仕事のスキルアップ|転職・キャリアアップに繋げる方法を解説

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

仕事をしていて、「自分はこの業務の能力が足りていない」「あの先輩はいつも期限内に業務を終わらせている」「同僚は上司とコミュニケーションができていて円滑に仕事が進んでる」といったことを考えることがありますよね。

他の社員と比較をして落ち込むだけではマイナスでしかありませんが、具体的な行動に起こし、改善してみたいと思っている人もいらっしゃることでしょう。

本記事では、仕事のおいて自分の能力を向上させる「スキルアップ」について取り上げ、能力の種類・効果・会得方法について解説しています。

最初に結論から書きますと、実は仕事における「スキルアップ」は、途方もない努力・労力が必要なものばかりではなく、やり方さえ注意すれば誰でもある一定の効果が出てくるものもいくつか存在しています。

本記事を参考に、まずは変えやすい部分から取り組み始め、能力向上を目指して一歩一歩小さな努力を始めてみませんか?

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目次

スキルアップしたいビジネスで使える3つの能力

まず初めに、ビジネスの界隈で定義としてよく使われている、仕事において「スキルアップ」しておきたい3つのカテゴリーについて解説します。

大別された以下の3つのカテゴリーを押さえておき、自分自身の能力において足りていないと感じる部分について把握、向上していく努力に取り組みましょう。

テクニカルスキル

テクニカルスキル」は、自身の仕事において、業務遂行のために必要な技術や知識について指しています。例えば、事務職であればPCスキル、営業職であればプレゼンテーションや各商品・サービスの知識などですね。

どの業界・業種に身を置いている場合でも、まずは土台となるテクニカルスキルを磨き、完成度の高い仕事を目指していく必要があります。

他に足りていない能力があるかどうか以前に、基礎であるテクニカルスキルをおざなりにしていては、ビジネスマンとして「スキルアップ」を語ることはできません。

取り組みについても、周囲に助言を貰ったり参考書やネットで情報収集などができ、内容によっては一番修正や改善が行いやすい部分でもありますので、最初にテクニカルスキルを見直すことを推奨します。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキル」とは、職場内などの人間関係を良好に構築するため、必要な情報を伝えつつ、スムーズで角の立たないコミュニケーションを行う能力を指しています。

相手の立場に立つ」「相手の話をよく聞く」「自分の意見や考えをわかりやすく伝える」など、主に人対人のやりとりを的確・円滑に行えるかどうかの能力ですね。

コミュニケーション能力を中心に、リーダシップ、ネゴシエーション能力(交渉力)、プレゼンテーション能力、コーチング能力(指導者)、ヒアリング能力、向上心といった、7つの要素で形作られています。

基本的には、いわゆるコミュニケーション能力だと解釈して下さればOKで、TPOに応じてコミュニケーションの質を柔軟に変える人間関係のテクニックだと言えますね。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキル」とは、目の前にある物事を概念化・抽象化する能力を指しています。正解のないビジネスにおいて、本質を見極めたり、解決策を提案したりすることにおいて必要になる能力ですね。

例えば、日々仕事をしている中で、同じようなプロジェクトにも関わらず、なぜか上手く行く時と上手く行かない時があります。こうした状況を要素で分解・分析し、上手く行ったケースの必要要素を抽出してより精度の高い仕事のフォーマットを再構築していく、などの能力です。

物事の法則や共通項を見つける力とも言い換えられ、高い視点から業務を観察し、目の前の作業の落ち度やミスだけに気を取られず、繰り返されてきた業務を週・月・年単位で観察し、俯瞰しながら分析するといった高度なスキルですね。

洞察力や直観力、先見性といった、ビジネスにおいては持っていると有利に働く能力で構成されているスキルですが、使いこなすレベルでコンセプチュアルスキルを会得するには、成功回数とトラブル等の場数を踏む必要があるでしょう。

とはいえ、個人や組織の可能性を限界まで引き出すスキルとまで称されており、すぐに会得することは難しくとも、意識しながら業務にあたってみるだけでも個やチームにプラスに働く面があるのではないでしょうか。

スキルアップによって得られるメリット

次に、「スキルアップ」によって得られるメリットについて、社員と雇用者側の2つの視点に分けて解説していきます。

ビジネスの基本WinWinの関係ですが、社員が「スキルアップ」することでも近づけるんですね。

社員・従業員としてのメリット

スキルアップ」することによって社員が得られるメリットは数多くあります。担当している業務のクオリティーが上がる、会社からの評価が上がる、プロジェクトの成功率が上がる、などが一般的でしょう。

特に注目したいのが、プロジェクトなどのチーム戦における業務の質向上です。テクニカルスキルにしろ、ヒューマンスキルにしろ、個の能力を高めるとドミノ倒しのように必然的に全体に影響は波及してしまうものです。

チームの仕事を結果に繋げることは社員個人の評価にも繋がりますし、会社へ与えるリターンも大きく、昇進や昇給といった待遇面でのアップも期待できるでしょう。

企業・雇用側のメリット

社員の「スキルアップ」によって企業側が得られるメリットの筆頭が、労働生産性の向上でしょう。質の高い仕事をより短時間で遂行し、ロスの少ない最小コストで行えるようになれば当然利益も増加します。

時間的・労力的な余力が生まれれば、また別のプロジェクト等に人材やコストを割くことができ、資本の拡大も狙いやすくなります。

また、「スキルアップ」している多くの社員を輩出していると求職者へのアピールにもなり、社員に成長機会を与えることで本質的なやり甲斐を作り、モチベーションを維持できるため、離職者が減るといった副次効果も期待できるでしょう。

スキルアップを目指す際の定番のアクション

スキルアップ」したいと考えた時、具体的にどう行動を起こしていいかわからない方も多いのではないでしょうか。

この章では、「スキルアップ」を目指す際の大まかな方向性を3つの項目に分けて解説します。

資格を取得するための勉強

わかりやすく「スキルアップ」する方法が、資格の取得でしょう。どの業界・業種にせよ、資格を取得しておくと仕事の効率が上がったり、手がけられる業務が増えたりする場面があるものです。

キャリアアップや転職で有利に働く側面もあり、資格は実務・免許の両方の視点から有効なんですね。もちろん、やみくもに取得するのではなく、必要な資格を選択して取得していくことは留意しておくべきでしょう。

また、資格の取得は仮に不合格になったとしても、勉強のやり方・経験は今後に活かせますし、特に会社に迷惑をかけるわけでもありません。

そういった、わかりやすさと手の出しやすさからおすすめできるのが、資格取得を目指した「スキルアップ」ですね。

仕事に活かせる能力・啓発のための情報収集

余暇時間にスマホやPCを使用する方も多いと思いますが、ネット上には膨大な数のビジネス系の記事や情報サイトがあり、有意義な情報やテクニックも数多く発信されています。

ネットと使ってビジネス関連の情報を余暇時間や隙間時間に取りに行くのも立派な「スキルアップ」を目指した活動と言え、目の前の仕事を効率的にこなすための小技や、職場内の人間関係を円滑にするヒントがあったりします。

リテラシーを持って取捨選択する必要はあるものの、自身の業種・業界に対する技術指南・問題解決案(ケーススタディ)などがピンポイントで見つかることもあるため、ネットを使った「スキルアップ」活動は考えている以上に有効な選択と言えるでしょう。

スクール・セミナーに参加する

ある程度、会社員生活が長くなってくると、新人の時のような新鮮な体験や、成長するための研修といった機会がめっきりと減ってしまうものです。

そのような境遇に置かれた中堅・ベテランの方で「スキルアップ」をしたいと考えるのであれば、同じ志を持った仲間と共に学べるビジネス系のセミナーやスクールに通うのも手でしょう。

専門の講師の方が客観的な立場から助言をしてくれますし、似ている境遇の受講者同士で共感し合い、「スキルアップ」についての情報交換や意見の交わし合いができたりします。

また近しい業種・業界の者同士であれば人脈作りに繋がるケースもあるため、ビジネスマンの出会いの場として期待できる点もメリットになりますね。

独力だけで努力するのはハードルがありますが、仲間を作ることで互いを意識し、継続力を上げて「スキルアップ」を目指せるのも重要なポイントでしょう。

スキルアップを支援する企業

企業によっては、社員の「スキルアップ」を支援する補助制度を取り入れている場合もあり、技術・経験の蓄積、資格取得手当などの金銭面でのバックアップを受けることができます。

ここでは企業が取り入れている代表的な「スキルアップ」支援制度について解説していきます。

OJT・OFF-JTを取り入れている

OJT」「OFF-JT」は、企業が社員を育てていく際に使用する育成方法の略称です。

OJT」「OFF-JT」について、それぞれ簡易的にまとめましたのでご覧下さい。

  • 「OJT」 職場で実務・実践経験を通じて業務の技術や知識を身に着けていく育成方法です。経験のある上司や先輩が指導者の立場となり、通常の業務にあたりながら実務を題材にして若手社員や新入社員にノウハウを伝達し、「スキルアップ」を目指します。

 

  • 「OFF-JT」 前述の「OJT」とは打って変わり、実務現場から離れ、セミナーや研修といった形で育成に取り組む方法のことを指します。外部から必要な分野における専門の講師を招き、座学によってノウハウを学び「スキルアップ」に繋げます。

どちらの育成方法も企業が作ったプログラム形式で行われるため、学ぶ社員側が時間をかけて準備したり調べたりしなくても良いのがメリットの一つでしょう。

ジョブローテーションが導入されている

ジョブローテーション」とは、社員の「スキルアップ」を目的に、人材育成の観点から戦略的に部署等を移動させるシステムのことです。

同じ部署内での業務内容の変更を始め、部署自体をまたいでの移動、勤務地を変更してしまう転勤のようなケースまで、様々な移動を複数回行うことで社員の成長を促します。

最大のメリットは、移動した先々で社員同士が交流し、企業内での社員同士の繋がりが広がる点でしょう。どんな企業でも部署を超えた人同士の連携は必須であり、その垣根を低くできるのは企業にとっても有意義な部分です。

また、社員の向き不向きの判断材料にもしやすく、「ジョブローテーション」を経ることで社員を適材適所に配置し、より効率的な業務に近づけられるのもメリットでしょう。

資格取得手当やセミナー等の受講手当を出してくれる

昨今は、資格取得やビジネスセミナーといった「スキルアップ」目的でかかる費用の補助制度を設けている企業も増えてきており、そういった制度がある企業に勤務している場合は活用していきたいところです。

企業側にとっても、費用を企業が負担することにより、社員たちが積極的にセミナーなどに参加するようになるため、「スキルアップ」を経ることで結果的に企業に還元されるサイクルを生めるメリットがあります。

特に民間資格の場合、受験費用が高額に設定されている資格も多々あるため、補助制度を企業が用意してくれているかどうかは重要になってきますね。

スキルアップをしたい理由・目的

スキルアップ」をしたいと考えているビジネスマンは多くいますが、モチベーションの源泉は人それぞれでしょう。

そこでこの章では、よくある「スキルアップ」したい理由・目的について取り上げ、解説していきます。

収入を上げたい

将来的に収入を増やしたいと考えている人は多いものですが、「スキルアップ」することで昇進・昇給を目指している方、あるいは副業などで稼ぎたいと考えている方もいることでしょう。

スキルアップ」することでより生産的な社員になり、業務に貢献できれば企業に利益をもたらせますし、当然社内での評価も上がり、昇進・昇給に繋がりやすくなります。

また本業と並行して「スキルアップ」を目指した努力で能力を身に着け、パラレルワークとして収入源を増やして活躍できるようになる可能性も秘めています。例えば、専門性のある知識を発信できるセミナー講師やコンサルティングなどは報酬も高額であり、プレゼンやコミュニケーションといった「スキルアップ」活動との親和性も高いため、一定の知識・ノウハウを持つ専門職の方は特に目指しやすい副業でしょう。

転職を考えているため

転職を見越した「スキルアップ」も定番の理由と言えるでしょう。特にキャリアアップを目指した転職の場合、待遇が良くなる半面、責任や求められる能力も高くなっていくものです。

あらかじめ必要になってくる能力・資格などを調べておき、転職の数か月~数年前より「スキルアップ」の努力を重ね、現行の業務で成果を上げつつ転職を目指すのがベターな取り組み方ですね。

昨今はネットの普及もあり、どのような業界・業種であってもリサーチによっておおよその検討はつくものです。終身雇用が崩壊し、転職が当たり前の時代となった今、転職を目的にした「スキルアップ」を目指す会社員の方が増えていくことは必然だと言えます。

任せてもらえる業務・参加できるプロジェクトを増やすため

業務の幅を広げるための「スキルアップ」もよくある理由の一つです。能力が足りておらず仕事を任せてもらえなかったり、必要な資格を所持していないため業務に手が出せなかったり、連携が不得手なためプロジェクトに加えてもらえなかったりと、様々な理由で仕事が制限されている方も多いことでしょう。

そのような現状を打破するため「スキルアップ」を目指している方も大勢いますし、実際にできなかった業務を任せてもらえるようになった時の嬉しさや自信の獲得は、利益を求めて真剣に取り組む仕事でしか味わえないボーナスポイントだと言えます。

「スキルアップ」は、ビジネスマンとしてモチベーションを維持するための潤滑油のような取り組みであり、それぞれが「スキルアップ」の先の目的を掲げ、達成した時の喜びを嚙みしめるためのプロセスでもあるんですね。

向上すると仕事で役立つスキル3選【推奨】

スキルアップ」をしたい、でもその先の目的などは掘り下げていない状態の方も多いのではないでしょうか。

そこでこの章では、とりあえず能力を上げておいて損はないスキルについて3つご紹介します。

PCスキル

スマホが登場してからここ10年、世界中の国々においてIT社会化が急速に進行していますが、そんな現代においてマストな能力が「PCスキル」でしょう。

もはやビジネスマンであればWordやExcelの基本操作はもちろん、便利な連絡用ツール、画像・動画編集など、覚えておいて損はないスキルばかりです。

誰もが使っているスマホアプリでできることもありますが、やはり資料作成やパワーポイントを使ったプレゼンなどは、高性能なPCでなければ不可能です。また、昨今では副業や発信の手法として画像・動画を使用する方もいらっしゃいますし、汎用性が非常に高いため、PCスキルは習得しておくべき能力の一つと言えるでしょう。

思考力

仕事にしろ趣味にしろ、物事を考える力というのは社会生活をする上で重要な能力の一つであり、優先的に高めておきたいスキルだと言えるでしょう。

特に仕事で使える思考法が、「ロジカルシンキング」と「クリティカルシンキング」です。簡易的ではありますが、以下に違いを記述します。

  • ロジカルシンキング」 物事を分解し、論理立てて考える思考法で、基本的には結論と根拠にザックリと分け、その間を理屈で繋げるように考えていきます。この思考法の良いところは、計画や問題において、理屈立てられた解決の筋道を提示できることもちろん、プレゼンや説明といった口頭や文章による伝達でも効果を発揮できる点でしょう。論理ベースで非常にわかりやすく、伝わりやすい内容を構築できるため、汎用性の高い思考法だと言えます。

 

  • クリティカルシンキング」 日本語に訳すと「批判的思考」と表され、批判と言うと物々しい感じがしますが、前提を疑う、考えの偏り(バイアス)に気づくといった、客観性と新たな切り口を見つけるために有用な思考法です。ビジネスの現場においても、前例や慣習こだわりすぎたり、無意味な業務を惰性でやっていたりと、疑うべき部分を放置しているケースが多々ありませんか。そういった前提を壊し、現状を打破して好転させるために必要な思考法が「クリティカルシンキング」ですね。また、現状を疑う視点を持っているため、新規ビジネス等の提案の際にも活用していける思考法でしょう。

以上の2つの思考法は、ビジネスマンであれば取り入れておきたいスキルです。どちらも使い勝手が良く、仕事の中で活用していければ、周囲から頭一つ抜けた社員になれる可能性が高いでしょう。

プレゼンテーションスキル

ビジネスの現場において、手や頭を使う作業と同時に、頻繁に発生するのが対人における説明・説得でしょう。そんな場面で必要となるのが「プレゼンテーションスキル」です。

プレゼンテーションスキル」を分解してみると、以下の流れで構成されています。

  1. 伝える
  2. 理解を得る
  3. 相手にアクションを起こしてもらう

上記3つの流れを流暢にかつ効果的に行えることを「プレゼンテーションスキル」が高いと表現します。

1.の「伝える」は、共感を得ることで相手との距離を縮める段階であり、やみくもに状況ややって欲しいことを伝えるだけではダメです。相手との接点やちょっとした悩みの共有などで共感できる状態を作ることが有効ですね。

2.の「理解を得る」は、1.で距離が縮まった状態を作り、理屈やデータを用いた解説・問題提起を行える段階です。適切な情報・分析を基に、しっかりとプレゼンをするべき段階でしょう。

3.の「相手にアクションを起こしてもらう」は、1.、2.を経て、最後の後押しをする段階ですね。相手に選択肢を与えながら意思を尊重し、こちらの提案を受け入れてもらえるよう促していく「プレゼンテーションスキル」の仕上げ部分です。

以上の3つが「プレゼンテーションスキル」の大まかな流れです。会得の速度に個人差が出るスキルではありますが、上記3つを意識し、自分なりに少しでも工夫・向上させておくと損はありませんので、ぜひ取り入れてみて下さい。

スキルアップを目指す際に必要な準備・心構え

自分自身に足りない点を感じ、「スキルアップ」しようと考えたはいいものの、継続して努力していけるかが課題ですよね。

そこでこの章では、「スキルアップ」を目指す際に持っておくと良い準備・心構えについて解説します。

目標を明確にする

どんな努力をする時でも重要になりますが、「スキルアップ」を目指す際も、目標を明確に設定することが必要でしょう。

〇〇の資格を取り、手が出なかった業務に参加したい」「培ったノウハウを活かして副業がしたい」など、具体的な目標があった方が必要な努力、期間がわかるため有用だと言えます。

目標と同時に、〇ヵ月後などゴールの時期を設定するのも良いでしょう。逆算して日々の努力量を把握できますし、日記やカレンダー等に努力の達成日を記していくことでモチベーションの維持にも役立ちます。

仕組化する

スキルアップ」達成に必要な努力をあえて決まった手順・パターン作業に落とし込み、仕組化するのも有効な手段です。

良い意味で思考停止ができる仕組化により、ルーティーンワークとして生活の一部に取り入れやすくなります。さらに「小さな作業から入る」ルールを仕組に取り入れれば、日々の努力の度に重い腰を上げなければならない状態を軽減することができ、ハードルもグッと下げられるでしょう。

人間が持つ惰性で何となく行ってしまう特性を上手く利用し、あまり考えなくても努力をしている状態を作ってしまえるのが仕組化ですね。

仕組化は「スキルアップ」だけでなく、日常生活や仕事上の業務でも活用できますので、ぜひ取り入れてみて下さい。ストレスが軽減し、やる気といった存在の不確かな力に頼る必要がなくなることでしょう。

自己成長の意欲を持つ仲間を作る

自己成長の志を持った仲間を作るのも、「スキルアップ」を目指す際には有効な下準備です。

スクール・セミナーといった集まりで作るのはもちろん、同僚でもいいですし、SNS等で成長目標を持っている方を意思疎通をしても良いでしょう。

大切なのは、「目標に向かっている姿を第三者に見られている状態」「あの人は努力しているのに自分などうなのか」といった、監視と比較を作り出すことですね。

人は誰かに見られていると行動を律しますし、比較の生き物ですから、誰かが努力していると感化されるものです。そういった集団生物としての特性を活用し、努力を継続させるテクニックが「仲間を作る」行為なんですね。

実際にスキルアップ活動をした方の意見

この章では、実際に「スキルアップ」した方の意見を参照に、「スキルアップ」の効果についてお伝えしていきます。

効率的に業務・余暇時間をこなせるようになった

残業を減らすために👉勇気を持って若手に仕事を任せる。
仕事の効率化で自分の時間が増える✨投資の勉強ができる

部下に仕事を任せることで自分の時間を確保し、別の勉強に割り当てている方ですね。仕事はチームプレイであることは前述しましたが、この方のように「人に任せる能力」で余力を生み、さらに別の業務や勉強といった活動に力を注げるのは効率化だと言えるでしょう。

経理でSQLが書けると、かなり業務が効率的になる。普通、BIツールを使って数字分析することが多いけど、決まった粒度でしか数字が抽出できない。SQLだと自由に抽出可能!

経理業務を行っている方で、データを操作するプログラミング言語SQLを習得し、業務の効率化に成功していますね。本記事でご紹介した、実務のスキルを上げる「テクニカルスキル」向上に該当しています。

意思疎通がしっかりできるようになった

上手に話す人は相手をよく見てる!

聞き手は何に関心があるのか?今の話題は楽しいのか?こちらの話し方は理解されているか?

そういうスキルがある人は仲間ができやすいので有利だ。これは天性もあるけど、ちょっとした心掛けで修正できる。

意思疎通について、実体験と他者の観察をもとに一つの結論を発信している方の意見です。本記事でお伝えした「ヒューマンスキル」のことですね。実は少しの工夫でどなたでも習得できるテクニックだったりします。

オンライン会議やセミナーで大事なことは「うなずき」。対面よりも言語以外の情報が少ない状況において「同意」という人間関係をよくするストレートな表現だからだ。
ちょっと極端くらいにやってみると相手の反応も変わってくるでしょう。

昨今導入が増えてきたリモートワーク。WEBカメラ越しに会議やコミュニケーションを取る場面が増え、特に「ヒューマンスキル」を意識した対応が必要になってきました。極端なうなずきによって人間関係が円滑になる、といった小さくとも効果絶大なテクニックです。

昇進・転職できた

日本企業の役職「課長」で年収2000万を超えた元同じ会社の先輩。

聞けば毎日資格取得の勉強に励み、しっかりと昇進、転職もベースアップ&ボーナスで達成したとのこと。

しかも営業のような成功報酬型のポジションではなくバックオフィスっていう…。自己投資×転職の究極系を見た気がした。

コツコツと努力を積み重ねて資格取得、それを活かした業務遂行によって「スキルアップ」を果たし、その結果、課長としてバックオフィス業務に昇進された話です。こういった、ロールモデルになる方は励みになりますね。

同じ環境で経理を続けていてもスキルは上がりません。
小さな規模の落ち着いた会社だとその傾向は強いです。
毎日毎月毎年同じ仕事を繰り返せば事足りるからです。
私は転職して毎日責任やプレッシャーを感じる日々を送っていました。
2年後のいま成長を実感しています

少し能力が積みあがった段階で「スキルアップ」を目的に転職をされ、さらにスキルを磨き続けている方の意見ですね。「スキルアップ」を意識することによってキャリアアップも狙え、ビジネスマンとしての能力向上にも訴求した、良いサイクルに入れた事例と言えます。

スキルアップできたらやってみたいこと

スキルアップ」を遂げ、企業や仲間から評価される人材へ変わることができた場合、より求めている環境を手にするため、さらなる飛躍をしたくなる方もいらっしゃるでしょう。

そのようなビジネスマンとしてのステップアップについて、転職・副業の2つの項目を設けて解説します。

転職

業界・業種毎の「テクニカルスキル」の習得、資格取得、社内評価の高騰など、「スキルアップ」によって市場価値が高まった時に考えるのが転職でしょう。

やりたいことができる職場環境を求めたり、福利厚生の待遇面や年収アップなど、「スキルアップ」を果たすとより好条件の職場への転職を成功させやすくなるものです。

スキルアップ」を目指し、努力を始めた段階で転職を目標にしている方も大勢いらっしゃいますので、立派な目的意識だと言えるでしょう。

副業

いずれかの「スキルアップ」によって業務を効率化し、作った余暇時間の勉強によって副業ノウハウを習得した方が、個人としてビジネスの幅を広げようとするのも「スキルアップ」後の展開だと言えます。

また、「テクニカルスキル」を向上・熟知させることにより活動の場を広げ、コンサルティング業やアドバイザーを行ったり、他の企業のサポートに入ることもあり得る流れでしょう。

いずれにせよ現代の働き方おいて、一つの仕事だけを行うといった価値観は崩れ、兼業することが当たり前になっています。「スキルアップ」を目指す際も、副業の選択肢を視野に行動してみると、モチベーションの維持に役立ちます。

転職する際におすすめのエージェント・サイト

ここからは、「スキルアップ」を果たして転職を考えた時に利用できる、使いやすくて転職先が見つけやすいエージェント・サイトをご紹介します。

エージェント・サイトそれぞれによって求人の方向性が違いますので、参考までに目を通してみて下さい。

リクルートエージェント

リクルートエージェント」は業界最大級の求人数・転職実績を誇っている信頼性の高い転職サイトです。公開求人数の多さもさることながら、非公開求人の数も10万件以上あり、あらゆる年代・業界・業種の求人を網羅しています。

数多くの企業との繋がりを持っているため、転職を考えている方であれば、まずは登録しておきたいエージェントサイトでしょう。

マイナビAGENT

マイナビAGENT」は、営業職・管理職の求人を多く掲載しており、転職希望者から希望や要望を聞き取る、ヒアリングに時間をかけてくれる丁寧な対応が特徴です。

特に20代、30代の若年層の転職実績が多く、関東・関西圏の優良企業の求人が豊富なため、都会で働きたい若者に強い点が最大の魅力でしょう。

doda

doda」は10万件以上の求人情報を掲載しており、転職支援サービスなどにより、転職者の満足度が非常に高いことが特徴のエージェントサイトです。

転職活動に特化したプロの専門スタッフがサポートしてくれ、面接日程の調整から履歴書等の添削を含め、手厚くフォローしてくれる点が魅力ですね。営業・企画・エンジニアの求人が豊富なことも注目ポイントでしょう。

キャリトレ

キャリトレ」は20代向けの求人情報を多く掲載しているエージェントサイトで、フリーターから正社員を目指したい方、Twitterやアプリを使った転職活動をしたい若者に向いています。

条件に合う求人を自動的にピックアップしてくれる機能や直接メッセージが届いた時に素早くチャットでやり取りする仕組みなど、現代のテクノロジーに合わせてサクサクと使えるのも特徴でしょう。

ただし、30代以降向けの求人は極端に少ないため、ミドル~シニア層の方は他のエージェントサイトを利用することを推奨します。

アンテロープ

アンテロープ」はコンサルティング業界、金融業界に特化して求人掲載をしているエージェントサイトです。ディレクターやマネージャーといったハイクラス求人が多いため、ミドル~シニア層も利用価値のあるサイトでしょう。

年収も高額設定で、1,000万円以上の求人も多く掲載されています。入社後のアフターサポートも手厚く、ストレスケアやパフォーマンス向上のフォロー制度がありますので、入社後の不安を払拭して転職だけに集中できる点も魅力ですね。

まとめ

今回の記事では、仕事に取り組む際に行った方が良い「スキルアップ」について、大まかな種類と方法、そのメリットや効果について解説しました。

日々の仕事をやり甲斐のある活動に変え、企業や同僚、社会から評価してもらえる人材になりたいと思うのは、ビジネスマンとしては当たり前の感情だと言えます。

また、「スキルアップ」によって手掛けられる業務の幅を広げたり、副業の形で仕事自体の数を増やすといった可能性を広げて行ける点も、自分自身のキャリアを考えた時に大切になってくるでしょう。

本記事でお伝えした内容を参考に、目標を掲げて「スキルアップ」に取り組み、多くのビジネスマンの方々が成果を出してくだされば幸いです。

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