社会人5年目のタイミングで転職しようと考え始めた方もいるでしょう。
「社会人5年目になるが、転職すべきかどうか悩んでいる」
「5年目の転職の実態を知りたい」
「どうすれば転職を成功させられるだろう?」
今回は、こういった悩みを抱えている方に向けて、社会人5年目での転職の実態や、5年目で転職するメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
理想とするキャリアアップを叶えるためには、転職市場の事情や転職活動のコツを押さえた上で、しっかり対策や準備を行うことが重要です。
この記事では転職を成功させるために知っておきたいポイントも具体的にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
5年目で転職を考える人は多い!その理由とは
入社して5年が経つと、仕事の経験も長くなり、自分の将来のキャリアについて見つめ直したくなる頃でしょう。
実際、入社5年目転職を考える始める人は多い傾向にあります。
ここでは、5年目の転職によくある理由をご紹介します。
1. 会社や業界に対する不安・不満がある
1つ目のパターンは、「会社や業界に対する不安・不満がある」です。
5年目にもなると、がむしゃらに仕事を覚えなければならない時期を経て、自分の会社や業界に対して俯瞰的な視点を持つ余裕が生まれます。
現在勤めている会社の業績や環境によっては、「本当にこのまま今の環境に身を置き続けてよいのだろうか」と不安を感じ始めることもあるでしょう。
また、勤続年数を重ねるごとに、同じ仕事内容をこなしていても務める会社が違うだけで給与の差が開くことがあります。本当は実力があるにも関わらず、貰える給与が同業他社と比べて著しく低いなどの理由から他社への転職を検討する人も少なくありません。
2. 異業種の仕事がしてみたくなった
2つ目のパターンは「異業種の仕事がしてみたくなった」です。
入社5年目となると、自分の適性や仕事に対する価値観がある程度見えてくる頃ではないでしょうか。
現職の仕事をひと通り経験した上で、新しい分野に挑戦してみたいと思うようになったり、他にやりたい仕事が見つかったりすることは多いです。たとえ第一志望で入社した会社であっても、実際に働く中で価値観が変わることは全く珍しいことではありませんし、現職での経験があったからこそわかることもあるでしょう。
また、異業種へ挑戦する場合は年齢が若いほど転職に有利になるため、30歳になる前に転職しようと考える人もいます。
3. キャリアアップしたい
3つ目のパターンは「キャリアアップしたい」です。
社会経験もある程度長くなり、将来叶えたいキャリアや目指す目標について真剣に考え始めるのもこの頃ではないでしょうか。
規模の大きな会社では、人事への申し出などにより社内異動で担当業務を変更してもらえるケースもあります。しかし、中小企業など、やりたい業務の枠が設けられていない企業では、現職のままでは理想とするキャリアをかなえることが難しいかもしれません。
このような場合、転職することでキャリアアップを図れます。
また、企業によっては新卒採用よりも中途採用の方が難易度が低い場合もあるので、新卒では入社が難しかった大企業などに転職できるケースもあります。
5年目の転職成功事例
入社5年目で転職に悩む人の中には、実際に5年目での転職を成功させた人たちの意見が気になる人も多いでしょう。
実際に転職を経験した人の成功体験を知ることで、転職活動へ踏み出すための勇気につながるかもしれません。
ここでは、5年目の転職成功事例を見ていきましょう。
年収が上がった
欲しいもの我慢、飲みにいくの我慢みたいな子たくさん居そうですね。5年目で昇級5000円/年にうんざりして、転職したら同じ仕事なのに5万以上給料上がったので、思い切ってよかったと思います!!
— の🍀む (@nomu3blog) 2021年6月29日
なんだろうね、評価かなり良くてボーナス上がった。、
しかも今度昇格するってなって社会人5年目でようやくまともになれた気がする。
転職して本当に良かった— アキ@栃木 ポケGO (@aki444exnn) 2022年5月27日
人間関係・働く環境によるストレスがなくなった
初めて看護師として入職した総合病院は、残業が多いのに給料も少なく、人間関係も良い方ではなかった。3年目から転職を考え始めて、5年目に転職。転職先は、勤務状況や人間関係を重視したので、働きやすかった。
— 全国の看護師さんを応援したいアカウント (@CoxonAlida) 2022年6月11日
社会人5年目で初めてのちゃんとした有給。転職して良かった。
— チング (@astrobini_) 2021年6月9日
視野を広く持てるようになった
僕は社会人5年目である今年に転職して、違う環境でもなんとかなる体験をすることでキャリアに対する考え方が大きく変わった。
今は転職して良かったととりあえずは思ってます!りょう💪 (@ryo_datascience) 2022年2月20日
転職により給与やボーナスがアップしたパターンや、働く会社を変えることでこれまでの悩みが解決できたケースは多いようです。
また、他の企業や環境を知ることで、自分のキャリアに対する考えや価値観を良い方向へ変えることができたという体験談もありました。
5年目の転職失敗事例
一方で、5年目の転職に失敗してしまったケースもあります。
他者の経験から学べば、自分の転職活動に活かすこともできるでしょう。
ここでは、5年目の転職成功事例をご紹介します。
現職を辞めることだけに囚われてしまった
社会人5年目の時に転職失敗。面接を一度も突破することができなかった。それから5年後、受けた面接は全て突破し、理想の企業とポジションへ。当時との大きな違いは、ただ目の前の仕事が嫌か、転職の目的が明確だったかの違い。ちゃんと見抜かれてました。
でぐ|30代からの働学遊 (@deguuu1989) 2021年9月18日
退職後、経済的に困ってしまった
例えば私は就職活動で出版社60社くらい落ちたし、ようやく入れた出版社を5年で辞めて数年経って経済的に困ったときに後悔もしたし、転職活動でばかにされたこともある。そのどれもがあったからこそ、今の幸せな時間があるのだと思っている。
なんてん🌻 (@nanten_55) 2022年4月27日
他を羨んで環境を変えるのはNG
辛かったら逃げるべきですが
他を羨んで環境を変えるのはお勧めしません。
離れて良さを知るより今の環境に居ながら良さを知れるのがベストです。
5年続いたのには理由がある。コロナ禍で2回転職した女子 (@happiness_etn) 2020年8月25日
次の会社の内定が出ていないにも関わらず退職してしまったり、現職を辞めることだけに囚われてしまったりすると、転職活動が上手くいかなくなってしまうケースが多いようです。
また、他の会社の良い情報のみを鵜呑みにして、深く企業研究もしないまま転職することもおすすめしません。転職活動を行う際は、必ず複数社を比較検討して見極めを行うようにしましょう。
社会人5年目の転職市場
社会人5年目は、高卒なら23歳、大卒なら27歳、院卒なら29歳のタイミングかと思います。
5年目の人材は、社会経験の中で業務遂行力を身につけている一方、柔軟性や吸収力も兼ね備えている非常に魅力的な人材です。
実際に転職市場でも需要が多くあり、スキルや実績次第では年収アップを狙うことも十分可能でしょう。
一方で、即戦力が評価されやすくなる分、第二新卒の頃と比べるとポテンシャル採用は難しくなります。とはいえ5年目の人材は社会人全体で見れば若い部類に入るので、異業種への転職もまだ可能です。
転職活動の際は、コツを押さえて準備しておくことが大切です。特に未経験分野への転職を考えている場合は早めに取り掛かるようにしましょう。
5年目転職の難易度は?転職の実態
入社5年目で転職する場合、社会人全体から見た難易度はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、5年目の転職活動の実態について詳しくご紹介します。
5年目の転職は十分可能
前述のとおり、社会人5年目の人材は転職市場での需要も高く、十分可能です。
社会人全体で見るとまだまだ若い部類に入るので、転職難易度もそう高くはないと考えて良いでしょう。
ただし、一般的なビジネスマナーや業務遂行力は備わっている前提で見られます。そのため、入社後の新しい環境でも、主体的にチームに関わったり、積極的に仕事に取り組んだりする姿勢が求められることが多い点は覚えておくようにしましょう。
また、未経験の異業種への転職を考えている場合は、なぜその経緯に至ったのか深堀りされるケースが多いため、答えられるように準備しておくとよいでしょう。
ある程度社会人としての実績が必要になる
社会人5年目の転職の難易度は高くはありませんが、ある程度社会人としての実績が必要になります。
例えば営業職などの場合、予算に対してどれくらいの成果を上げられたのかを具体的に示すことで説得力のあるアピールを行えるでしょう。
また、未経験分野へ挑戦する場合であっても、これまでどのような姿勢で仕事に取り組んできたかや、組織内での振る舞い方、目標達成するために努力してきたことなどが見られます。
選考を受ける前には、必ず自己分析とキャリアの棚卸しを行い、これらの質問ひとつひとつにしっかりと答えられるように準備しておきましょう。
未経験分野へ挑戦するならギリギリのタイミング
社会人経験が長くなるにつれて、即戦力が求められるようになり異業種への転職の難易度は上がります。そのため、5年目の転職は入社3年目頃までの第二新卒と比べてポテンシャル採用が難しくなります。
とはいえ、30代に入る前のこのタイミングであれば、企業側としても比較的コストが低く採用できるので、未経験分野の企業に受け入れてもらえる可能性も十分にあるでしょう。
ただし、年齢を重ねるごとにますます異業種に転職するハードルは上がっていきます。未経験業界や未経験職種に挑戦してみたい場合は、今このタイミングが最後のチャンスくらいに考えて、早め早めに行動することをおすすめします。
社会人5年目の転職で求められる人物
社会人5年目となると、プロジェクトのリーダーを任されたり、部下育成をおこなったりする人も少なくありません。社会人になりたての時期と比べると、さまざまな経験を重ね、人としてもビジネスパーソンとしても大きく成長しています。
そのような社会人5年目での転職で、求人企業側から求められる人物像をまとめました。
- 自分で考えて行動し成果を出せる人
- 失敗を受け入れて改善できる人
- スキルアップのための努力ができる人
- 部下や同僚に対して背中を見せられる人
- 一般的なビジネスマナーを身につけている人
それぞれ詳しく解説します。
自分で考えて行動し成果を出せる人
自分で考えて行動することは、ビジネスパーソンとしてキャリアを積む上で欠かせないスキルです。
特に社会人5年目となると、自分で考えて行動できる人とできない人の差が顕著に現れます。
そのため、毎日の仕事のなかで以下のように自分で考えられる人は、どの企業からも必要とされます。
- どうすればさらに結果が残せるのか
- 最優先でやるべきことは何か
- 部下のモチベーションをどのように上げるべきか
自ら考えて行動できないと、仕事で成果を出すのは難しく、会社からの期待は低くなり評価も上がりません。
成果を出すために常に考えて行動できる人は、さまざまな企業から重宝されます。
失敗を受け入れて改善できる人
社会人5年目になると、仕事や人間関係にも慣れてくる時期であり、人によって仕事への向き合い方に差が現れます。
例えば、仕事で失敗をした時に、自分の非を認めずに他責にする人がいます。このような人は、今後の成長はあまり期待できません。
一方、失敗を受け入れられる人は再び失敗しないように振り返りをおこなったり、改善するために新たに学んだりするため、将来的な成長も大いに期待できます。
また、失敗を受け入れるのは、自らの能力を過信するのではなく、常に謙虚な気持ちで自分の仕事に向き合えている人だからです。このような人は、仕事内容や会社が変わったとしても、一つひとつの仕事を大切にして、前を向いて成長し続けられます。
スキルアップのための努力ができる人
自分のスキルの現在地を客観視して、常にスキルアップのための努力ができる人は、企業が求める人材です。
企業は毎年成長し、利益を確保し続けなければなりません。企業が成長するには、働く社員の成長も必要不可欠です。しかし、スキルアップをするには、帰宅後や休日などのプライベートの時間を活用する必要があります。
企業としては、自らの成長のために、プライベートの時間を活用したり、毎日勉強するなどの努力ができる人には入社して欲しいと考えます。
部下や同僚に対して背中を見せられる人
社会人5年目の転職では、今までのキャリアや業種によっては、転職して早い段階で部下を持つこともあります。
部下育成において、指示したり口頭で教えたりするだけではなく、自ら率先して部下に背中を見せられる人は必要とされます。自ら率先して動くのは、スキルや知識がないとできません。また、指示するだけで自ら行動しない場合、部下や同僚から「口だけで何もしない」と思われて、信頼関係の悪化にもつながるでしょう。
しっかり背中を見せて行動できる人は、転職後も重要なポジションを任せられるようになったり、将来的に大きな出世につながったりする可能性があります。
一般的なビジネスマナーを身につけている人
社会人5年目で転職する場合、ビジネスマナーは一通り身につけておきましょう。
ビジネスマナーが原因で、取引先からクレームをもらうケースは少なくありません。求人企業としても、ビジネスマナーが身についていない人を採用しようとは考えないでしょう。
挨拶の仕方や椅子の座り方、名刺の出し方、メールの作成など、不安がある人は一通り確認することをおすすめします。
5年目転職のメリット
社会人5年目の転職難易度や、その実態についてご紹介しました。
ここからは、5年目で転職するメリットをご紹介します。
- スキルや経験を活かしやすい
- 年収アップを狙える
- 自分に合わない環境に身を置き続けなくてすむ
それぞれみていきましょう。
スキルや経験を活かしやすい
1つ目のメリットは「スキルや経験を活かしやすい」ところです。
第二新卒など社会人経験が浅い場合は、ポテンシャル採用がメインになります。そのため、どれだけ実績やスキルを上げていても、たまたまの成果であると捉えられてしまう可能性があります。しかし、5年間の経験を積んでいれば、これまでの頑張りや実績を正当に認めてもらえる可能性が高いです。
その上で自分とマッチした企業に転職することができるので、自分の築いてきたスキルや経験をより活かすことのできる環境を見つけやすいと言えるでしょう。
面接では、自分の培ってきた知識やスキルを明確に伝えられるように事前準備しておくことが大切です。
年収アップを狙える
2つ目のメリットは「年収アップを狙える」ところです。
特に同業他社への転職を考えている場合、自分の強みや実績を的確に伝えることができれば、年収アップを実現することは十分可能でしょう。
同じ難易度の仕事をしていても、身を置く環境が違うだけで年収に大きく差が開いてしまうことはよくあります。特に自分の年収が他社の給与水準と比べて著しく低い場合などは、もしかすると転職を視野に入れた方が良いかもしれません。働く先を変えるだけで、給与の不満を解消できる可能性が高いです。
現職での評価制度や給与形態に限界を感じている場合は、転職を検討してみることをおすすめします。
自分に合わない環境に身を置き続けなくてすむ
3つ目のメリットは「自分に合わない環境に身を置き続けなくてすむ」ところです。
現在の環境に著しいストレスを感じている場合や、仕事内容に違和感を覚えている場合、早めの段階で働く環境をリセットすることは長期的なキャリアを考えたときに大きなメリットがあります。
人生において、仕事のために使う時間はとても長くなります。プライベートと仕事は割り切って考えるという方法もありますが、自分に合わない仕事や環境にずっと身を置き続けるのは想像以上に大変です。
また、収入のためとはいえ、やりたくない仕事をやり続けるのは精神衛生上も良くないでしょう。自分が興味を持てる仕事や強みを活かしている方が、雇い主である企業としてもメリットになるはずです。
自分に合わない環境に身を置き続けなくてすむのは、5年目で転職するメリットのひとつです。
5年目転職のデメリット
一方で、5年目の転職ならではのデメリットも存在します。
ここでは、5年目で転職するデメリットを紹介します。
- 第二新卒の頃のようなサポートは期待できない
- 異業種への転職は年収ダウンの可能性が高い
- 社内ポジションがリセットされる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
第二新卒の頃のようなサポートは期待できない
1つ目のデメリットは「第二新卒の頃のようなサポートは期待できない」ところです。
5年目で転職する場合は、ある程度の程度社会経験を積んでいるので、たとえ入社直後であっても組織内での適切な立ち回りが求められます。
新卒や第二新卒の場合、ある程度受動的な姿勢も許容されやすいですが、社会人5年目の場合は手厚いサポートや教育制度は期待しすぎない方がよいでしょう。
未経験職種への転職であっても、わからないことは自分から確認を取りに行くなど、立場をわきまえた立ち振る舞いと業務遂行力が期待されます。
また、自分で解決できない場合は、早い段階で人に相談する能力も重要です。
わからないときは人に聞く、業務が間に合わない場合は早い段階で他の人に差し戻すなど、どのように振る舞うのが組織にとって一番良いのかを考えて行動してみると良いでしょう。
異業種への転職は年収ダウンの可能性が高い
2つ目のデメリットは「異業種への転職は年収ダウンの可能性が高い」ところです。
入社5年目になると、現職の評価制度で新卒の頃よりも年収が上がっている場合もあるかもしれません。
年収アップの目的で同業他社へ転職する場合は現職の実績次第で評価が上がるケースもありますが、未経験分野や異業種への転職を考えている場合は、年収ダウンを覚悟しておいた方が良いでしょう。
転職先の評価制度によっては結果的に年収アップの近道になるケースもあるので、ひとつの指標にこだわりすぎずに様々な観点から多角的に検討することをおすすめします。
目先の利益だけで判断せず、長期的な視点を持って複数の企業を比較検討してみてください。
社内ポジションがリセットされる
3つ目のデメリットは「社内ポジションがリセットされる」ところです。
現職で周りの人から人望の厚さが評価されている人もいるでしょう。
転職すると、社内評価や現在のポジションはリセットされ、またゼロからのスタートになります。
転職の際は、どうしても年収や待遇条件ばかりに目が向きがちですが、「新しい職場の風土や環境が自分に合っていそうかどうか」という視点からも考えてみる必要があるでしょう。
自分の力が社外でも発揮できるかどうか、転職する前に考えてみることをおすすめします。
5年目転職を成功させるポイント5つ
5年目で転職するメリットやデメリットについてご紹介しました。
それでは実際に転職活動を行う際、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
ここでは、5年目の転職を成功させるポイントを5つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
複数社に応募する
1つ目のポイントは「一社だけでなく同時並行で複数社に応募する」ことです。
転職初心者の場合、一社ずつ丁寧に選考を進めたいという人がいます。しかし、基本的には同時並行で複数社に応募した方がよいでしょう。
ひとつの企業の選考を受けただけでは、その会社の条件しかわかりません。
複数企業を比較検討する意味でも、色々な企業に目を向けてみることをおすすめします。
また、第一志望の前に他の企業の選考がある場合も、面接などの練習になります。内定が出た段階での吟味は必要になりますが、まずは条件の合う求人にはどんどん応募してみましょう。
転職する目的を明確にする
2つ目のポイントは「転職する目的を明確にする」ことです。
転職を検討している人の中には、今の会社が嫌だから辞めたいという気持ちの人もいるかもしれません。
そのような場合は、まずは自己分析や企業分析で転職理由と志望動機の洗い出しを行ってみましょう。「何のために転職するのか」「次の会社に何を期待するのか」が自ずと見えてくるはずです。
転職先で叶えたいことを書き出したら、項目ごとに優先順位を付けられるとベストです。
企業ごとに良いところもあれば悪いところもあるはずなので、自分が最優先したい項目と照らし合わせて志望企業を検討してみてください。
キャリアの棚卸しと自己分析を行う
2つ目は、「キャリアの棚卸しと自己分析を行う」ことです。
初めて転職準備をする場合は時間がかかるかもしれませんが、とても重要なので手を抜かずに取り組みましょう。
どのように進めたらよいかわからない場合は、転職エージェントのサポートを活用してみるのもおすすめです。
キャリアの棚卸しとは
新卒入社の際には使うことがないので、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
「キャリアの棚卸し」とは、これまでに自分が行ってきた仕事を時系列に書き出し、掘り下げて整頓することを指します。キャリアの棚卸しで作成した内容は、職務経歴書の土台としても使えるのでしっかり取り組んでみてください。
自己分析のコツ
転職では新卒採用のときよりも軽視されてしまいがちですが、自己分析も欠かせません。むしろ、5年間の経験の中からより実態に基づいた自己分析ができるため、深堀りすることで今後のキャリアをより詳細に見つめ直すことができるでしょう。ぜひ、仕事での具体的なエピソードと紐付けながら自己分析を行ってみてください。
職務履歴書を丁寧に作り込む
4つ目のポイントは「職務履歴書を丁寧に作り込む」ことです。
キャリアの棚卸しと自己分析を終えたら、書き出した項目を職務履歴書に落とし込みましょう。
5年目の転職ではこれまでのキャリアや実績をよく見られることになるので、自分の強みがパッと見てわかるように仕上げられるのが理想です。
職務履歴書は1枚書き上げてしまえば複数社に使用できるので、最初の段階で念入りに作り込むことをおすすめします。
内容だけではなく、誤字や脱字、見た目にも注意して作成するようにしましょう。
転職サービスを活用する
5つ目のポイントは「転職サービスを活用する」ことです。
転職活動を行う際、転職サービスの活用は必須と言っても過言ではありません。
基本的に求職者は無料で利用できるので、複数登録して目的ごとに使い分けましょう。
次の項目では、5年目転職におすすめの転職サービスを具体的にご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの転職サービス
ここからは、5年目の転職におすすめの転職サービスをご紹介します。
「転職サイト」で情報収集
転職活動を思い立ったら、「転職サイト」を使って情報収集を行いましょう。
転職サイトでは、自分の希望する条件に絞っていろいろな企業の求人をチェックできます。
検索条件は細かく設定できるので、自分が気になる企業を簡単に探すことができて非常に便利です。
転職サイトごとに求人内容や得意ジャンルが異なるので、まずは2〜3社のサイトに登録しておくと良いでしょう。
5年目の転職におすすめの転職サイトは「duda」と「リクナビNEXT」です。
doda
業界最大規模の会員数と高い満足度を誇る転職サイト。全国のあらゆる求人を幅広くカバーしているので、多角的視点を持ってさまざまな企業を比較検討できます。「doda年収査定」を使えば狙える年収の目安もわかるので、自分の市場価値を知りたい人にもおすすめです。
リクナビNEXT
株式会社リクルートが運営する、社会人のための転職サイト。こちらも業界最大規模で、あらゆる求人が網羅的に掲載されています。異業種への転職を考えている場合にも使いやすいでしょう。また、気軽に利用できる転職支援コンテンツ・機能が充実しているところも魅力です。
「転職エージェント」でキャリア相談
転職サイトとあわせてエージェントにも登録しましょう。
転職エージェントでは、求職者一人ひとりに担当者がついて転職活動を手厚くサポートしてくれます。
職務履歴書の書き方や面接対策も行ってもらえるので、初めて転職する方はぜひ活用してみてください。
今すぐの転職を考えていない場合でも、今後のキャリア相談を聞いてもらえることもあります。
担当者との相性もあるので、こちらも2〜3社に登録しておくとよいでしょう。
5年目の転職には「dudaエージェントサービス」「リクルートエージェント」「type転職エージェント」がおすすめです。
dodaエージェントサービス
2023年6月8日時点で、19万件以上の公開求人を保有するdodaは、一人ひとりに合った求人をdoda専門スタッフが紹介してくれます。企業に合わせた応募書類の添削や面接対策、面接日程の調整、内定後の入社時期の調整なども行い、転職活動をトータルでサポート。「一人で転職できるか不安」「自分に合う仕事を見つけられない」という方におすすめです。
リクルートエージェント
転職支援実績No.1のサービス(※2023年6月時点)で、好条件の求人も多数。キャリアアドバイザーが業務内容を詳しくヒアリングして掘り下げることで、一人ひとりの強みを引き出してくれます。「効率的に就職活動がしたい」「選考通過率を上げたい」という方におすすめです。
type転職エージェント
出典:type転職エージェント
34万人以上の転職支援実績ありで、年収UP・年休120日以上・福利厚生充実・未経験歓迎・リモートOKなどの求人も多数。専任アドバイザーが書類・面接対策、年収交渉などの手厚いサポートを行ってくれます。また、IT業界に強いため、IT系への転職を考えている方には特におすすめです。
「スカウトサイト」で企業からのオファーを貰う
「スカウトサイト」では、プロフィールを登録しておくだけで、自分に興味を持った企業からのオファーを受け取れます。
どのような企業からの需要があるかが一目瞭然なので、自分の市場価値を知りたい方にもおすすめです。
「スカウト」と聞くと、身構えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、実際に登録してみるとオファーの多さにモチベーションが上がり、転職が成功した事例もあります。
また、受動的に情報を受け取れるので、現職が忙しい方にもおすすめのサービスです。
5年目の転職には「ビズリーチ」「リクルートダイレクトスカウト」がおすすめです。
ビズリーチ
厳選された23,500社(2023年1月時点)の求人を扱うハイクラス向けのスカウトサイト。転職のプロフェッショナルであるヘッドハンターに相談すれば、キャリアアップをより効率的にサポートしてもらえます。異業種への転職は難しいですが、年収アップを狙いたい方やキャリアアップを目指して転職したい方におすすめです。
リクルートダイレクトスカウト
年収800万〜2000万円の求人多数。こちらもハイクラス層に人気のスカウトサイトです。ヘッドハンターが登録情報をもとに求人を提案してくれるので、意外な企業との出会いもあるかもしれません。登録後はスカウトを待つだけでOKなので、現職が忙しい方でも効率的に転職活動を進められます。転職先を限定せず、可能性を広げてみたい方におすすめです。
まとめ
今回は、社会人5年目の転職について解説しました。
社会人5年目は、ある程度の業務遂行力が期待できる一方で、柔軟性や吸収力も兼ね備えている非常に魅力的な人材です。
市場全体でみても需要が高い時期であるため、転職を検討している方はぜひ積極的に行動してみることをおすすめします。
また、実績やスキル次第で年収アップも可能なほか、異業種や未経験分野への挑戦もギリギリ可能なタイミングです。
将来のキャリアに悩む場合は、転職エージェントなどのサポートもうまく活用してみましょう。
これから転職を検討している方にとって、少しでも力になれば幸いです。
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