってから伝える。

なお、こういった嫁ブロックに対して、こんな対応をしたという一例ツイートがございましたので、掲載させていただきます。

以上、転職活動が失敗に終わらないよう、考えておくべきことを7つ挙げさせていただきました。いかがでしたでしょうか。転職したいと考えているが、どう進めるべきか、悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。そういった方は、ぜひLINEからご連絡いただければと思います。

 

高野 秀敏

キープレイヤーズ 代表取締役

99年に株式会社インテリジェンスへ入社。2005年に株式会社キープレイヤーズを設立。3000名以上の経営者の相談と、10000名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。また、55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。

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