「ベンチャー企業の年収ってどれくらいなの?」
「ベンチャー企業で高い年収を稼ぐことは可能?」
こんな悩みを抱えていませんか?
ベンチャー企業は中小企業というイメージもあり、「あまり年収は稼げないのではないか?」と考えている人も多いでしょう。
しかし、近年はベンチャー企業でも社員の平均年収が1,000万円近い大手企業があるなど、「ベンチャー企業=年収が低い」というイメージは払拭されつつあります。
また、創業当初は年収が低くても、ビジネスが軌道に乗り一気に年収があがるということも珍しくありません。
この記事では、ベンチャー企業の年収について詳しく解説しています。
ベンチャー企業に入ってからの年収の上げ方についても紹介しているので、参考にしてください。
ベンチャー企業で年収が高い企業
一口にベンチャー企業と言っても、スタートアップ企業から大手企業にまで成長したメガベンチャーなど様々な種類があります。
そのため創業当初はベンチャー企業としてスタートした企業でも、今では大手企業並みの平均年収の企業も多いです。
ここでは、各ベンチャー企業の有価証券報告書から年収が高いベンチャー企業を紹介します。
リクルートホールディングス
年収が高いベンチャー企業としてまずあげられるのが、リクルートホールディングスです。
リクルートホールディングスは、「リクルートエージェント」や「リクナビNEXT」に代表される人材紹介サービスを運営しています。
そんなリクルートホールディングスの社員の平均年収は、2021年度の有価証券報告書によると950万円となっています。
非常に高い年収を誇っているので、転職できれば年収1,000万円も現実的です。
また、給与とは別にリクルートには退職金が用意されており、入社半年から退職金が発生するという珍しい制度もあります。
メルカリ
出典:メルカリ
フリマアプリとして有名なメルカリも、平均年収の高いベンチャー企業と言えるでしょう。
2021年の有価証券報告書によると、社員の平均年収は920万円です。
メルカリはリクルートホールディングスと並んで、平均年収900万円以上と非常に高い年収を稼げます。
スマホアプリの開発会社ということもあり、ITエンジニアの募集が広く行われています。
技術力や経験があるエンジニアにとっては狙い目なので、転職を目指してみてはいかがでしょうか。
DeNA
出典:DeNA
モバゲーに代表されるモバイルゲームの先駆けとして成長したDeNAも、平均年収は高めです。
有価証券報告書によると、社員の平均年収は850万円となっています。
近年はモバイルゲーム事業が伸び悩んでいますが、タクシー会社の日本交通と協力して配車アプリの「MOV」を開発するなどIT技術を使った新たなイノベーションにも取り組んでいます。
楽天
出典:楽天
インターネット通販サイトの運営を始め、金融サービスなども幅広く展開している楽天も平均年収は高いです。
有価証券報告書では、社員の平年収が774万円となっています。
リクルートホールディングスと比較すると年収は低めですが、金融庁が発表している民間給与実態統計調査では、日本の平均年収は約430万円です。
楽天は日本の平均年収よりも300万円以上も高いので、転職できれば余裕のある暮らしが送れると予想できます。
ただし、楽天ではグローバル人材の採用に力を入れており、入社をする際にはTOEICで800点以上を求められるので、英語力を磨いておく必要があるでしょう。
LINE
出典:LINE
SNSやコミュニケーションツールとして今や欠かせない存在となったLINEも、平均年収の高いベンチャー企業です。
2020年3月の有価証券報告書では、社員の平均年収は770万円となっています。
コミュニケーションツールとして安定的な運営を行えており、近年ではLINEウォレットといった決済システムやLINEミュージックなどの音楽配信にも力を入れています。
利用者数が圧倒的に多いコミュニケーションツールなので、今後も安定経営やさらなる発展が期待できる企業です。
その他の有名ベンチャー企業の年収
有名なベンチャー企業の事業内容と年収を紹介しました。
その他の有名ベンチャーの年収については、下表を参考にしてください。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
Zホールディングス | 1,074万円 |
エムスリー | 901万円 |
サイバーエージェント | 771万円 |
グリー | 761万円 |
ミクシィ | 711万円 |
ベンチャー企業の年収は高い?低い?
有名ベンチャー企業の年収について紹介しましたが、「実際に多くのベンチャー企業の平均年収はどれくらいなの?」と気になる人も多いでしょう。
先程紹介した企業はベンチャー企業の中でも、メガベンチャーと呼ばれる大手企業ばかりであるため、正確なベンチャー企業の年収を紹介できているとは言えません。
ここでは、ベンチャー企業の年収について解説します。
企業規模によって変わる
結論から言えば、ベンチャー企業全体の平均年収をずばり紹介することは難しいです。
なぜなら、ベンチャー企業の年収は、企業規模に大きく影響されるからです。
ベンチャー企業の給与体系は一般的に成果報酬であることが多く、利益によって大きく変化するため、営業利益が高い企業や事業規模の大きい企業は年収が高い傾向にあります。
一概にベンチャー企業だから年収はこれくらいと推定することは難しく、企業規模によるとしか言えません。
スタートアップ企業は年収が低い
ベンチャー企業の中でもスタートアップ企業に関しては、年収が低い傾向が強いです。
スタートアップ企業はまだまだ利益を上げられていないことも多く、赤字経営な企業もあります。
当然社員の年収は低く、新卒と変わらない、あるいはそれ以下ということも珍しくありません。
ただし、創業メンバーとして会社を大きくしていくことができれば、役員として会社の中心を担ったり、高い年収を稼いだりといった夢も叶えられるでしょう。
ベンチャー企業の収入の特徴
ベンチャー企業の収入の特徴は、以下の3つです。
- 実力次第で高い収入を得られる
- 残業で年収が増える可能性が高い
- 会社の残業によって年収が変化する
それぞれ詳しく解説します。
実力次第で高い収入を得られる
ベンチャー企業では完全実力主義の会社が多く、年齢や入社年数に関係なく個人の実力が評価される傾向にあります。そのため、自分の頑張りによって収入が大きく変わるのが特徴です。
実力があったり、常に成長を意識していたりする社員は高い報酬を得られて、かつ会社も成長できるため、お互いwin-winの関係を築けます。しかし、向上心がなく企業の成長に貢献できない社員には、最低限の給与しか支払われません。
やる気がある人にとっては、自分の頑張り次第で高い報酬が得られるので魅力に感じるでしょう。
残業で年収が増える可能性が高い
ベンチャー企業では、残業代を多くもらえて年収が高くなる可能性があります。
なぜなら、ベンチャー企業は少数精鋭で仕事するため、社員一人ひとりの業務量が多くなり、残業時間も長くなりがちだからです。
また、企業としては成果と収益を上げるために新規事業をどんどん立ち上げることが多いです。そのため、社員の数に対して仕事量が多くなることも残業時間が長くなる要因になります。
このようなことから、ベンチャー企業では残業は当たり前と考えておきましょう。ベンチャー企業を探す際には、残業や休日出勤に対して、きちんと賃金が支払われるかを確認することが重要です。
会社の業績によって年収が変化する
ベンチャー企業の社員の報酬は、会社の業績に影響される傾向にあります。特にボーナスは、業績によって支給の有無や支給額が変わります。
また、立ち上げたばかりのベンチャー企業であれば、業績が安定するまではボーナスが支給されない可能性もあります。反対に、成果が出て会社が急成長した際には、その分がボーナスや給与に反映される可能性も高いです。
会社員とはいえ、不安定な働き方であることを認識しておきましょう。
ベンチャー企業での年収の上げ方
ベンチャー企業はある程度、会社規模によって年収は変わってきます。
しかし、成果報酬や実力主義の給与体系を取っていることから、自らの力で年収を上げていくことも可能です。
また、創業メンバーや企業の成長に寄与した経験があれば、その実績をもとにさらなるキャリアアップも目指せるでしょう。
ここでは、ベンチャー企業での年収の上げ方について解説します。
売上を伸ばす
ベンチャー企業で年収を上げるためには、何よりも売上を伸ばすことが必要です。
多くのベンチャー企業は、結果主義であることが多いため、高い売上を出した社員にはしっかりと給料という形で報酬が支払われます。
売上を高めれば高めるほど会社規模も大きくなり、あなたの年収も上がっていきます。
スキルアップを積極的に行い、企業の成長を後押しできる人材を目指しましょう。
実績を上げて転職する
ベンチャー企業で実績を上げて転職するのもおすすめです。
ベンチャー企業では一人ひとりの仕事の裁量が大きく、1社員でもアイデアが面白ければ積極的にビジネスにチャレンジできる会社も多いです。
そのため、ベンチャー企業でビジネスを立ち上げる経験を積めれば、そこで得た実績をもとにさらに大きな会社に転職も目指せます。
実際に大手企業では、ビジネスを行った経験のある外部の人材を積極的に取り入れている流れもあるため、ベンチャー企業で中心的な活躍は転職市場でも高く評価されるでしょう。
年収を高めるためには、ベンチャー企業で実績を出し、さらに大きな企業へとキャリアアップしていくのもおすすめです。
起業や独立を目指す
ベンチャー企業で培った経験を活かして、企業や独立を目指すのもおすすめです。
ベンチャー企業では売上を出すために、自分自身でビジネスを作ったり、プロジェクトを発足させたりといった経験を積むことができます。
このような経験をもとに、実際に自分自身でビジネスを行うのも年収を高めるための一つの方法です。
また、いきなり企業や独立が怖いという場合には、副業から始めてみるのもおすすめです。
副業を通して、自分で営業から納品までを行うことで、自分がベンチャー企業で培ったスキルや実績が、どれくらい通用するのかを見極めるきっかけにもなります。
副業からコツコツはじめて、本業並みの収益を上げられると確信してから独立や起業するのも良いでしょう。
ベンチャー企業の年収以外の魅力やメリット
ベンチャー企業の年収の高め方について解説しましたが、結論、ベンチャー企業には年収以上のメリットが多くあります。
年収だけでベンチャー企業への転職を判断するのは、もったいないと言えるでしょう。
ここでは、ベンチャー企業の年収以外の魅力や入社するメリットについて解説します。
大手企業よりも裁量が大きい
ベンチャー企業のメリットとしてまずあげられるのが、大手企業よりも裁量が大きいことです。
ベンチャー企業は大手企業に比べて、社員一人ひとりの裁量が大きく、自分が思ったように仕事を行いやすい環境です。
たとえば、大手企業であれば入社した数年間は先輩社員の手伝いをしたり、雑用を行ったりといったことが多いでしょう。
しかし、ベンチャー企業であればたとえ新入社員だとしても、面白いアイデアがあればプロジェクトを発足させたり、自分が中心となってビジネスを行ったりといったこともできます。
大手企業よりも自由に仕事を行える点は大きな魅力と言えるでしょう。
成功すれば大きな利益を得られる
ベンチャー企業は、大手企業がチャレンジしていないような新しいビジネスに挑戦している企業も多いです。
そのため、成功できれば業界のパイオニアとして高い利益を上げることができます。
ライバル会社も少ないため、場合によっては市場を独占できる可能性もあります。
また、年収や給料に関しても成果報酬や実力主義な企業が多いため、ビジネスの成功に寄与できれば一気に高い年収を稼ぐことも可能です。
ベンチャー企業はビジネスを成功できれば、いきなり高年収を目指すこともできるので、夢のある企業とも言えるでしょう。
経営者の近くでビジネス経験を積める
経営者の近くでビジネス経験を積める点も、ベンチャー企業のメリットです。
多くの企業は経営陣と社員の距離が離れていることが多く、社長が普段何を考えているのか、どのように仕事をしているのかといったことが見えにくいです。
しかし、ベンチャー企業の場合は、まだまだオフィスが小さいこともあり、経営陣との物理的な距離が近いです。
社長の仕事ぶりを身近に見ることができるため、将来的に起業を考えている人にとっては、よい勉強の機会にもなるでしょう。
業務に関する質問だけでなく、ビジネスの方法なども社長に直接聞けることが可能なのは、ベンチャー企業ならではのメリットです。
ベンチャー企業の年収などのデメリット
メリットが多いベンチャー企業ですが、デメリットもあります。
デメリットを理解せずに転職を決意してしまうと、入ってから「こんなはずではなかった」と後悔してしまうでしょう。
ここからはベンチャー企業の年収を始めとしたデメリットについて、解説します。
残業代や休日などが曖昧な企業がある
ベンチャー企業の中には、残業代や休日などが曖昧な企業もあります。
特にスタートアップ企業の場合はこの傾向が強く、最悪の場合、法令などが順守されていない企業も存在します。
スタートアップ企業などはどうしても、社員の健康や生活よりも会社の利益が優先される傾向が強いです。
ビジネスが軌道に乗るまでは、休日出勤を行わなければいけないこともあるでしょう。
精神的にも肉体的にもタフさが求められるので、ワークライフバランスを取りたいという人にはおすすめできません。
明確な評価基準や給与テーブルがないことも
ベンチャー企業は、自分たちのビジネスを軌道に乗せることを目指しているので、評価基準や給与テーブルなどの社内整備が整っていないことも多いです。
評価は「上司が納得する結果を出せている」「会社にとって高い利益を上げられている」など基準が曖昧な場合もあるため、明確な評価基準を持って年収などを査定して欲しい人には向かないでしょう。
大手企業として成長したメガベンチャーなどは別ですが、多くのベンチャー企業はビジネスの成功を最優先に考えており、社内整備は二の次なケースも一般的です。
マルチに活躍することが求められる
ベンチャー企業は社員一人ひとりに大きな裁量権が与えられている一方、マルチに活躍することが求められます。
特にスタートアップ企業の場合は、まだまだ経理の専門家や労務のスペシャリストなどを雇えるほど、余裕がないことも多いです。
そのため、一人の社員が本来の業務を行いつつ、経理や労務の作業も並行して行うといったことも珍しくありません。
本来の仕事以上のタスクをこなさなければいけないため、難しいと感じることもあるでしょう。
ただし、自分の本来の業務以外の経験が積めるのは、スタートアップ企業やベンチャー企業ならではとも言えます。
将来的に起業を目指す際などには必ず役に立つので、高い志がある人にとっては良い勉強の機会になります。
ベンチャー企業に転職する際に気をつけるポイント
ベンチャー企業で働くメリットやデメリットを紹介しました。
ベンチャー企業は、年収以外のメリットも多くあるため「転職したい」と考える人もいるでしょう。
しかし、ベンチャー企業に転職する際には、気をつけるべきポイントが4点あります。
ここからは、ベンチャー企業に転職する際の注意点を紹介します。
入社時の年収が大きく影響する
ベンチャー企業への転職で注意すべき点として、入社時の年収が大きく影響することがあげられます。
ベンチャー企業の中には、明確な給与テーブルや評価基準が存在しないため、年収を前職の給料をもとに決定する企業も少なくありません。
そのため、転職時の年収が低いと周りと同じ業務を行っているのに、周りよりも年収が低いといった事態もあり得ます。
転職後もある程度の年収を確保しておきたい場合は、なるべく年収が高いタイミングでベンチャー企業に行くようにしましょう。
ただし、スタートアップ企業の場合などは、前職の年収に関わらず年収が下がる可能性が高いです。
ベンチャー企業への転職は、企業規模によって前職の年収も考慮されずに低くなることの覚悟も必要です。
大きなベンチャー企業=高年収ではない
ベンチャー企業の年収は企業規模によると解説しましたが、必ずしも大きなベンチャー企業=高年収ではないことに注意が必要です。
これはベンチャー企業に限った話ではありませんが企業は成長に備えて、会社の利益を従業員に還元せず設備投資などに回していることもあります。
たとえば、大手通信会社として有名なソフトバンクは、2021年の有価証券報告書によると売上高は約5兆円です。
メガベンチャー企業のDeNAの売上高が2020年の有価証券報告書によると930億円となっているので、ソフトバンクは莫大な利益を上げていると言えます。
しかし、従業員の年収を比較してみると、DeNAの社員が平均年収850万円なのに対して、ソフトバンク社員の平均年収は800万円となっています。
このように、企業は「売上高が高い=年収が高い」とならないこともあるため、注意しましょう。
傾向として大きなベンチャー企業は高年収ではありますが、会社事情によって思っていたよりも稼げないといったことはあり得ます。
会社は長期的なキャリアを意識して選ぶ
ベンチャー企業を選ぶ際は、長期的なキャリアを意識して選ぶようにしましょう。
たとえば、以下のような企業のどちらに入社するか悩んだケースを参考に解説します。
- A社…成長著しく安定的なベンチャー企業。平均年収は650万円程度。
- B社…従業員わずか3名のスタートアップ企業。年収は400万円を提示される。
上記2社の場合、条件だけを考えればA社の方が魅力的です。
しかし、長期的なキャリアを考えればB社の方が会社のスタートアップを経験でき、経理や労務、人事などの会社のバックオフィスを担うこともできるでしょう。
これらの経験は一般的な企業では得にくいため、将来的に起業や独立を考えている人にとっても貴重な体験と言えます。
どちらかが必ず正しいというわけではありませんが、ベンチャー企業へ転職する際は、条件面以外の長期的なキャリアを意識することが大切です。
企業研究がしにくいので注意
転職を行う際は、転職する企業に関する研究は欠かせません。
公式HPを読むだけでなく、口コミサイトなども利用して詳しい内部事情を整理しておきます。
しかし、ベンチャー企業の場合は、企業研究が行いにくいため注意が必要です。
特にスタートアップ企業の場合には、「そもそも会社のHPがまだない」「口コミサイトに企業の情報がない」といったことも珍しくありません。
明確な情報がない中で、入社するかの判断が必要になるので、転職の意思決定は慎重に行うべきです。
ただし、多くのスタートアップ企業やベンチャー企業はWantedlyなどのサービスを利用しています。
Wantedlyは実際にベンチャー企業やスタートアップ企業で働く社員や社長と会える、企業と個人を繋ぐSNSです。
社員や社長から直接企業ビジョンやビジネスモデルを聞けるので、転職先選びの参考になるでしょう。
ベンチャー企業に転職する際は、外部サービスなども上手に利用しながら、企業研究を続ける必要があります。
転職エージェント・転職サイトも利用しよう
ベンチャー企業への転職に役立つサービスとして、転職エージェントや転職サイトの利用もおすすめです。
転職エージェントの場合は、企業研究がしにくいベンチャー企業に対して、キャリアアドバイザーから詳しい内部事情を聞かせてもらえます。
キャリアアドバイザー自身が実際に訪問したり、ビジネスビジョン経営者から話を聞いたりしているため、企業に対して正確な情報を得られるでしょう。
求めている人材や詳しい年収についても教えてもらえるので、安心して転職活動を進められます。
ただし、転職エージェントは企業が依頼する際に、料金が高額である点がデメリットです。
このデメリットは一見、転職希望者には関係のない欠点に思えますが、転職エージェントにベンチャー企業の求人が集まりにくいという意味でもあります。
ベンチャー企業はまだまだビジネスが軌道に乗りきっていないこともあり、人材の獲得に高い費用を捻出できないケースも多いです。
そのため、ベンチャー企業への転職を目指す場合は、転職サイトも上手に利用しましょう。
転職サイトは掲載料のみで求人を出せるため、中小企業やベンチャー企業の求人も多く掲載されています。
転職エージェントのみならず、転職サイトも上手に活用することで転職活動を効率的に進めていけます。
ベンチャー企業への転職におすすめの転職エージェント・転職サイト
ベンチャー企業の転職の注意点を解説しましたが、効率よく転職活動を進めるためには、転職エージェントや転職サイトの利用もおすすめです。
ここでは、ベンチャー企業の転職におすすめの転職エージェントや転職サイトを紹介します。
リクルートエージェント
ベンチャー企業の転職にまずおすすめな転職サービスは、リクルートエージェントです。
リクルートエージェントは、人材紹介会社「株式会社リクルート」が運営している転職エージェントサービスです。
最大の特徴として、業界最大級の求人数を扱っている点があげられます。
公開求人と非公開求人合わせて50万件もの求人を扱っているので、大手企業だけでなく様々なベンチャー企業との出会いも期待できるでしょう。
実際に口コミにおいても、「他の転職エージェントで見つからなかった求人が、リクルートエージェントなら見つかった」と評判です。
転職エージェントではなかなか見つかりにくいベンチャー企業の求人ですが、豊富な求人を誇るリクルートエージェントなら、様々な経験が積めるベンチャー企業と出会える可能性を高められます。
リクナビNEXT
出典:リクナビNEXT
ベンチャー企業への転職を叶えるためには、転職エージェントのみならず転職サイトも上手に使いましょう。
転職サイトには様々なものがありますが、一番のおすすめはリクナビNEXTです。
リクナビNEXTは、リクルートエージェントと同様に株式会社リクルートによって運営されている転職サイトです。
リクルートエージェントと同様に掲載が求人数が非常に多いため、様々なベンチャー企業の求人と出会える可能性があります。
実際に2022年7月現在、リクナビNEXTで「ベンチャー」と検索すると約9,000件もの求人がヒットします。
非常に多くの求人から自分に合う転職先を選べるので、リクルートエージェントと併用すればより効率的に転職活動を進められるでしょう。
Wantedly
出典:Wantedly
ベンチャー企業の転職には、Wantedlyの利用もおすすめです。
Wantedlyは求職者と企業を繋ぐSNSサービスです。
企業とSNSで会話するように気軽にやり取りが行え、お互いに興味を持った際には選考に進むこともできます。
企業の内部事情について赤裸々に話せるため、求人広告が出ていないような企業についても知れる機会を作れます。
転職前にベンチャー企業の役員や社長と会う機会も作れるので、ここでしか味わえない貴重な出会いも得られるでしょう。
転職エージェントや転職サイトと並行しながらWantedlyも使用することで、より自分の可能性を広げられます。
ベンチャー企業の年収のよくある質問
ベンチャー企業の年収や転職について解説しましたが、「まだまだ疑問が尽きない」という人も多いでしょう。
ここからはベンチャー企業の年収についてよくある質問を紹介します。
ベンチャー企業は給料低すぎ?
一概にベンチャー企業だから年収が低いとは言えません。
ベンチャー企業であっても利益を社員にしっかり還元している企業や、秀逸なビジネスモデルを完成させ業界を独占している企業など様々です。
スタートアップ企業などは、新卒と変わらない給料の場合などが多いですが「ベンチャー企業=年収が低い」とは言えません。
ベンチャー企業で年収が高い職種は?
ベンチャー企業の中でもIT系などは、年収が高い傾向があります。
特にIoTや人工知能、クラウドサービスなど最近注目されている技術について扱っている企業は、ベンチャー企業でも年収が高いです。
一概にいくらと明言することは難しいですが、例えばkintoneなどのクラウドサービスを提供しているサイボウズは、有価証券報告書によると社員の平均年収が611万円となっています。
ベンチャー企業でも年収の高い企業に行きたい場合は、IT企業を目指すと良いでしょう。
ベンチャー企業の30歳時点での年収って?
ベンチャー企業は年代によって平均年収を割り出すことは難しいです。
なぜなら、多くのベンチャー企業の評価制度が実力主義だからです。
年功序列で年収がアップしていくわけではないので、「30歳時点でいくら稼げる」といった明確な指標もありません。
裏を返せば、若くても高年収を目指すことができるのがベンチャー企業です。
年齢に関わらず、実力さえあれば大きな金額を稼げます。
ベンチャー企業って福利厚生がないってホント?
ベンチャー企業だから福利厚生がないということはありません。
実際にAbemaTVなどで有名なサイバーエージェントなどは、社内にマッサージルームが完備されていたり、女性特有の悩みに対応できる社内組織や休暇が用意されていたりと豊富な福利厚生を取り揃えています。
しかし、スタートアップ企業などは、福利厚生がほぼないことがあるのも事実です。
「ベンチャー企業=福利厚生がない」ということはありませんが、会社規模によっては福利厚生を充実させられるまで利益を上げられていないこともあります。
まとめ
今回は、ベンチャー企業の年収について解説しました。
一口にベンチャー企業と言っても、様々な企業があるため一概に平均年収を出すのは難しいです。
しかし、ベンチャー企業で働くのは、年収以上に大きなメリットもあります。
具体的には下記のようなメリットがあげられます。
- 大手企業よりも裁量が多い
- 成功すれば大きな利益を得られる
- 経営者の近くでビジネス経験を積める
ベンチャー企業は大きい裁量が与えられた中で、新しいビジネスモデルの確立を目指せる企業です。
入社することで、大手企業などでは味わえない貴重な経験を積むことができます。
ただし、求人が見つけにくかったり、企業研究がしにくかったりもするので、転職エージェントや転職サイト、SNS等を上手に利用して理想の転職先を探しましょう。
ベンチャー企業の求人を探すには、以下のサービスの利用がおすすめです。
- リクルートエージェント
- リクナビNEXT
- Wantedly
ベンチャー企業のメリットを最大限生かして、今後のキャリアに役立ててください。
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