ベンチャー転職におすすめの転職エージェント・サイト16選

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

1999年から株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)にて人材紹介業に携わりはじめました。

2005年に独立してからは16年間、キープレイヤーズとしてベンチャーやスタートアップに特化した人材紹介ビジネスをしてきました。 リーマンショックなどを経て、ベンチャー企業の人気が今ほどなかった2009年にメドレー、2011年にクラウドワークスへの創業から役員、株主になったことから自分の役割、ポジションも変化してきました。

その後顧問先、投資先の識学も上場しています。今も多くの企業の顧問をさせていただいております。 2022年現在も多くのベンチャー希望の方の相談にのっています。

「高野さん以外のおすすめの転職エージェントを教えてくれませんか?」と聞かれることも増えました。私目線でおすすめの転職エージェントを紹介させていただきたいと思います。 同業であり、内部情報も含めてよく知っておりますのでぜひご覧ください。

目次

ベンチャー転職におすすめの転職エージェント一覧

さっそくですが、ベンチャーにおすすめの転職エージェントを紹介させていただきます。

1.doda

私がかつて勤務していたインテリジェンス(現パーソルキャリア)の事業で恐縮ですが、最初に紹介するのはdodaです。

dodaはRA(Recruiting Advisor)と呼ばれる企業側の開拓部隊の営業が優秀で、他社がもってない掘り出しベンチャー案件をもっています。 サイバーエージェントの藤田社長も出身者ですし、インテリジェンス出身の経営者も多いこともあって、doda独占案件も一定数あります。

また、最近のAIブームなどに代表されるように、大企業傘下のベンチャー企業の案件をもっているのもdodaの特徴です。働き方や環境はベンチャーでありながらも待遇はそれなりに確保されているいいとこどりのベンチャー案件を多数もっています。

最近はパーソルキャリア自体も昔のように長時間働くような環境ではなくなったと聞きますし、人材紹介会社自体も変わってきていますね。

Twitterやニュースではなかなか出てこない、他の人はあまり知らないベンチャー企業に転職が興味ある方はdodaへ登録してみましょう。 地方の優良ベンチャー企業も発掘していますので、地方も候補に入れている方にとってもおすすめの転職エージェントです。

在籍している転職エージェントの数も多いので、男性、女性、若手からベテラン、新卒から人材エージェントしている方から、金融機関やメーカーを経て転職してdodaで働いている転職エージェントまで多様性に富んでいます。

dodaのことについて気になる場合、以前働いていた私、高野までご連絡いただければと思います。

2.リクルートエージェント

リクルートエージェントは、人材業界最大手であるリクルートが運営する転職エージェント事業です。

リクルートは、人材広告領域から事業が始まっており、人材にも強く、転職エージェント業でも大きな成功をおさめました。

リクルートエージェントは、国内のみならずグループ会社で海外転職をサポートしている企業もあるため、海外志向の方にとってもおすすめの転職エージェントです。

ベンチャー企業の海外子会社や、逆に外資系企業の日本オフィスの採用などに強く、ベンチャーでも待遇のいい求人を抱えています。

リクルートエージェントは総合的にすべての領域に強いので、ベンチャー以外の選択肢も考えているという方、大手という選択肢について聞いてみたい方はリクルートエージェントへの相談がいいでしょう。

リクルートエージェントに相談にいったらリクルートへの転職をすすめられてリクルートで活躍しているという話も聞いたことがあります。

3.JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)

JACと呼ばれることの多い、有名エージェントのひとつです。

JAC Recruitmentの特徴は、1人のエージェントの方がRA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)を兼任するスタイルであることです。 1人のエージェントが担当することで、企業・求職者の両方をよく理解した上で、マッチしている求人を紹介してもらえるようになります。

ミスマッチが減るので、安心できる仕組みですよね。 また、JAC Recruitmentは幹部求人などハイクラス求人が多いことも魅力のひとつです。

4.GoodfindCareer

GoodfindCareerを運営するスローガン社の社長の伊藤さんは長年スタートアップへの転職や就職の支援を行っています。

伊藤社長が厳選した求人を紹介しており、エッジの効いた企業が多いです。FastGrowという質の高いスタートアップ、ベンチャー転職メディアもされていますし、感度の高い情報が常にでてきます。

創業間もない企業から、上場後でも成長が見込めるベンチャーまで様々な企業がそろっています。 個人の成長を重視している方にとっておすすめの転職エージェントサービスです。

またスローガンは働いている方たちもベンチャーに興味がある方たちばかりで話していて刺激を受けます。 スローガンは新卒に元々強かったイメージでしたが、伊藤さんの助言を受けてスタートアップやベンチャーに就職した方たちが次は転職の相談に来て、GoodfindCareerも盛り上がっているようです。

スローガンが紹介する企業は厳選されており、信頼できる企業も多いですので、ぜひご覧になるといいでしょう。 背中を押してくれる側面もあるので、ベンチャー転職を決めてあとはどの会社にしようかという方も相談してみてはいかがでしょうか。

5.for Startups

スタートアップの支援ということで社名までもフォースタートアップスです。

元々はネットジンザイバンクということでしたが、スタートアップに特化した人材会社として成長しました。株式会社ウィルグループの子会社であったセントメディアの1事業部として人材紹介事業が始まりましたが、急成長しました。

社長の志水さんも私と同じ、インテリジェンス(現パーソルキャリア)出身であり、セントメディア(株式会社ウィルオブ・ワーク)に入社されて、ネットジンザイバンク事業部長をつとめて、その後別会社となったネットジンザイバンクの社長となりました。

志水さん自身が、事業部長として、また子会社経営に携わり、上場まで導いた経営者であるためスタートアップへの理解が非常にあります。創業した会社を上場までもっていくのは大変すごいことです。

スタートアップに特化した人材エージェント数であれば業界トップクラスのキャリアアドバイザーがいるといえるでしょう。 特に資金調達して勢いがあるベンチャー企業を強みにしています。

上場時の資料によると、主にビズリーチで集客をしておりました。またメルカリへの転職者支援に強みがあったようです。

スタートアップに特化して、組織立ててやりきれている人材紹介会社というのもなかなかないので、スタートアップへの人材紹介会社としてだけではなく、for Startups自体が勢いあるベンチャー企業ということで面白い企業だと思っています。

for Startupsには志水さん以外にも多くの優秀な転職エージェント(私が言うのはおこがましいですが)がいらっしゃいますのでぜひ会いに行ってみてはいかがでしょうか。全くの余談ですが志水さんはダンスが上手です。

6.プロコミット

ベンチャー、スタートアップ転職で長年活動されている転職エージェントです。

ベンチャー転職のなかでも幹部転職に強く、年収が高めで転職してみたいという方によいですね。最近は競合も増えてきましたが、プロコミットはベンチャー転職支援のなかでもやや老舗という感じがありますね。

プロコミットという会社が拡大路線ではなく安定して継続的に支援をしているので、強引に転職をさせたりしないというところなどが支持されていると以前お会いした求職者の方から聞いたことがあります。

幹部での転職はそれ相応の経歴がないと幹部での転職は難しいですのでこのあたりはプロコミットの転職エージェントに聞くとよいでしょう。

7.識学転職

識学転職はマザーズ上場の企業の新サービスです。

ワークスアプリケーションズやSMBC日興証券など大手企業含む2000社以上導入。識学による組織運営を導入している企業から厳選した求人をご紹介する人材紹介サービスです。

他のエージェントとの違いは「成果主義の企業のみ紹介する」という点です。 識学は組織コンサルティングを提供し、会社の中身をかなり深く理解しています。2019年に上場した企業の10%が識学を導入するなど、成長ベンチャーが次々と導入しています。 その影響もあり、成長ベンチャー求人が豊富です。

成長企業に興味のある方は、ぜひ識学転職に登録してみてください。

8.ミライフ

ミライフは、「100%個人起点」の転職エージェントです。

完全に個人に寄り添うスタンスを明示しているエージェントは珍しいです。 今の悩みや課題だけでなく、未来志向型のキャリア面談が特徴です。転職を考えているときはどうしても「今の会社のここが嫌だ」「この条件を改善したい」と目の前のことに気が向いてしまいがちです。

そうした状況にならないために、コーチング・カウンセリングスキルをもったエージェントが担当してくれます。 また、「性格のいい会社を集めたセレクトショップ」というコンセプトも面白いですよね。

「働きがい」「働きやすさ」が特徴の企業を紹介してくれるので、初めてのベンチャー・スタートアップ転職にもおすすめです。 私、高野が仲良くしているスタートアップCFOのS氏が素晴らしい会社さんとおっしゃっていて、お話してみたらたまたま前々から存じ上げている社長でした。あらためて素晴らしいなと感じています。

9.キープレイヤーズ

最後は、キープレイヤーズです。はい、私の会社なのですが、ぜひ紹介させてください。

今回取り上げた会社は、キャリアアドバイザーが多数いるためなかなかこのキャリアアドバイザーと話したいという要望が通りにくいです。 一方、キープレイヤーズはこのホームページから問い合わせていただけたら確実に、高野がお話いたします。

今でも毎日色々な転職希望者の方、起業家の方と話しています。以前転職相談に来た方に、転職ではなく起業をすすめたら、しばらくして起業されて、出資の相談にきたので出資をしたという経緯もあります。

自分の話をするのは恥ずかしいのですが、ベンチャーやスタートアップについては投資していることもありネットワークもありますので、限りなく内部に近い情報をお伝えすることができます。

私も40代になりましたが、同世代で成功された人材会社の社長さんとなるとなかなか現場に出て話すことも少なくなるのですが、私は今でも若手からベテランの方までお話いたします。 色々な方のキャリアのお話を聞くのが好きですし、転職エージェントという仕事が私にとっての天職なんだと思っています。

将来起業や独立を考えてる方にとっては私はぴったりかもしれません。最近は副業をしたいという方の支援も多くしており、副業×会社員というキャリアについても応援しています。

キープレイヤーズを利用して転職した方には、転職後、役員になられたり、また社長になられた方もいますし、出世されている方が多いです。 自慢をするわけではありませんが、「高野さんから推薦された方なら活躍するだろう」という少し補正された期待もあって、転職だけではなく転職後も活躍できる機会があたえられていると思っています。

キープレイヤーズで厳選したベンチャー企業の求人は、こちらでまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

ベンチャー求人・スタートアップ求人まとめ  

転職エージェント 運営会社 特徴
doda パーソルキャリア株式会社 ・doda独自の厚遇案件が多数 ・多様なバックグラウンドのエージェントが在籍
リクルートエージェント 株式会社リクルート ・海外志向のベンチャー転職もサポート ・ベンチャー以外の選択肢も含めた総合的な支援
JAC Recruitment 株式会社 ジェイエイシーリクルートメント ・RAとCAを1人のエージェントが兼任 ・ベンチャー幹部などハイクラスの求人も多数
GoodfindCareer スローガン株式会社 ・質の高いベンチャーを厳選して紹介 ・個人の成長を重視
for Startups フォースタートアップス株式会社 ・スタートアップに特化したエージェント数では業界最大級 ・運営会社自体が勢いのあるベンチャー
プロコミット 株式会社プロコミット ・幹部転職に強い ・ベンチャー転職支援において安定的な老舗エージェント
識学転職 株式会社識学 ・組織を深く理解したプロフェッショナルによる求人紹介 ・成果主義の成長企業を中心に紹介
ミライフ 株式会社ミライフ ・転職ありきでなくても大丈夫 ・良い意味でガツガツしていない転職エージェント
キープレイヤーズ 株式会社キープレイヤーズ ・ベンチャーの知識・経験豊富な社長が直接対応 ・転職後の出世、起業・独立など長期的キャリアのサポート

ベンチャー転職におすすめの転職サイト一覧

ベンチャー転職のおすすめ転職サイトも同時に紹介します。

1.ビズリーチ

まず、ビズリーチは登録してください。ビズリーチは間違いないです。

なぜかというと、ビズリーチを使ってベンチャー企業の社長や役員が直接スカウトをしているからです。役員の名前で来ているけれど実際は人事が送っていると思われる方もいるかもしれませんがビズリーチは役員や社長自身が送っていることが多いです。

Twitterでもつぶやかれていましたが、ウィルゲート取締役の吉岡さんは自らビズリーチのメッセージを送られているようです。 ビズリーチの利用料はベンチャー企業にとって決して安い価格ではありませんが、それを払ってでも採用したいと思える方が多数登録されていますのでベンチャー企業にも利用されています。

面接ですぐに企業の幹部と話したい方にとってはビズリーチは非常におすすめのサービスです。 高野も登録して実際にスカウトを送っていますが、ビズリーチに登録している方は優秀な方が多く、また大企業であってもベンチャーに行きたいという方と多く出会えます。

ベンチャーに少しでも関心がある方は自分にはどういう求人が届くのかということを調べる意味でも、ビズリーチには必ず登録していただきたいです。

2.リクナビNEXT

おなじみリクルートが運営する転職求人サイト「リクナビNEXT」です。

全体の求人数が非常に多く、ベンチャー求人も豊富に掲載されています。こちらもまず登録して間違いないサイトと言えます。 求人数が多く、探すのが大変だという方は、スカウト登録だけでもしておくことをおすすめします。

非公開の求人オファーも届くため、あなたに合った求人に出会えるかもしれません。 リクナビNEXTは非常に利用企業が多いサービスですので、なるべく網羅的に求人を確認しながら転職活動を進めたいという方は、リクナビNEXTにも登録しましょう。

3.リクルートダイレクトスカウト

リクルートさんがハイクラス向けに作った転職サービスがリクルートダイレクトスカウトです。

ハイクラスに関してはビズリーチが先行していましたが、リクルートのネットワークを生かしてリクルートダイレクトスカウトも伸びていますね。

最近はPEファンドの案件も掲載しており、本格的な求人もありますね!さすがリクルートといったところですね。

4.Green

Greenはアトラエが運営する転職サイトです。

マーケティングや、デザイナー、ディレクターなど希望職種が決まっており、IT領域に関心がある方にはおすすめの転職サイトです。

アトラエ自身がWEBサービスの運営企業ですし、WEBへの理解が深いため、他社のことを理解して作られているなという印象を受けます。 登録せずにサイトを見ると求人がでていますが、最近話題のアンカーなどのWEBマーケティングのポジションもあります。

面談をしなくても情報を見ることができますし、情報収集にはもってこいのサイトですね。CMも面白いなと思って見ています。

5.Wantedly

Wantedlyも有名な転職サービスですね。

Wantedlyはベンチャー企業側も多くの企業がアカウントを作っているため、企業を調べるのにも便利なツールです。 Wantedlyは求人であるようで年収などは書いておらず、話を聞きに行って考えるタイプの転職サイトなので、フットワークが軽い方にはよいですね。

話を聞きたいを押すと高確率で企業側は反応してくれます。 Wantedlyは創業期から利用している企業が多いので”掘り出し物”のような多くの人が注目していない企業を発見することもあります。

どういう人が働いているかも、Wantedlyを見るとわかりますのでぜひ色々と調べるためにも登録したほうがよいでしょう。

6.YOUTRUST

YOUTRUSTは信頼できる友人のつながりから、副業や転職のオファーが届くサービスです。

具体的にはFacebookの友達の友達にリーチできるサービスです。 すでにつながりのあるFacebookの友人から、転職希望者を探すことができるサービスですのでリファレンスもとりやすいですし、信頼できる人の友人であれば、きちんとしている可能性も高いので、支持されています。

社長の岩崎さんはDeNA出身であり、買収したペロリなどの出向を経て起業されています。広告費をかけずにユーザー数を伸ばしているサービスであり、PRが非常にうまいなと感じています。 実際にYOUTRUSTを使われている社長とちょうどお会いしたのでYOUTRUSTのよさを聞いてみたら下記の様な声もいただきました。

・友達の友達にDM送れる
・キャリアSNSなので、昔のmixiみたいな感じ
・採用以外でもキャリアに関するコミュニケーションが創発的にできる

デライト・ベンチャーズをリードインベスターとして、STRIVE、W ventures、ANRIから、シリーズBラウンドで総額4.5億円を調達というニュースも出まして、ますます成長が期待されます。

7.PayCareer

PayCareerは“本気のスカウト”しか届かない転職サービスです。

気になる企業の話を聞くだけでなんと1面談3万円~の報酬を受け取ることができる新しい転職&副業マッチングサービス。 個人の方はメリットしかないです。大株主でもある私の法人が大盤振舞いしてしまっています(笑)

多分みんなやった方がいいですよ。儲け捨てていますね。ぜひ登録してみてください。

ベンチャー企業とはそもそもどんな企業?

いったいベンチャー企業とはまずどんな企業なんですか?たまに聞かれます。定義は色々。私は成長志向の企業、特に急成長志向の会社かと。

類似でスタートアップとは、Exitがある企業。IPOや売却を狙いエクイティの資金調達をする企業。一方でベンチャー企業はオーナー会社も多数あります。別にIPOや売却を考えていない社長も多いですね。

ベンチャー企業の変遷・歴史

少し昔話をしますと2000年前後はITバブルで、IT企業を中心としてベンチャー企業は勢いがありました。日本国内でも多くのベンチャー企業が誕生しました。

ホリエモンこと堀江社長。オン・ザ・エッジ、その後のライブドアは代表的な企業ですね。当時堀江さんは長髪でしたね。東大出身社長というのはめちゃくちゃ珍しくて「東大の人が起業するなんてあるんだな」と思いました。

今はスタートアップからのIPOが増えて「参考事例」ができました。その結果東大や、開成、筑駒出身などの受験勝者だらけになっちゃいましたよね。昔はベンチャーといえばもう少しアウトローな感じだったんですよね。

経営者カンファレンスのICCに参加するとこういった経営者カンファレンスに参加する人の顔ぶれも変化が激しいと感じます。 三軒茶屋のキャロットタワーにあったインデックス。一時は数千億の時価総額になりました。 今では日本有数のIT企業になったサイバーエージェントもITバブル時代に勢いがあった企業です。

サイバーエージェントは今でこそ超有名かつ超人気企業ですがITバブル期の騒乱期のことはものすごく苦労されています。 藤田さんは私のインテリジェンス時代の二つ上の先輩。最もリスペクトしている方の一人です。その後リーマンショックを乗り越え現在も絶好調。ウマ娘の大ヒットは衝撃でした。特にM&Aではなく新規事業を当て続けているものすごく少ない日本のベンチャーです。

私が就職したインテリジェンスも自分が入社した頃に人材紹介業を立ち上げました。インテリジェンス自体が勢いのあるベンチャー企業でした。その結果、人材ビジネスに携わりながら、自社を通じて”ベンチャー企業”を体感しました。

すぐに結果が出て、リーダー的な役職やマネジャーにもなりましたが、本当に苦労しました。「自分ができる」ことと「教える」ことの違い。そしてそれを「システム」「仕組み」に落とし込むことの違いをめちゃめちゃ悩みながら経験したのが良かったです。

ベンチャー企業に転職するメリットとは?

1:かなり幅広い仕事を任される

権限委譲されますか?権限委譲してくれる会社、ベンチャーに転職したいです。こんな希望があります。大丈夫ですよ。仕事はいくらでもあるので権限委譲どころの騒ぎじゃないです。

結果を出したら仕組み化して、会社に必要な仕事をどんどん提案すれば良いだけです。経営者と資本家の思考はシンプル。結果の出る人に任せる。

2:すぐに昇進することができる

倍々で成長していたらポジションは社長や役員が兼任、兼任なんです。昇進したくない人でも「頼むぞ!」となりがち。マネジャーや部長、執行役員になるスキルがあるからなるわけではなく「挑戦」させてみるという感じです。

3:IPO経験やSOの付与が得られる

IPOが絶対にできるか。こればかりは自分もわかりません。7回ほど上場経験があり、創業から役員で2回ほど上場しました。

しかし今は上場まで3年かかるわけですがN-2。直前前期で1050社以上会社があると言われています。マザーズ上場は2021年過去最高で90社強です。上場できなかった会社も再挑戦。

そういう意味でどの会社でもできるという遺わけではありませんが、目利きができる人にアドバイスを貰えば確率が高くなります。私も目利きがあるということで大変恐縮ながら業界で生き残りました。

4:会社ではなく自分ブランドで勝負できる

「ふん!」会社名が全く知らないとあっさりとあしらわれることもしばしばです。アポ自体が入らなくなります。今まで自分は会社のおかげで生きてたんだなと気づくと思います。そこがスタート。いい経験が積めますよね。

私も全くゼロベースで自分を誰も知らない状況から説明するとゾクゾクします。大学の同窓会で大先輩に話すのは良かったですね。誰だこの人、というところから話し始める。話すというか「聞く」ですよね。聞く力も伸ばせます。

5:ワークライフバランスが実は充実する

もちろん人次第なのですが、ワークライフバランスというかいつでもどこでも仕事であり、仕事でない、今はフルリモートの会社も増えてきました。

土日は完全に休むというのも一つのスタンスですし、ある程度働いてしまった方が自分は気楽なタイプ。実家が農家なのか、深夜寝ないで働くよりコツコツとやった方が好きです。人次第、会社次第ですが、昔と違って強制されることが少なくなりました。

私が若手の頃のベンチャーは毎日ネクタイしめて8時半には出社して朝会してでしたね。真夏でもそうでした。満員電車に毎日乗ってました。

6:企業経営の失敗、資本の失敗など失敗体験もできる

成功体験を積んでいただきたいと思いつつ、実は失敗体験こそ大事なことも。失敗したことがあるからレベルアップする。望んで失敗したい人は誰もいませんが、企業経営は想定通りに行くことがとても少ないです。

朝令暮改の連続。資本は血。この資本問題もどこも多かれ少なかれ起きます。ベンチャーも人生もハードシングス。経験こそが力。

7:類は友を呼び結果に貪欲になる

例えばこのようなものがあります。他にも沢山あるかもしれません。経験者の方はご意見もぜひいただきたいです。

もちろんポジショントークじゃないの?と突っ込まれるところもあるかもしれません。例えばIPOできないこともあるでしょ?と。確かにそうなんです。

ただしできなかったとしてもベンチャー業界は常に人が足りないのです。転職はすぐに決まります。  

ベンチャー転職におすすめの転職エージェントの見抜き方

「ベンチャー転職におすすめの転職エージェント」を探すための基準はベンチャー業界に詳しいかどうかが大事だと考えています。 ベンチャー業界に詳しいとは、単に企業名を知っているわけではなく、ベンチャー企業がどういった社風であり、どういった形でビジネスを伸ばすかを知っているかを指します。

昨今のベンチャー企業のなかにはスタートアップと呼ばれ、ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達をして、急成長をしていく企業があります。その過程で、大きな金額の赤字を決算で出すこともあります。

しかし、ベンチャー業界では、黒字化よりも、売上の増大、もしくは競合よりもシェアを獲得することを目指すため、広告費の先行投資などで赤字になることは珍しくありません。Jカーブのような曲線を描いて成長していきます。

表面上の決算だけを見て、「この会社は赤字だから辞めたほうがいいよ!」となるとベンチャー企業の良い点が全然見えていないことになります。今は赤字だが、今後間違いなく黒字化して伸びていく企業を選ぶことのほうが重要です。

本来赤字の企業には人は集まりにくいですが、黒字化間違いなしの企業に早いうちに入っておけば裁量が与えられる可能性が高いのでチャンスです。 ベンチャー専門でやっている転職エージェントはベンチャー業界の細かい動きも把握しておりますので、最新の情報をもっていることが多いです。

変化の激しいベンチャー業界においては最新の情報をどれだけ仕入れているかが重要になってきます。私のようにエンジェル投資をやっている方も詳しいです。 本物のよい転職エージェントを見極める方法はこちらの動画でも解説しています。

ベンチャー経営者との関係性

ベンチャー転職におすすめな転職エージェントを選ぶにあたって重要なことは、転職エージェント自身がベンチャー企業と深くつながっているかということです。

ベンチャー企業は、社長の一存で一気に物事が進みます。ベンチャー企業は意思決定が早いですし、逆に意思決定が遅いと競合他社に置いていかれてしまいます。 1週間前に話したことと反対のことをやっているということも珍しくはありません。

そうした場合に社長と転職エージェントがつながっていると企業の情報をいち早く手に入れることができます。 資金調達に向けて動いているという情報や、新規事業を始めるという情報、また事業責任者の退職が決まったので補充をしなければならないといった情報など様々な情報が入ってきます。

社長と直接話していることで得られる情報は大変多くあります。もちろん機密事項もあり、社長といってもなんでも話せるわけではありませんが、話せる範囲での情報をできるだけ掴んでいるかどうかは重要です。 ベンチャー経営者とのネットワークをもっている転職エージェントを見つけるとよいでしょう。

人材紹介会社自体がベンチャー投資をしている場合もありますし、人材紹介会社も様々な形態がでてきています。

 

大手と小規模の転職エージェントを組み合わせることをおすすめ

転職においては、大手と小規模の転職エージェントを組み合わせることをおすすめします。

転職がはじめての方の場合、転職の初歩でつまずくポイントについて十分な対策をしてくれるのが大手の転職エージェントです。 特に新卒からベンチャーに入社して、ビジネスマナーが身についていない場合(といってもあまり見かけませんが)、転職面接の練習の際にビジネスマナーも学べるのでおすすめです。

私がインテリジェンスに勤務していた時代も、メールや挨拶など、基礎の部分ができていない方がいて、基礎を直すだけで印象が大幅に変わる方がいたので基本的なビジネスマナーの部分は意外とあなどれません。 新卒で大手企業に就職している方は、基本的なマナーはしっかりしているので安心だと言われています。

小規模の転職エージェントは案件に偏りがありますが、特定の領域に強い場合、信頼ができます。例えば、ゲーム会社の案件に特別強いエージェントがいると、ゲーム会社の転職はその方に任せたほうがよいでしょう。ベンチャーの中でも特定の業界や職種に強い方は、知識が豊富です。  

ベンチャーも領域が細分化されている

ベンチャー企業とひとくくりにいっても色々なカテゴリ分けをすることができ、転職エージェントの得意領域も異なります。 例えば、SaaS業界に強い、テクノロジー主導でエンジニアが多い会社に強い、AIやDXの領域の会社に強い、不動産業界に強いなど様々です。最近ですとD2Cの企業が人気ですね。

例えば私の場合ですと、ベンチャーだけど利益を出して儲かっている会社、建設などレガシーな産業にITを導入している会社などが好きです。さすがに20年以上やってきているのでベンチャーの中のことはある程度理解しているつもりですし、幅広く見てきました。

エンジェル投資55社以上。2回創業から役員で上場。合計投資して株主で4回上場経験あり。144社の上場支援実績あり。知名度が低いけど儲かっているベンチャーに興味がある方はキープレイヤーズ高野までぜひご連絡してください。

こんなベンチャーはやめとけ!?転職失敗して後悔しやすい企業の特徴

資金調達で大きな額を資金調達しても、一向に利益がでる気配ではない、役員をはじめ退職が相次いでいる、仕事に対する社長のやる気が欠けている場合は要注意です。

調達することがゴールになってしまい、会社として利益を出していくというところに向かっていない会社は危険です。 採用につながっていればよいですが、過度に露出しすぎている会社も危険です。 時価総額ランキングに並んでいる会社であっても倒産することもあります。

そのため、ただ社員数が伸びているだけの会社に入らないようにしましょう。社員が増えていて、SNSで発信をしていても実態は売上も伸びておらず、また売上が伸びる可能性があまりない場合もあります。

もちろん、人員も順調に増え、売上が伸びていて、結果としてSNSでの露出が増えている会社もあります。 転職の際は入ろうと考えている会社に対して盲目的になることもありますので客観的な意見を持つ方に相談してみるのも1つの手です。 ベンチャー転職における失敗や後悔はこちらの記事にまとめています。  

ベンチャーに転職してよかった?経験者のコメント

大手企業からベンチャー企業に転職する人は多くなっている印象ですが、なかなか勇気がいるのも事実でしょう。

KEYPLAYERSでは、ベンチャーに転職してよかったと思うか、後悔していることはないか、経験者の声を聞いています。

大手メーカーから人材系ベンチャーに転職した平山さんの例

女性目線でのベンチャーに転職してよかったこと

30代男性がベンチャー企業に転職してよかったこと  

転職サイトと転職エージェントの併用

転職サイトと転職エージェントは併用することをおすすめします。なぜかというと転職の際は転職エージェントとお話をするのが大事な一方、最近はダイレクトリクルーティングが流行ってきているので、企業が直接転職サイトで声をかけることも増えているからです。

転職エージェントを使わない会社があると、接点は転職サイトしかなくなってしまいます。転職エージェントを使わずに採用がうまくいっている企業は、いい会社である可能性も高いです。

一方、転職エージェントは業界の知識をかなりもっているので頼らないのももったいないです。転職エージェントは知っている企業の数がはるかに多いですので、こういう企業もどうですか?と言われたときに類似する企業を自分で調べていくとよいでしょう。

ベンチャー転職にはメリットあり!併用して転職成功を勝ち取ろう

以上、転職エージェントと転職サイトをご紹介してきました。 こちらの動画でも解説していますが、ベンチャー転職には7つのメリットがあります。当然、裏側にあるリスクもあるのですが、リスクとの向き合い方・リスクの扱い方さえ間違えなければ、そのメリットを享受することができます。

「ベンチャー企業に転職してみたいけど、どこか飛び込めない」 「ベンチャー企業にいるけど、転職を考えている」 そういった方は、ぜひ転職エージェントや転職サイトに登録して、自分にどんな求人が届くのかチェックしてみてください。

届く求人以上にさらなるチャレンジがしたいと思った方は、ぜひキープレイヤーズ高野までお気軽にご連絡ください! キャリアをよりよいものにしていきたいという方を応援したいと思います。 

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この記事を書いた人

株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

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