こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職支援を27年続けているキープレイヤーズの高野です。
「36歳での転職は現実的でしょうか」「35歳を過ぎたら、もう求人が減っていくんですよね?」——30代後半に入ったばかりの方との面談は、たいていこの不安から始まります。35歳の誕生日を越えた途端に、急に「もう遅いのでは」と感じ始める方は本当に多いです。
先に結論をお伝えします。36歳の転職は難しくありません。ただし、「何ができる人か」を具体的に示せないと決まらなくなる年齢です。ハイクラス層に強いJACリクルートメントの公開データでは、36歳で転職した人の転職後の平均年収は720万円前後、年収が上がった人の平均アップ額は約120万円。厚生労働省の最新調査(令和7年)でも、35〜39歳の転職者の43.5%が賃金アップ、減少は23.9%にとどまっています。
一方で、36歳は20代のような「ポテンシャル採用」の枠がほぼ閉じ、即戦力かマネジメント候補として見られ始める年齢でもあります。同じ36歳でも、半年で年収を100万円以上上げて移る人と、書類で落ち続けて「やっぱり35歳の壁はあった」と思い込む人がいる。その差は年齢ではなく、ほとんどが準備と戦い方の差です。
この記事では、①36歳転職の最新データ、②「難しい」と言われる本当の理由、③転職を考えるきっかけ、④メリット・デメリット、⑤向いている人・向いていない人、⑥JACの公開事例と私の支援事例、⑦失敗パターン、⑧成功させる7ステップ、⑨エージェントの使い分け、⑩35〜38歳の比較、⑪FAQ——を、30代後半の方々を支援してきた経験を交えて率直にお伝えします。年代ごとの全体像は年齢別転職ガイドにまとめています。
結論:36歳の転職は「難しくない」——ただし評価の軸が変わる
2026年時点の36歳転職のリアルを、まず一覧にします。
| 論点 | 36歳転職のリアル(2026年) | 意味すること |
|---|---|---|
| ①年収は上がる人の方が多い | 35〜39歳の転職者は賃金増加43.5%・減少23.9%(厚労省 令和7年) | 「30代後半は年収が下がる」はもう当てはまらない |
| ②上がる人は大きく上がる | JACの36歳転職者:アップした人の平均アップ額は約120万円、100万円以上アップが約半数 | 経験が評価されれば、30代前半より上げ幅は大きくなりやすい |
| ③転職後の年収レンジ | JACの36歳転職者の転職後平均年収は720万円前後。600万円台が23.7%で最多 | 36歳全体の平均(doda 468万円)を大きく上回る層もいる |
| ④管理職での入社は約15% | 課長以上13.7%・部長以上1.1%・本部長以上0.2%(JAC) | 8割以上はプレイヤーか現場リーダーとして入社している |
| ⑤初めての転職も珍しくない | JACの36歳転職者の27.3%が初めての転職 | 1社で長く働いてきた人も十分に勝負できる |
| ⑥未経験の扉はかなり狭い | ポテンシャル採用は20代後半でほぼ終わる | 「半歩ずらす」転職が基本。ゼロからの職種変更は条件付き |
私が27年この仕事をしてきた実感で言うと、36歳は「30代前半の勢い」と「40代の重み」のちょうど間にいます。まだ伸びしろも期待されるし、経験も問われる。だからこそ、自分が何で評価される人間なのかを言葉と数字で示せる人は、驚くほどスムーズに決まります。
36歳の転職市場の最新データ【2026年版】
36歳の平均年収は468万円(男性533万円・女性396万円)
dodaの調査(2024年9月〜2025年8月の登録者)では、36歳の平均年収は468万円(男性533万円・女性396万円)です。分布を見ると、300万円台が25.3%で最も多く、400万円台22.6%、500万円台15.7%と続きます。国税庁の令和7年分の統計では、35〜39歳の平均給与は502.7万円(男性597.7万円・女性362.3万円)です。
一方、JACの36歳転職者の転職後平均年収は720万円前後です。ハイクラス層に強いサービスの利用者に限った数字なので一般化はできませんが、同じ36歳でも、経験の中身によって400万円台から1,000万円超まで大きく開くことがわかります。手取りの目安を知りたい方は年収・手取りガイドも参考にしてください。
転職で年収は上がるのか——年代別の比較
厚生労働省「令和7年 雇用動向調査」から、転職で賃金が増えた人・減った人の割合を年代別に並べます。
| 年代 | 賃金が増加 | 変わらない・減少 | 企業から期待される役割 |
|---|---|---|---|
| 30〜34歳 | 48.6% | 減少29.0% | プレイヤー〜リーダー |
| 35〜39歳 | 43.5%(うち1割以上の増加32.8%) | 変わらない28.1%・減少23.9% | 即戦力・マネージャー候補 |
| 40〜44歳 | 44.9% | 減少27.4% | マネジメント・専門職 |
| 45〜49歳 | 41.1% | 減少30.1% | 部長・役員候補 |
| 全年齢 | 40.8% | 減少31.0% | — |
出典:厚生労働省「令和7年 雇用動向調査結果の概況」。
注目してほしいのは、35〜39歳は「減少」の割合が23.9%と、どの年代よりも低いことです。30代後半は、経験に値段が付きやすく、しかも年齢で大きく値引きされにくい時期だと言えます。
36歳の年収アップ額の分布(JAC)
| アップ額 | 割合 |
|---|---|
| 50万円未満 | 25.8% |
| 50万〜99万円 | 24.9% |
| 100万〜149万円 | 19.8% |
| 150万〜199万円 | 10.6% |
| 200万〜249万円 | 7.4% |
| 250万円以上 | 11.6% |
出典:JACリクルートメント「36歳の転職」(2019年1月〜2024年12月の転職者のうち年収が上がった人の分布)。
年収が上がった人のうち、約半数が100万円以上アップしています。逆に言えば、半数は100万円未満です。36歳の年収交渉は「上げられるか」より「どこまで上げられるか」の勝負になるので、交渉の進め方は年収交渉の方法と注意点で確認しておいてください。
36歳の転職者はどのくらいいるのか
令和7年の雇用動向調査では、35〜39歳の転職入職率は男性7.8%・女性9.3%です。20代後半(男性14.1%・女性17.1%)よりは下がるものの、10人に1人近くが1年の間に転職している計算です。JACの2024年の転職者を見ても、30代の中で36歳は9.2%を占め、35歳(10.4%)や37歳(8.9%)とほとんど変わりません。「35歳を超えると急に転職者が減る」という崖は、データ上は存在しません。35歳限界説の真偽は「35歳転職限界説」のウソで詳しく検証しています。
36歳の転職が「難しい」と言われる本当の理由
理由1:ポテンシャル採用の枠がほぼ閉じる
36歳で応募できる求人は、ほとんどが「即戦力」「マネージャー候補」「専門職」の3つの枠です。営業未経験・事務未経験といったポテンシャル採用は、20代後半でほぼ終わります。「未経験×36歳」で挑む場合は、資格や副業・社内異動など、経験に相当する実績を形で示すことがほぼ必須です。
理由2:企業が気にする「3つの懸念」
採用する企業の本音として、36歳の候補者に対して警戒するポイントは主に3つあります。
- 年下の上司の下で働けるか——ベンチャーやIT企業では、30代前半のマネージャーは普通です
- 前職のやり方を捨てられるか——前の会社の流儀を持ち込むタイプは敬遠されます
- 新しい環境に適応できるか——ツール、仕組み、カルチャーへの順応の速さ
逆に言えば、この3点をクリアしていることが面接で伝われば、36歳という年齢はマイナスになりません。私が支援した36歳のマーケティング責任者候補は、面接で前職の失敗事例とそこから変えたことを自分から話し、「学び続ける人だ」と評価されて、20代のマネージャーがいるスタートアップに好条件で採用されました。
理由3:年収が高い人ほど「見合う求人」が減る
36歳で年収700万〜800万円を超えている方は、同じ水準を出せる求人そのものが少なくなります。求人が減るのは年齢のせいというより、年収が上がるほど企業側の期待役割が重くなり、ポジションの数が絞られるからです。この層は、転職サイトで探すより、スカウトやヘッドハンターから声がかかる状態を作る方が効率的です。
36歳で転職を考える5つのきっかけ
私が面談でお聞きしてきた中で、36歳前後の方が転職を考え始めるきっかけは、だいたい次の5つに集約されます。
- 昇進の見通しが見えた——「この会社で課長・部長になれるかどうか」がだいたい見えてくる時期です
- 年収の伸びが止まった——評価制度や業界の給与水準の天井にぶつかる
- 会社や業界の先行きへの不安——事業の縮小、合併、親会社の方針転換など
- 家族の状況の変化——子育て、住宅購入、介護などで働き方を見直す
- 「このままでいいのか」という問い——40代に入る前に、もう一度挑戦したいという気持ち
女性の場合は、育休明けにキャリアが止まってしまったという相談も多いです。私が最近相談を受けた36歳の女性は、ブランクを不利に感じていましたが、育休中に取った資格と過去の実績を丁寧に整理した結果、リモート可・年収80万円アップで転職されました。ブランクや制約は言い訳ではなく、戦い方の材料にするのがコツです。
36歳で転職するメリット・デメリット
| メリット | デメリット・リスク |
|---|---|
| 経験とまだ残る伸びしろの両方を評価してもらえる | 未経験の職種への転職は選択肢が大きく狭まる |
| 40代になる前に、マネジメントや専門性の「次の段」を取りにいける | 年収が高い人ほど、同水準以上の求人は少なくなる |
| 年収が上がった人の平均アップ額は約120万円(JAC)と上げ幅が大きい | 36歳で1年未満の職歴が付くと、次の転職が一気に難しくなる |
| スタートアップの幹部候補・CxO候補として声がかかる最初の年齢帯 | 退職金・社内の人脈・積み上げた信用をいったんリセットする |
| 家族の状況に合わせて働き方を設計し直せる | 住宅ローンの審査など、勤続年数が影響する場面がある |
デメリットの多くは、「勢いで決めない」「転職先の情報を取り切る」ことで避けられます。ベンチャーへの転職で後悔するパターンはベンチャー転職 失敗・後悔ガイドにまとめているので、動く前に一度目を通してください。
36歳の転職に向いている人・向いていない人
向いている人
- 人を動かして成果を出した経験がある人——役職がなくても、プロジェクトや後輩の育成で成果を出していれば評価されます
- 専門スキルを持つ人——エンジニア、財務、法務、マーケティング、コンサルなど、職種で語れる人材
- 年下の上司でも気にならない人——プライドで年下を評価できない人は苦戦します
- 自分の市場価値を客観視できる人——「前職の年収=自分の価値」ではないとわかっている
- 学び続ける姿勢がある人——生成AIなど新しい道具を自分から試している
向いていない人
- 「今の会社が嫌」だけの人——ネガティブな動機は面接で必ず見抜かれます
- 大手のブランドにこだわる人——選択肢を極端に狭めてしまいます
- キャリアの棚卸しをしていない人——職務経歴書がぼんやりして書類で落ちます
- 年収だけで判断する人——入社後に後悔する典型的なパターンです
- 1社しか受けない人——比べる対象がないと、本当に良い転職かどうか判断できません
自分の市場価値がわからない方は、自分の市場価値の測り方から始めてみてください。
36歳の転職事例
JACが公開している36歳の転職事例
| 前職(業界・職種・年収) | 転職先(業界・職種・年収) | ポイント |
|---|---|---|
| SIer・ネットワークエンジニア・約800万円 | 証券会社・1,250万円 | インフラの知見を金融の現場で生かした |
| 化学メーカー・経営/事業企画・900万円 | 総合商社・経営/事業企画・1,300万円 | 職種はそのままで業界を変えた |
| 一般消費財・海外法人営業・500万円 | 通販・EC・法人営業・1,100万円 | 給与水準の高い業界へ移り倍以上に |
| 官公庁・750万円 | 建設・不動産・経営/事業企画・900万円 | 公務の経験を事業会社の企画職へ |
出典:JACリクルートメント「36歳の転職」。4件とも男性。1件目はページ内で前職年収の表記が異なるため「約800万円」としています。
4件に共通するのは、「職種はそのまま、業界を変える」か「業界の知識を生かして隣の職種へ移る」という半歩ずらしの動き方です。ゼロから職種を変えた事例はありません。36歳の年収アップは、この「半歩ずらし」が基本形だと考えてください。
私が支援した成功事例
※個人が特定されないよう、複数の相談事例をもとに再構成しています。
事例1:大手広告代理店の営業マネージャー → SaaSスタートアップのCRO候補(年収1,100万円→1,400万円)
決め手はマネジメント経験の数値化でした。「20名のチームで前年比130%」「新規開拓の型を作り、半年で新人の立ち上がり期間を3か月短縮」など、具体的な数字を職務経歴書に落とし込みました。経営陣に近いポジションを狙う方はCXO転職ガイドも参考にしてください。
事例2:メガバンクの法人担当 → 上場企業の経営企画(年収900万円→980万円)
融資の審査で培った財務の読み解きと業界の知識が評価されました。「金融から事業会社へ」は36歳でも定番の勝ちパターンです。銀行や商社、コンサルからの移り方はコンサルからの転職ガイドの考え方も応用できます。
事例3:大手食品メーカーの広報 → D2Cスタートアップの初代マーケティング責任者(年収据え置き+ストックオプション)
年収は上がりませんでしたが、ストックオプション付きで、事業の立ち上げに経営陣として関わる条件を選びました。大手からベンチャーへの転職は「今の年収」より「5年後の選択肢」で勝ちにいくパターンです。詳しくはベンチャー転職 完全ガイドを参照してください。
36歳の転職でよくある失敗パターン7つ
失敗1:「なんとなく」で決めて半年で再転職
「今の会社に飽きた」という漠然とした理由で動いた36歳の男性は、入社後に「ここも同じだった」と気づき、半年で退職しました。36歳で1年未満の職歴が付くと、次の転職の難しさは一気に上がります。転職の目的を言葉にしないまま、エージェントに任せきりにするのは危険です。
失敗2:大手のブランドにこだわる
面接で「知名度」や「規模」ばかり気にしていた36歳の女性は、選考で次々に落ちました。企業が見ているのは「なぜうちなのか」です。ブランドで選ぶ転職は、20代までにしておかないと志望動機の説得力がなくなります。
失敗3:年収だけで判断する
年収150万円アップに惹かれて未上場ベンチャーに移った36歳の男性は、入社後の激務と資金繰りの不安で1年で疲れ切ってしまいました。事業の持続性、任される範囲、社風との相性を軽く見ると、ほぼ確実に後悔します。
失敗4:「役職」だけを求めて規模を落としすぎる
「部長になりたい」という理由で社員10名の会社に移ったものの、部下がいない「名ばかり部長」だったというケースもあります。肩書きではなく、何人のチームで、どんな権限があり、何を任されるのかを確認してください。
失敗5:職務経歴書が「担当業務の羅列」になっている
36歳の書類選考で落ちる理由の大半はこれです。「〇〇を担当」ではなく、「何を、どう変えて、どんな数字になったか」まで書けていないと、10年以上の経験が伝わりません。
失敗6:内定が出た1社に飛びつく
1社目の内定で安心して承諾し、あとから条件の良い会社が出てきて後悔する。36歳は選考期間が長くなりがちなので、応募のタイミングをそろえ、比べられる状態で決めるのが鉄則です。複数の内定の比べ方は複数内定の決め方で解説しています。
失敗7:引き止めに応じて、1年後にまた悩む
退職を伝えたら昇給を提示され、残ったものの、結局1年後に同じ悩みで相談に来られる方は少なくありません。辞めたい理由が年収以外にあるなら、引き止めの条件では解決しないことが多いです。判断の仕方はカウンターオファーは受けるべきかにまとめています。
36歳の転職を成功させる7ステップ
ステップ1:転職の目的を1行で言えるようにする
「なぜ辞めるのか」「なぜそこに行きたいのか」を1文で言えると、面接の説得力が段違いに上がります。この1行が出てこないうちは、まだ動く準備ができていません。
ステップ2:キャリアを棚卸しし、実績を数字にする
これまでの仕事を「何を任され、どう変え、どんな結果が出たか」で書き出します。売上、コスト、期間、人数、継続率など、数字とビフォーアフターで語れる実績を5つ用意してください。
ステップ3:「半歩ずらし」の方向を決める
職種はそのままで業界を変えるのか、業界はそのままで隣の職種に移るのか。36歳で一度に両方を変えるのは、よほどの理由がない限りおすすめしません。
ステップ4:スカウトで市場の評価を確かめる
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに職務経歴を登録し、どんな企業から、どの年収帯で声がかかるかを確かめます。来たスカウトの中身が、そのままあなたの市場価値の目安になります。
ステップ5:エージェントを2〜3社並行して使う
エージェントによって持っている求人は違います。総合型1社とハイクラス型1〜2社の組み合わせがおすすめです。エージェント選びの考え方は転職エージェントの選び方で解説しています。
ステップ6:応募は3〜6か月で決着させる
だらだら1年続けても良い結果は出ません。3〜6か月で決めると区切ると、活動の密度が上がり、企業にも本気度が伝わります。全体の流れは転職活動の期間とスケジュールを参考にしてください。
ステップ7:年収以外の判断軸で最終決定する
内定が出たら、年収に加えて事業の伸び、任される役割、上司との相性、働き方の4つで比べます。36歳の転職は、40代のキャリアの土台を決める選択です。目先の数十万円より、40歳時点でどんな経験を持っていたいかで決めてください。
36歳の転職におすすめのエージェント・サービスの使い分け
| サービス | タイプ | 36歳におすすめの使い方 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 総合型エージェント | 求人の幅が広い。業界を変える「半歩ずらし」の選択肢を洗い出すのに向く |
| doda | 総合型(エージェント+スカウト) | 自分で求人を探しながら、エージェントの提案も受けられる |
| ビズリーチ | ハイクラス向けスカウト | 年収600万〜700万円以上なら登録必須。市場価値の確認に使う |
| JACリクルートメント | ハイクラス・外資系に強いエージェント | 管理職・専門職の求人の質が高い。36歳の公開データも豊富 |
| リクルートダイレクトスカウト | ハイクラス向けスカウト | ヘッドハンターからの提案を幅広く受けたい人向け |
私からのアドバイスは、1社に絞らず、必ず2〜3社を並行して使うことです。スタートアップの経営陣に近いポジションは、そもそも転職サイトに出ないことも多いので、キープレイヤーズのような経営者と直接つながっている紹介会社も選択肢に入れてみてください。企業側がどんな人を探しているかはスタートアップ採用ガイドを読むとイメージがつかめます。
35歳・36歳・37歳・38歳の違い
| 年齢 | 立ち位置 | 企業の見方 | おすすめの動き方 |
|---|---|---|---|
| 35歳 | 「35歳の壁」を意識し始める年 | 即戦力として見つつ、伸びしろも期待 | まだ業界・職種のどちらかを変えられる |
| 36歳 | ポテンシャル枠が閉じ、経験で評価される | 「何ができる人か」を具体的に問う | 半歩ずらしで、年収か役割のどちらかを上げる |
| 37歳 | マネジメント経験の有無で道が分かれる | 管理職候補か、専門職かを見極める | 40代の役割を見据えた会社選び |
| 38歳 | 40代を前にした最終調整 | 管理職・幹部候補としての実績を重視 | マネジメントか専門性のどちらかに軸を定める |
それぞれの年齢で詳しく知りたい方は、35歳の転職、37歳の転職、38歳の転職もあわせてご覧ください。ベンチャー志向の方は30代からのベンチャー転職ガイドも参考になります。
36歳の転職に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 36歳の転職は難しいですか?
難しくありません。厚生労働省の令和7年の調査では、35〜39歳の転職者の43.5%が賃金アップしていて、減少は23.9%にとどまります。JACの36歳転職者の転職後平均年収は720万円前後です。ただしポテンシャル採用の枠はほぼ閉じているので、実績を数字で示せるよう準備してから動きましょう。
Q2. スキルや目立った実績がない場合、36歳の転職は無理ですか?
無理ではありません。営業からカスタマーサクセス、経理から経営管理、事務から業務システムの導入支援など、経験を言い換えて隣の職種に橋渡しする方法があります。まずはエージェントに経歴を見せて、市場からどう見えるかを客観的に評価してもらってください。
Q3. 36歳で未経験の職種に転職できますか?
業界や職種によっては可能ですが、条件付きです。年収が一時的に下がる覚悟と、資格・学習・副業など実務に近い経験を形で示すことが必要です。おすすめは、まったくの未経験ではなく「これまでの経験が半分は生きる職種」を選ぶことです。
Q4. 36歳の平均年収はどのくらいですか?
dodaの調査では36歳の平均年収は468万円(男性533万円・女性396万円)です。国税庁の令和7年分の統計では、35〜39歳の平均給与は502.7万円です。JACの36歳転職者の転職後平均年収は720万円前後で、経験によって大きく開きます。
Q5. 面接で結婚や子育てについて話す必要はありますか?
本人の能力や適性と関係のない質問に答える義務はありません。ただ、時短勤務や在宅勤務が必要なら、条件として早めに伝えた方が入社後のミスマッチを防げます。「長く活躍するために、こういう働き方を希望しています」と仕事に関わる範囲で伝えれば十分です。
Q6. 在職中の転職活動は会社にバレませんか?
慎重に進めればバレにくいです。①エージェント経由で応募する、②面接は有給休暇・平日の夜・土日で調整する、③会社のパソコンで転職サイトを開かない、④SNSで転職活動をにおわせない、の4点を守ってください。
Q7. 転職活動はどのくらいの期間で終わりますか?
一般的には3〜6か月です。書類の準備とエージェントへの登録に1〜2週間、応募から内定まで1〜3か月、退職交渉と引き継ぎに1〜2か月を見ておきましょう。焦って決めるより、3社以上を比べてから決めることを強くおすすめします。
Q8. 36歳でベンチャー・スタートアップに転職するのはありですか?
十分にありです。36歳は、スタートアップの幹部候補やCxO候補として声がかかり始める年齢です。一方で、資金の状況や事業の伸びは会社によって大きく違うので、年収や肩書きだけで選ばず、事業の成長性と自分に任される範囲を必ず確認してください。
まとめ:36歳は「40代の自分」を選び直せる年
36歳の転職は難しくありません。35〜39歳の転職者の43.5%は賃金が上がり、減少は23.9%とどの年代よりも少ない。JACの36歳転職者の転職後平均年収は720万円前後で、年収が上がった人の約半数は100万円以上アップしています。一方で、ポテンシャル採用の枠はほぼ閉じ、「何ができる人か」を具体的に示せるかどうかで結果が分かれる年齢でもあります。
私が27年この業界にいて思うのは、36歳の転職で大事なのは、年齢ではなく「40歳の時点でどんな経験を持っていたいか」から逆算することです。目的を1行で言えるようにし、実績を数字にし、スカウトで市場の評価を確かめる。ここまでやれば、実際に動くかどうかにかかわらず、40代のキャリアは大きく変わります。
キープレイヤーズでは、経営者・幹部人材のマッチングを中心に、30代のベンチャー・スタートアップへの転職や、将来の幹部候補としてのキャリアのご相談をお受けしています。「今の会社を辞めるべきか迷っている」という段階からで構いません。まずは自分の市場価値を知るところから、お気軽にご相談ください。


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