リクルートは求人広告事業からITソリューション事業まで、幅広い事業を展開する事業会社です。
リクルートのサービスである「リクナビ」や「SUUMO」は有名であり、リクルートという会社を知っている方は多いです。しかし、平均年収やリクルートへの転職については詳しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで、この記事では、高収入と言われるリクルートの年収や転職情報を解説していきます。
リクルートの年収
2022年3月現在のリクルートの平均年収は、997万円です。
日本人の平均年収は433万円程度であり、一般的な水準からしてもリクルートはかなりの高年収であると言えます。
下の表はリクルートが発表している有価証券報告書で示されている、平均年収の推移です。
年月 | 平均年収 |
2018年3月 | 958万円 |
2019年3月 | 962万円 |
2020年3月 | 964万円 |
2021年3月 | 950万円 |
2022年3月 | 997万円 |
リクルート全体の業績が下がった2021年には一時的に平均年収が減少していますが、概ね平均年収は増加傾向にあります。この背景には、近年、リクルートの事業のひとつであるIndeedなどが好調であることが挙げられ、今後もこの増加傾向は続くと思われます。
尚、この平均年収は総合職と一般職を合算したものです。そのため、総合職の場合には1000万円程度の更なる高年収となることが予想されます。
リクルートの年収【年代別】
リクルートの年収は年代があがるごとに、上がっていきます。
下の表はOpenworkに掲載されている、リクルート社員の年齢別の平均年収です。
年齢 | 平均年収 |
25歳 | 591万円 |
30歳 | 746万円 |
35歳 | 930万円 |
40歳 | 967万円 |
リクルートは基本的に実力主義の色が強く、年齢が若い社員でも結果さえ残すことができれば、年収が上がりやすくなります。表で、年齢が上がるほどに年収が上がっているのは、チームリーダーやマネージャー、部長といった社内の役職に就く割合が高くなっているためです。
また、リクルートでは、若い年齢で退職して独立する社員も多く、社内でも彼らを「卒業生」といって応援する動きがあります。そのため、50−60代まで長い間リクルートに勤め上げる社員は少なくなります。
リクルートの年収【職位別】
リクルートでは、年齢に関わらず、職位が高い場合には高い年収を得ることができます。
下の表はリクルートの職位ごとの年収になっています。
メンバー | 500−550万円 |
チームリーダー | 700−900万円 |
グループマネージャー | 1000−1200万円 |
部長 | 1300−2000万円 |
リクルートの「マネージャー」は一般的な事業会社の課長相当の職位です。リクルートでは、チームリーダーまでは比較的年齢に応じて昇進し、昇給することができます。
しかし、マネージャー以降では年次よりも、成果がより重視されます。そのため、若い優秀な社員がマネージャーになることも珍しくなく、早い人では28歳ごろから昇進の可能性があります。
リクルート年収ランキング【他社比較】
リクルートの年収は人材業界の中で、第一位となっています。
下の表は人材業界の主な企業の有価証券報告書で示されている平均年収(2022年)です。
会社 | 平均年収 |
リクルート | 997万円 |
パーソルHD | 730万円 |
パソナグループ | 619万円 |
アルプス技研 | 505万円 |
メイテック | 500万円 |
人材業界で最も高い水準の年収であるリクルートでは、成果へのプレッシャーが強いです。そして、こうした高プレッシャーでありながらも高年収であるリクルートは転職市場においても非常に人気の会社となっています。
尚、上記の表に掲載されている企業は、それぞれリクルートと展開している事業内容が異なります。そのため、より詳細な年収事情を知りたい方はそれぞれの企業について調べるようにしましょう。
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