こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職支援を約25年続けているキープレイヤーズの高野です。
「日曜の夜になると胃が重くなる」「朝、通勤電車で降りたくなる」「有給を取っても月曜が来るのが怖い」——このタイプの相談は、年収帯や年代を問わず届きます。私自身も会社員時代に同じ感情を持ったことがあるので、「甘え」ではないとハッキリ言えます。
先にデータで押さえます。2025年11月にビズヒッツ・メディカルライターが男女500人に行った調査では、91.2%が「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答しています。リクルート「働く2万人調査 2025」でも、就業者の約4割が『現状を変えたい』と答え、転職等希望者比率は2015年12.7%→2024年14.8%と10年で2.1ポイント増えました。「行きたくない」は例外ではなく多数派の感情です。
ただし、率直に言います。この感情を全部「休めば治る」で片付けると、半年後に同じ状態に戻ります。「一時的な疲労」なのか、「環境と自分のミスマッチ」なのか、「うつ・適応障害の医学的サイン」なのかを切り分けることが最初の一手です。切り分けを間違えると、休職すべき時に転職活動を始めてしまったり、逆に転職すべき時に有給消費で先延ばししてしまったりします。
この記事では、①「行きたくない」の3つの階層と見分け方、②原因の8分類、③うつ・適応障害の警戒サイン、④今日できる対処法・中期の対処法・根本の対処法、⑤年代別のアドバイス、⑥やってはいけないNG行動、⑦転職を選ぶべき/選ぶべきでないケース、⑧FAQ——を、私の相談実感と2025〜2026年の一次データで整理します。年代別に踏み込みたい方は年齢別転職ガイド、失敗パターンを避けたい方はベンチャー転職の失敗・後悔ガイドを併読してください。
結論:「行きたくない」には3階層あり、対処法は階層で変わる
| 階層 | 特徴 | 優先すべき対処 |
|---|---|---|
| Lv.1 一過性の疲労 | 特定の週・特定のプロジェクトで発生。休日は回復する | 睡眠・食事・有給の即時取得。転職検討はまだ早い |
| Lv.2 環境ミスマッチ | 2〜3ヶ月以上続く。人間関係・評価・業務内容に構造的原因 | 異動・業務改善の申し出+並行で転職準備。動くかは3ヶ月内に判断 |
| Lv.3 医学的サイン | 不眠・食欲低下・涙が出る・出社時だけ体調不良・希死念慮 | まず心療内科・産業医。転職判断は治療後 |
Lv.3の状態で転職活動を始めるのは、私は止めます。判断力が落ちた状態で職場を選ぶと、次もハズすからです。逆にLv.2を「気合で乗り切る」も止めます。理由は次章のデータで示します。
データで見る「仕事に行きたくない」のリアル
91.2%が経験する感情——「甘え」ではなく多数派
ビズヒッツ・メディカルライターが2025年11月に男女500人に実施した調査では、「仕事に行きたくないと思うことがある」91.2%(456人)、「ない」8.8%(44人)でした。同調査での理由ランキング上位は次の通りです。
| 順位 | 理由 | 該当割合の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 職場の人間関係がストレス | 約28% |
| 2 | 業務量が多い・疲労が抜けない | 約22% |
| 3 | 仕事内容にやりがいを感じない | 約16% |
| 4 | 給与・評価に納得できない | 約12% |
| 5 | 通勤時間・場所がつらい | 約9% |
| 6 | ミスや叱責を引きずっている | 約7% |
| 7 | プライベートとの両立が難しい | 約6% |
私の相談実感でも、1位「人間関係」は圧倒的です。特定の上司・特定のメンバーとの相性が全体の気分を決めているケースが多く、異動・チーム替えで解決するケースは実は少なくありません。まずはそこから検討する価値があります。
「転職したい人」は10年で2.1ポイント増、14.8%まで拡大
リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)」では、転職等希望者比率(現職を辞めて転職したい、または副業・掛け持ちしたい)は次のように推移しています。
| 年 | 転職等希望者比率 |
|---|---|
| 2015年 | 12.7% |
| 2020年 | 13.6% |
| 2024年 | 14.8% |
ただし、実際に転職に踏み切る人は「希望者」の中でも一部です。マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」では、正社員の年間転職率は8.0%前後で推移しています。「行きたくない気持ちがある人」91.2%と、「実際に転職する人」8%の差の中に、大量の「動きたいけど動けない人」がいる——ここが本記事の主戦場です。
20代の転職理由は「仕事内容」、30代は「昇進・昇給」
マイナビ「転職動向調査2026年版」では、年代別の転職理由に明確な違いが出ています。
| 年代 | 1位理由 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20代 | 仕事内容・働く環境に不満 | 「この仕事を続けたくない」型が多い |
| 30代 | 昇進・昇給が見込めない | 「上が詰まっている」型が増える |
| 40代 | 会社の将来性・経営方針 | 組織の見通しに対する不安が中心 |
「行きたくない」感情の裏にある構造は年代で違います。20代の「行きたくない」は仕事とのミスマッチ、30代の「行きたくない」は昇進の詰まり、40代の「行きたくない」は会社の未来——このズレを踏まえずに「休めばいい」で片付けると、根本原因に手が届きません。
「行きたくない」の原因を8つに分類する
相談の8割はこの8分類のいずれか、または組み合わせに収まります。原因が特定できると対処法が自動的に絞れます。
①人間関係(上司・同僚・顧客)
最頻出。特に「特定の上司の言い方」「特定チームのカルチャー」などピンポイントの原因であることが多く、異動で解決するケースも珍しくありません。全社的なハラスメント文化なら転職を検討する材料ですが、単一の相手が原因なら、まず異動・チーム替えの相談を優先してください。
②業務量・長時間労働
月45時間超の残業が3ヶ月続くと、思考力と判断力が明確に落ちます。「疲れて考えられない」状態で転職判断をしないこと。まず有給・長期休暇でリセットしてから、状況を見直してください。
③仕事内容へのミスマッチ
「配属ガチャに外れた」「思っていた仕事と違う」型。入社3年未満で発生することが多く、社内異動での解決可能性が高いジャンルです。3年目以降で構造的なミスマッチが続くなら、転職の優先度が上がります。
④給与・評価への不満
絶対額が低い場合と、「同じ働きなのに評価されない」相対的不満の場合で対処が違います。相対的不満は上司との1on1で改善する余地がありますが、絶対額の場合は市場での自分の値付けを確認してから判断してください。
⑤通勤・勤務地の問題
片道90分超の通勤は、家賃補助や副業時間との比較で意思決定が変わります。リモート可の求人は2020年比で明確に増えており、勤務地起点の転職は成立しやすい状況です。
⑥キャリアの停滞感
「このまま続けても成長しない」「上が詰まっている」タイプ。30代前半で相談が急増します。同世代の他社での成長速度と比較すると、動くべきかが見えます。
⑦プライベート要因
結婚・出産・育児・介護・体調変化。仕事側は正常でも、生活側の変化で今の働き方が合わなくなるケース。時短・リモート・勤務地変更で解決するなら、まず社内で交渉する価値があります。
⑧医学的な要因(うつ・適応障害)
Lv.3。次章で詳しく解説します。この階層は自己判断で処理しないでください。
【重要】うつ・適応障害の警戒サイン
心療内科・精神科各院の解説を総合すると、次のサインが2週間以上続く場合は受診が推奨されています。転職相談の前に、まず産業医または心療内科に行くべきラインです。
| 領域 | サイン |
|---|---|
| 睡眠 | 入眠困難/中途覚醒/早朝覚醒/過眠が2週間以上続く |
| 食欲 | 食欲低下または過食で体重が1ヶ月に5%以上変動 |
| 身体症状 | 頭痛・腹痛・動悸・めまいなどが出社日に集中 |
| 感情 | 理由なく涙が出る/喜怒哀楽が減った/集中できない |
| 行動 | 朝、家を出られない/通勤途中で引き返す/無断欠勤が発生 |
| 思考 | 「消えてしまいたい」「いなくなりたい」という考えが浮かぶ |
特に、「休日は普通に過ごせるのに、出社日だけ体調が悪くなる」場合は適応障害が疑われる典型的なパターンと各院が指摘しています。この状態で「気合で行く」を続けると、うつ病に進行するリスクが上がります。
相談先の優先順位は次の通りです。
- 社内の産業医(従業員50人以上の事業場は選任義務あり。守秘義務あり、人事評価に直結しない)
- 心療内科・精神科(初診予約は2〜4週間待ちのことが多い、早めに連絡)
- 各自治体の精神保健福祉センター(無料相談・電話可)
- 厚労省「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳」(相談窓口一覧あり)
この段階の方が転職エージェントに先に相談すると、動くべきでないタイミングで動かされることがあります。治療と転職判断は必ず分ける——これは私が20年以上言い続けていることです。
今日〜1週間でできる対処法【即効ゾーン】
①有給を1日取って完全にオフにする
「休むほどじゃない」と思っている人ほど有効です。有給は権利であり、時季変更権を除いて理由の説明義務はありません。1日でも、脳がリセットされる感覚は多くの人が実感します。
②「行きたくない理由」を紙に書き出す
頭の中で漠然と回っている不安は、書き出すと8割は分類できます。前述の8分類のどれに当たるかを紙に書いてください。「何がイヤか分からないから怖い」状態を抜けるだけで、対処の選択肢が見えます。
③睡眠時間を7時間確保する
睡眠不足の状態では、脳の「情動」に関わる扁桃体が過剰反応することが分かっています。「行きたくない気持ちが強すぎるとき」は、単に眠れていないだけのことが少なくありません。転職判断の前に、まず睡眠を戻してください。
④「今週乗り切ればいい」と時間を区切る
3ヶ月・半年で考えると重すぎるので、「あと3日」「今週末まで」で区切る。人間の意志力は短期間なら持ちやすい構造になっています。
⑤信頼できる1人に話す
同じ部署の人よりも、異業界・異部署の人のほうが客観的な意見をくれます。話しながら、自分でも気づいていなかった原因が言語化されることが多いです。
1〜3ヶ月でやる中期の対処法【環境調整ゾーン】
①上司または人事との1on1で状況を伝える
「辞めます」ではなく「今こういう状態です」と伝える段階。意外なほど、業務調整・チーム替え・配置転換の余地があるケースがあります。ただし、伝える相手を選ぶこと。ハラスメント元の上司に直接伝えるのは避け、コンプライアンス窓口や人事に上げるほうが安全です。
②長期休暇(1週間以上)を取る
年末年始やGWと有給を組み合わせて、意図的に10日間以上の連続休暇を作る。3日目までは仕事のことを考え続けますが、5日目以降で本当の休息に入ります。ここで「戻りたくない」感情が強く残るなら、環境要因が根深いサインです。
③産業医・EAP(従業員支援プログラム)を利用する
大手企業や外資系ではEAPが導入されていることが多く、匿名でカウンセラーに相談できます。人事評価に影響しない相談窓口として活用してください。
④社外の転職エージェントに情報収集目的で登録する
「今すぐ辞める」ではなく「市場での自分の値段を知る」目的です。エージェントとの面談は、自分を客観視する良い機会になります。転職エージェントの選び方ガイドで、目的別のエージェント選定基準をまとめています。
⑤副業・複業で「もう一つの選択肢」を作る
今の仕事が「唯一の収入源」だと、精神的にも縛られます。月5万円でも別の収入源があると、心理的余裕が生まれる方が多いです。会社の副業規定は確認したうえで、無理のない範囲で。
根本の対処法:本気で環境を変えるゾーン
①部署異動・職種変更を申し出る
異動制度がある会社なら、まずここを検討。転職より心理的コストが小さく、退職金や勤続年数を維持できるのが最大のメリットです。半年〜1年のスパンで動くことが多いので、早めに希望を出しておく。
②働き方(勤務地・時間)を変える交渉
フルリモート、時短、フレックス、勤務地変更など。会社側の制度で対応できる部分を洗い出す。制度がないなら、次のステップへ。
③転職して環境ごと変える
①②で解決しない、または会社の構造そのものが原因の場合。ここに至るまでに、必ず「なぜ今の環境がダメで、次に何を求めるか」を言語化してください。「今がイヤ」だけで動くと、次もハズします。ベンチャー転職の失敗・後悔ガイドで、動機不明のまま動いて失敗した事例を多数扱っています。
④独立・フリーランスを検討する
組織そのものが合わないタイプの方は、独立が根本解決になることもあります。ただし、収入の不安定さと孤独に耐えられるかは事前に副業で試すこと。いきなり独立は推奨しません。
年代別・状況別のアドバイス
20代前半(新卒〜3年目)
「入って半年で行きたくない」——毎年多数の相談。この時期はミスマッチと社会人適応の混同が起きやすいのが特徴です。まず3ヶ月、明確な理由が言語化できるまで様子を見る。3ヶ月経っても「配属先の業務内容が自分の希望と根本的に違う」ならば、第二新卒枠が使える期間内に動くのが合理的です。年齢別転職ガイドの第二新卒セクションを参照してください。
20代後半(4〜7年目)
「7年目で辞めるのはもったいない」と言われる年代。ですが、20代の転職入職者は25〜29歳で賃金増加46.3%、うち1割以上増加が37.9%(令和6年雇用動向調査)と、実は動いた方が年収は上がる年代です。ポテンシャル評価と即戦力評価の両方が使える最後の重なりゾーン。
30代前半(8〜12年目)
「上が詰まっている」感情が主因。この年代の「行きたくない」は、環境調整より役割変更で解決することが多いです。マネジメントに上がるか、専門性を尖らせるかの二択で、社内でどちらも見えないなら転職検討。
30代後半〜40代
「会社の将来性」への不安が中心。この年代で動く場合、業界の10年後を含めて考える必要があります。CxOポジション・執行役員候補としての転職なら、CXO転職ガイドも参照してください。
コンサル出身者
コンサルからの転職では、「会議中の裁量感」「意思決定の速度」「顧客への深いコミット」など、コンサルで当たり前だった要素が事業会社にないと感じて「行きたくない」につながる例が非常に多いです。コンサルからの転職ガイドで、ポストコンサルの環境選びを詳しく扱っています。
やってはいけないNG行動【5選】
①感情のまま辞表を出す
ピーク時の感情で退職届を出したケースは、後で「もう少し粘るべきだった」と後悔されることが多いです。感情がピークの週に大きな意思決定をしない——これは私自身のルールでもあります。
②無断欠勤・連絡なしの欠勤
会社との関係が悪化するだけでなく、次の転職時に前職照会でマイナス材料になります。休むなら必ず連絡。連絡ができない状態ならLv.3のサインです。
③SNSで会社の悪口を書く
特定される可能性を軽視しないでください。転職活動のバックグラウンドチェックで見つかり、内定取り消しになる事例が実際にあります。
④先に辞めてから転職活動を始める(例外あり)
Lv.3で医師から休職を勧められている場合を除き、在職中に転職活動を進めるのが原則。空白期間は書類選考で不利になることがあり、経済的な焦りは判断を狂わせます。
⑤アルコール・薬でごまかす
睡眠導入目的の飲酒は、睡眠の質を下げてかえって不調を悪化させます。処方薬は医師の管理下で。
転職を選ぶべきケース/選ぶべきでないケース
| 転職を選ぶべきケース | 転職を選ぶべきでないケース |
|---|---|
| ハラスメントが構造的で、異動でも回避できない | 感情がピークの週。まず休んでから考える |
| 異動申請しても3ヶ月以上動かない、または却下された | Lv.3の症状がある。まず受診・休職を検討 |
| 会社の事業自体が縮小傾向で、成長機会が明確にない | 「隣の芝生」で決めている。動機の言語化ができていない |
| 市場では明らかに評価される実績があるのに、社内で埋もれている | 実績・スキルが標準未満。まず社内で作ってから動く |
| ライフイベントで働き方の根本変更が必要(介護・育児・体調) | 直近1年以内に別件で転職している。短期離職の連続は評価を下げる |
成功事例と失敗事例
成功事例:Aさん(29歳・大手メーカー営業→SaaSベンチャー営業)
「毎朝、駅の階段で足が止まる」状態で相談に来られた方。原因分類したところ、①上司との相性、②業務内容の陳腐化、の2つが主因でした。まず有給を3日連続で取ってリセット、その後、社内異動を打診したが応じてもらえず、6ヶ月かけてSaaSベンチャーに移りました。年収は540万円→660万円。「朝、行きたい会社ができた」と1年後に連絡いただきました。ポイントは、感情が落ち着いてから動き、6ヶ月準備して動いたこと。
成功事例:Bさん(34歳・SIer→事業会社CTO候補)
「上が詰まっている」典型例。10年目でリードエンジニアだったものの、上のポストが空かない状況。週末に副業でスタートアップの技術顧問を半年やり、そこから縁があって別のスタートアップにCTO候補として転職。年収は680万円→860万円+SO。副業で自分の市場価値を確認してから動いた成功例。
失敗事例:Cさん(26歳・広告代理店→意図不明の転職)
「とにかく今の会社がイヤ」で相談に来られた方。何がイヤかの言語化ができないまま3社に応募、内定が出た1社に半ば流されて入社。3ヶ月で同じ「行きたくない」感情に陥り、9ヶ月で再退職。短期離職2連続で年収は下がりました。原因の言語化を飛ばした典型的な失敗パターン。
失敗事例:Dさん(38歳・大手→スタートアップCFO)
Lv.3の適応障害状態で決断されたケース。本人は「治療より環境変更」を選び、休職せず転職。しかし新環境の変化ストレスが加わり、入社2ヶ月で休職。今も治療中です。医学的サインが出ている段階での大きな環境変更は、リスクが高いことを痛感した事例です。
FAQ(よくある質問)
Q1. 仕事に行きたくないのは甘えですか?
いいえ。ビズヒッツ・メディカルライター調査(2025年11月)では91.2%の人が経験しています。多数派の感情であり、甘えではありません。ただし、その感情を「行動につなげない」ままにするのは、別の意味で自分に対して不誠実です。原因を分類して、階層に応じた対処を取ってください。
Q2. どのくらい続いたら病院に行くべき?
厚労省「こころの耳」ほか、心療内科各院が2週間を一つの目安としています。特に、①不眠が2週間以上続く、②休日は普通に過ごせるのに出社日だけ体調が悪い、③食欲・体重の明確な変化、④「消えたい」など希死念慮がある——このいずれかに該当する場合は、期間を待たずに受診を検討してください。
Q3. 有給は理由を言わないと取れないですか?
労働基準法上、有給休暇の取得に理由の説明義務はありません。会社側には時季変更権がありますが、これは事業運営に著しい支障がある場合に限定されます。「体調不良」「私用」で十分です。
Q4. 辞めるべきかどうかの判断基準を教えてください。
私が使っている基準は3つです。①「行きたくない理由」が言語化できているか、②その理由が今の会社で改善不可能か、③次に何を求めるかが明確か。3つとも「はい」なら動く材料になります。1つでも「いいえ」なら、まず社内での改善余地を試してください。
Q5. 上司が原因の場合、上司が変わるまで待つべきですか?
上司の異動サイクル(多くは2〜3年)と、自分のキャリア機会損失を天秤にかけて判断してください。特に20代なら「あと2年待つ」の機会損失は非常に大きいので、異動申請の並行検討を勧めます。ハラスメント案件は、待たずにコンプライアンス窓口へ。
Q6. 転職エージェントには、行きたくない気持ちを正直に話していい?
信頼できるエージェントには話して問題ありません。ただし、企業への推薦文には「現職への不満」ではなく「次に実現したいこと」の言葉で置き換えられます。エージェントの選び方は転職エージェントの選び方ガイドにまとめています。
Q7. 退職後に転職活動するのはやめた方がいい?
原則としては在職中の活動を勧めます。理由は①経済的余裕が判断を保つ、②空白期間の説明が不要、③現職と比較して選択できる。ただしLv.3の症状がある場合、または産業医から休職を勧められている場合はこの限りではありません。
Q8. 30代・40代でも「行きたくない」で辞めていいですか?
年代自体は動く/動かないの判断基準ではありません。ただし、30代以降は「何を持って動くか」がより問われるのは事実です。ポテンシャルではなく実績で語れる状態を作ってから動くのが、成功率を上げる王道です。年齢別転職ガイドで年代別の勝ち筋を扱っています。
まとめ:階層を見極めて、順番を間違えないこと
「仕事に行きたくない」は91.2%が経験する感情です。甘えではありません。ただし、対処の順番を間違えると同じ状態を繰り返します。もう一度、階層の見極めを確認してください。
- Lv.1 一過性の疲労:まず休む。転職検討はまだ早い
- Lv.2 環境ミスマッチ:異動申請+転職準備を並行。3ヶ月で判断
- Lv.3 医学的サイン:受診・休職が最優先。転職は治療後
そして「動く」と決めたら、必ず①行きたくない理由の言語化、②今の会社で解決不可能か、③次に求めるものは何か——を紙に書いてから動いてください。感情がピークの週に大きな意思決定をしないこと。これだけで、失敗パターンの半分は避けられます。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップ、CxOポジションを中心に、単なる求人紹介ではなく「行きたくない」の言語化からご一緒する相談をお受けしています。年収帯、年代、業界にかかわらず、まずは現状の整理から一緒に進めていきましょう。無理に転職を勧めることはしません。原因の切り分けと、必要ならば「動かない」という選択肢も含めた提案をしていきます。
関連ガイドは以下をご覧ください。
- 年齢別転職ガイド——20代前半から40代まで、年代別の勝ち筋
- ベンチャー転職の失敗・後悔ガイド——動機不明のまま動いた事例集
- 転職エージェント選び方ガイド——目的別のエージェント選定基準
- 年収・手取りガイド——業界別・年代別の年収相場


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