「今後のキャリアが不安」「他の仕事にチャレンジしてみたい」などの理由から25歳で転職を考える人は多いです。
入社後数年が経ち、将来のキャリアの方向性が固まりつつある中で、やっぱり他の仕事をしてみたいという人や、25歳が転職できるギリギリのチャンスかもしれないと考える人は多いでしょう。
一方で、転職後のキャリアに不安を感じる人もいるのではないでしょうか?
転職をすると慣れてきた仕事環境がガラッと変わるため、本当に転職するべきかどうか悩む人も多くいます。
結論、25歳でも転職を成功させることは十分可能ですが、事前準備が必要なのも事実です。
この記事では、25歳で転職する人の割合から、転職可能性、実際の事例まで紹介します。求められるスキルや転職成功のポイントも解説するので、ぜひ参考にして行動してみてください。
25歳で転職する人数・割合
24歳までに転職する人の人数は総務省の労働力調査で判明しています。
この調査によると、24歳までに転職する人は2019年に71万人ほどになっています。また、転職する人数全体が年々増加傾向にあることから、25歳での転職も決して珍しいことではありません。
以前よりも転職する人が増え、人材が流動的になっていることから、特に若手人材の需要は高まっています。
一方で、転職活動をどのように進めたらよいかわからない方も多いのではないでしょうか。初めての転職には、サポートの手厚いリクルートエージェントがおすすめです。
25歳の転職事情
25歳は、高卒なら社会人8年目、短大、専門卒なら6,7年目、大卒なら社会人4年目のいずれかに該当する方が多いです。
それぞれ求められる条件や期待されるポイントは異なりますが、総じて25歳は転職しやすいといえるでしょう。
高卒の場合、8年もの実績があるため、前職の経験やスキルを評価してもらうことができます。大学卒よりも経験が長いので、即戦力の求められる中途枠でも通用するでしょう。
短大・専門卒の場合も6,7年の実績があるため、経験値やスキルを持つ若手として期待されるでしょう。実績を上手くアピールできれば、待遇条件をアップさせることも十分可能です。
大卒4年目の場合、退職理由を述べられるようにしておきましょう。ただし、大卒4年目で退職するケースは珍しくないので必要以上に不安に感じる必要はありません。
25歳は社会人全体のなかでは、若手として扱われます。いずれの場合もこれからの可能性を評価してもらえる可能性が高いので、同業他社だけでなく異業種への転職も十分可能でしょう。
25歳で転職に成功した事例
25歳男性の転職成功事例です。
新卒で映像制作会社へ入社。希望していた職種であったことと、やりがいを感じていたため多少無理してでも仕事優先の生活をおくっていたが、結婚を機にプライベートとの両立をしたいと考えるようになり転職を決意。
動画編集スキルやこれまでの経験が評価され、メディアサイトを運営しているPR事業部へ転職が決まる。やりがいを感じつつも、育休体制などの福利厚生の手厚い環境で仕事ができるようになった。
25歳で転職に失敗した事例
一方で、25歳で転職して失敗してしまったと振り返っている人もいます。
転職する際は、転職先の企業を魅力的に感じていても、いざ働いてみると違ったということもあります。
近年は出戻りOKにしている会社も多いので、退職する際も退職の進め方は注意しましょう。前職が、転職先の取引相手になることもあるので、下手な揉めごとを起こすことは避けるべきです。
25歳で転職するメリット
25歳で転職するメリットを紹介します。
キャリアチェンジも視野に入れられる
25歳であれば、社会人の中では若手として扱われるため、キャリアチェンジが十分可能です。
25歳で転職がうまくいかなくても、再転職できる余裕があります。
もちろん、転職回数が増えるほどに転職の難易度は高まりますが、実際に働いてみることで自分の向き不向きに気づくケースは多いです。特に若いうちのキャリアチェンジは周りからも受け入れてもらえる可能性が高いです。
次の職場に早く馴染める
2つ目は、「次の職場に早く馴染める」ことです。
合わないと感じる環境に身を置き続けるよりも、自分に合った職場で働く方が自分の力を発揮できるでしょう。25歳で自分にマッチする転職先を見つけることができれば、その職場での活躍機会はたくさんあります。
次の職場に早く馴染めるのは、25歳で転職するメリットです。
異業種への転職が許される年齢
25歳は、異業種への転職が許される年齢です。25歳を超えるにつれ、徐々に転職の難易度は上がります。
年齢を重ねて年収が上がると、ポテンシャル枠として採用されることが難しくなります。異業種に転職する際、業務執行能力は1からのスタートとみなされることが多いので、年齢や年収が上がるほど異業種への転職は難しくなるといえるでしょう。
25歳であれば、異業種への転職にもまだ間に合う年齢です。
第二新卒として入社できる
一般的に、大卒者の場合は25歳までは「第二新卒枠」として入社できる可能性があります。
社会人としての最低限のビジネスマナーやスキルを身につけていることから、「新卒よりも育成の手間がかからない」と重宝されることも多く、第二新卒を積極的に採用する企業が増えています。新卒と同等ではないにしろ、第二新卒の採用枠は十分用意されているため、幅広い選択肢から企業を選べるでしょう。
自分の特性に合わせた企業選びができる
現職での経験を活かし、自分の特性に合わせた企業選びができるのもメリットです。
25歳で転職を考えている人は、業務内容や働き方、職場環境などに対してなにかしらの希望や不満を抱えているケースが多いもの。一度社会人を経験したことで、「本当に自分に合う企業」の姿がはっきりと見えてきた状態のはずです。
そんな25歳の今だからこそ、自分の性格やライフスタイル、キャリアプランに合わせて最適な企業選びを実現できるでしょう。
25歳で転職するデメリット
25歳で転職するデメリットを紹介します。
入社後の早期離職が懸念される
1つ目のデメリットは、「入社後の早期離職が懸念される」ことです。
一度も転職していない人よりも、一度転職している人のほうが離職リスクが高いと思われてしまう可能性が高いです。ただし、25歳であれば1社目の勤続年数も浅すぎることはないので、いかに転職理由を明確に伝えられるかが重要になります。
ゼロからのスタートとみなされる可能性が高い
2つ目のデメリットは、「ゼロからのスタートとみなされる可能性が高い」ことです。
25歳であれば約3年間の実績がある方が多いと思いますが、転職するとこれまでと全く異なる環境下で実力を発揮しなければなりません。もちろん、実績やスキルが評価されるケースもありますが、採用する側はゼロから育成するつもりで採用することが多いです。
裏を返せば、25歳はまだポテンシャルで評価してもらえる年齢ということになります。実績の評価比率は低いですが、ゼロからのスタートとみなされる可能性が高いことは覚えておくと良いでしょう。
25歳で転職したほうがよいケース
25歳で転職すべきケースを紹介します。
どうしても挑戦してみたいことがある
1つ目は、「どうしても挑戦してみたいことがある」場合です。
25歳の段階では、やりたいことが変わることはよくあります。新卒の段階では収入のためと割り切って入社しても、社会経験を積む中でやっぱり挑戦してみたいという仕事がある方もいるでしょう。
やりたいことが変わったり、どうしても挑戦してみたいことがある場合は、まずは社内で叶えられないか人事に相談してみるのもひとつです。ただ、基本的には引き止めの方向に誘導されてしまうことが多いため、どうしても挑戦してみたいことがある場合は転職活動の準備を進めるのが一番良いでしょう。
転職を決めたら、できるだけ早く行動に移すことが大切です。
自分ひとりの力では解決できない悩みを抱えている
2つ目は、「自分ひとりの力では解決できない悩みを抱えている」場合です。
例えば、パワハラやセクハラは自分の責任ではなく、環境による要因が大きいでしょう。このような場合、まずは身近な相談窓口に連絡しましょう。
しかし、会社によってはなかなか動いてくれないケースもあります。そのような場合は、できるだけ早く転職を視野に入れて行動しましょう。
頼る先がなく一人で不安を抱えている場合は、厚生労働省の運営する「あかるい職場応援団」に、職場に関する悩みや相談をしてみるのも良いでしょう。
現職での成長を感じられない
25歳は本来、社会人としての基礎が固まり、ここからどんどん成長する時期のはずです。
この時期に成長の手応えを感じられない場合は、「職場の指導体制が整っていない」「業務内容にやりがいを感じられない」などのいくつかの原因が考えられます。会社の事業や環境が原因で成長を実感できない場合は、思いきって職場を変えることで状況が好転する可能性があります。
転職の動機が上記3つに当てはまらない場合、現職を続けるという手段もあります。転職することだけが選択肢ではないので、よく考えてから決めるとよいでしょう。ただ我慢し続けているだけでは何も得られないので、自分で道を切り開くための努力をしてみることをおすすめします。
また、例えばスカウトサービスでは、登録するだけで企業からのスカウトを受け取れます。本格的に転職活動をしなくても企業側からアプローチがかかるので、自分の市場価値を知ることが可能です。まずは、視野を広げてみることから始めてみてもいいかもしれません。スカウトサービスに登録すればたくさんのスカウトが来るので、モチベーションも上がるはずです。
25歳転職で求められる能力・スキル
25歳の転職で問われる能力・スキルについて紹介します。
社会で通用するビジネスマナー
25歳の場合、社会で通用するビジネスマナーが求められます。
25歳を中途で採用する企業側のメリットとして、若手人材でありながら教育コストがかからないことが挙げられます。
裏を返すと、社会で通用するレベルのビジネスマナーを押さえておくことは最低限必要です。
具体的には、以下のようなビジネスマナーは押さえておいた方がよいでしょう。
- ビジネス上のコミュニケーションが円滑にとれる
- 敬語がスムーズに使える
- 名刺交換ができる
- 積極的にあいさつできる
周りの人に対する謙虚さ
25歳の転職では最低限のビジネスマナーが必要ですが、企業側はあくまでもこれからの成長に期待して採用します。
そこで問われるのが周りの人に対する謙虚さです。どんなに研修や育成に力をいれたとしても、周りの人の声に耳を傾けないような人材は、今後の成長が難しいと思われてしまいます。
たとえ前職で高い実績を残していたとしても、それはあくまでその環境での実績です。環境が変われば、同じ結果が出せるとは限りません。
ゼロから学び直すつもりで、自分から積極的に吸収しにいく姿勢を持ちましょう。
とっておくべき資格についてよくお問い合わせいただきますが、「その資格がなければできない業務がある資格」以外は、基本的に有利になることはありません。
【有利になる資格の例】
- 社労士
- 司法書士
多くの資格は、知識を証明するものであり、実務ができることの証明にはなりません。実務を教えるには、これから学ぶ場合とほぼ同じだけの工数がかかります。
そのため、資格をもっていてもあまり有利になることはありません。
25歳転職で成功する人の共通点
25歳転職に成功できる人の特徴を紹介します。
前向きな理由で転職活動をしている
「前向きな理由で転職活動をしている」ことです。
転職を検討しているからには、現職の会社にたいしてさまざまな思いがあるかもしれません。しかし、ネガティブな理由ばかりに目を向けずに、ポジティブな面をさがしてみることで新しい発見にもつながるでしょう。
転職することで自分は何を叶えたいのか、何を望んでいるのかを明確にする必要があります。ポジティブな理由であるほど、説得力を持たせることも可能です。
退職理由をはっきりと述べる
退職理由をはっきりと述べることも最重要事項のひとつです。
退職理由を分析するときは、「他人や環境のせいにしていないか」という点に注意してみましょう。
「現状を打破するために、自分は最善をつくせたのか」という視点で振り返ってみるのもポイントです。これは面接でも深堀りされるケースの多い質問でしょう。
何も行動せずに、会社や環境のせいだとひとくくりにしてしまうと、次の職場でも同じことを繰り返すのではないかと思われてしまいます。
まずは、自分が最善をつくせたのかどうか、振り返ってみましょう。
行動した上で、「なぜ転職するにいたったのか」を追求することで、本当の転職理由がわかるはずです。
転職先のことをよく研究している
3つ目のポイントは「転職先のことをよく研究している」ことです。
面接官や人事は、採用した人材が辞めてしまわないかという点にもっとも気を遣います。そのためには、入社後のミスマッチを未然に防がなければなりません。
応募者が転職先の企業をリサーチしていれば、入社のギャップを感じるリスクも少ないため、採用するときの安心材料になるでしょう。志望する企業が自分の叶えたい目標とマッチしていて、長期的に働き続ける意思があることをアピールしておくと良いでしょう。
転職の軸をはっきりさせている
4つ目のポイントは、「転職の軸をはっきりさせている」ことです。
転職の軸を固めるには、キャリアの棚卸しや自己分析が有効的です。過去のキャリアを整理し、自分がどのような業務経験をして、なんのスキルを身につけたのか時系列にまとめてみましょう。後に職務経歴書や面接対策としても活用できるでしょう。
自己分析は、新卒採用のときよりも実態に基づいた分析を行う必要があります。
キャリアの棚卸しと自己分析を行うことで、転職の軸を明確にしておくと良いでしょう。
次の会社に何を期待するのか述べられる
5つ目のポイントは、「次の会社に何を期待するのか述べられる」ことです。
転職活動の軸がはっきりすると、「次の会社に何を期待するのか」が自ずと見えてくるはずです。前職で叶えられなかった課題や問題が、次の会社で解決できるかどうかに着目して企業選択を行いましょう。
客観的な分析を行うためには、企業研究だけでなく業界分析も大切です。
業界の中での会社の立ち位置を知ることで、「なぜこの会社である必要があるのか」「次の会社に何を期待しているのか」を伝えられるようになるでしょう。
面接では、会社の強みと自分の強みを重ねるイメージで、企業の課題や目標にどう役に立てるのかを意識して説明するとよいでしょう。
参考になるロールモデルがいる
転職活動において、ロールモデルをつくることはとても重要です。
キャリア形成のお手本になる人がいれば、転職活動の方針をより明確に決めることができます。
たとえば、最終的に外資系企業への転職を目指すなら、日系企業から外資系へ転職した人の体験談を探してみましょう。「外資系企業はスペシャリスト人材を求める傾向があるので、まずは自分のスキルアップにつながる企業へ転職する」など、同じ目標を持つ先輩ならではの視点や考え方を取り入れることで、理想のキャリアプランを実現しやすくなります。
25歳転職で失敗する人の共通点
一方で、22歳で転職に失敗する人は以下のような行動をしてしまっている事が多いです。
形式的な条件を重視しすぎる
1つ目の特徴は、「形式的な条件を重視しすぎる」ことです。
転職を考える上で雇用条件などに目を通しておくことは必須ですが、企業の制度にはグレーゾーンとなっている部分が多いのも事実。形式的な条件のみに囚われてしまうと視野が狭まってしまうリスクがあります。多角的な観点から検討し、自分にとってベストな選択をとるようにしましょう。
会社を辞めたい気持ちが先に出てしまっている
「とにかく今の会社を辞めたい」という気持ちで転職活動に臨んでいる方もいるかもしれませんが、モチベーションとしてはあまりおすすめできません。
根本的な理由がネガティブなものであったとしても、できるだけ前向きな理由を探してみると良いでしょう。
現職での嫌なことを考えていると、自ずとネガティブな発言が出てしまいます。面接官に良い印象を与えることはできませんし、これからの転職に必要以上に不安を感じてしまう可能性もあります。
前職に対する不満ではなく、「新しいことにチャレンジしてみたい」など、できるだけポジティブな理由に目を向けてみましょう。
自己分析が十分にできていない
3つ目の特徴は「自己分析が十分にできていない」ことです。
転職先で失敗してしまうパターンとして、自分の行動を適切に振り返ることができていないケースは多いです。
職場で不満に感じたことに対して、なぜその事柄を不満に感じているのか、自分がどのようなアクションを起こしたのか、その行動が適切だったのかなど、一度深堀りして振り返ってみると良いでしょう。適切な自己分析ができていないと、転職先でもミスマッチが起こってしまう可能性があります。
さらに、その癖がついてしまうと、何度も転職を繰り返してしまう可能性があります。まずは、自分の行動を客観的に振り返ることができるようにしましょう。
とはいえ、自分を客観的にみるのはとてもむずかしいことです。どのように進めて良いかわからない場合は、人材のプロである転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
客観的な第三者の意見を聞いて、より詳細な自己分析を行ってみましょう。
とりあえず今の会社を辞めてしまう
4つ目の特徴は転職先が決まっていないにも関わらず「とりあえず今の会社を辞めてしまう」ことです。
会社のストレスからは解放されるかもしれませんが、収入がなくなる不安やプレッシャーから、転職先の吟味もままならないまま妥協して選んでしまう可能性があります。
よほどの事情があるケースはを除いて、基本的には現職を続けながら転職活動を行う方が無難でしょう。
何度も離職を繰り返してしまう
5つ目の特徴は、「何度も離職を繰り返してしまう」ことです。
転職回数が多くなるほど、どうしても「責任感ない」「飽きっぽい」という印象を与えてしまいやすくなります。
一方で、昨今はキャリアアップには転職ありきという考え方も増えつつあります。説得力のある転職理由や目的が伝えられれば、転職回数を気にしない企業もあります。転職が続いている方は、以下の項目を考えてみましょう。
- なぜ過去転職したのか
- 繰り返すことになってしまった原因はなにか
- 自分で過去に戻るなら何を改善するか
- 次繰り返さないために何が重要だと考えているか
25歳転職のポイント~最終学歴別~
最終学歴別の25歳転職のポイントを紹介します。
高卒・専門学校・短大卒
高卒の場合は社会人7年目、専門卒・短大卒の場合は社会人5年目のケースが多いのではないでしょうか。
社会人経験が長くなるので、即戦力として知識やスキルが求められる中途採用枠にも十分通用するでしょう。異業種への転職でない限り、通常通りに振舞っていれば、ビジネスマナーは備わっていると評価してもらえるはずです。
業務上経験も豊富なので、経験値のある若手人材として高く評価してもらえる可能性は高いです。
一方で、自己分析を深くやった経験がない人も多いのではないでしょうか。その場合は、転職エージェントのサポートを受けることをおすすめします。
大学卒
大学卒の場合は、入社4年目の途中で退職するケースが多いでしょう。
大学卒の場合もある程度社会経験がある状態なので、即戦力として評価してもらえる可能性も十分あります。一方で、4年目とはいえ社会人全体の比率からみると早期離職の枠として扱われるケースは多いので、転職理由を深堀りされてもきちんと応えられるように準備しておきましょう。
25歳であれば、第二新卒としてカウントされるケースもあります。第二新卒に強い転職エージェントもあるので、専門の転職エージェントに相談してみてもよいでしょう。
25歳からの転職を成功させるためにとるべき行動
25歳の転職を成功させたい方は、以下の点を心がけるとよいでしょう。
アピールポイントを整理する
転職を成功させるためには、「その会社に自分が入ると、どのようなメリットがあるか」を具体的に提示することが大切。まずは、キャリアの棚卸しを行い、自分のアピールポイントを整理しましょう。
キャリアの棚卸しは、おおむね以下の手順で行います。
- 自分の業務内容を目的・プロセス・成果にわけて振り返る
- キャリアシートを作成する
- 今後のキャリアプランを考える
- 企業とのマッチングを考える
キャリアシートには、業務内容や自分の強み、反省点ややりがいを感じたポイントなどを記入します。自分のこれまでのキャリアから、応募企業が求めるスキルや経験にマッチする部分を見つけることで、アピールポイントを効率的に整理できるでしょう。
企業研究を行う
自分のスキルや経験を効果的にアピールするには、徹底した企業研究が欠かせません。
内定を勝ち取るためには、その企業のことを深く理解することが大切。企業の強みや社風、経営者の考え方などを多角的に調査することで、「企業が求める人材」をより明確にすることができます。
また、企業研究は、転職先を選ぶためにも必要です。自分のキャリアプランや職場に求めるポイントと照らし合わせることで、入社後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
選考は複数社受ける
転職するときは、複数社の選考を同時に受けるのが鉄則です。転職を考える際に1社しか受けないという人もまれにいますが、そのような判断はあまりおすすめしません。
複数社の選考を受けることで、希望する業界の同業他社などを比較検討することができます。とくに異業種への転職を考えている場合は、業界に対する知識がない場合がほとんどかと思いますので、業界への理解を深めるという目的で数社受けてみるとよいでしょう。
転職する時期を考える
基本的に自分が思い立ったタイミングで転職活動を行えば良いのですが、転職しやすい時期が存在することも頭に入れておくと良いでしょう。
例えば、四半期決算の翌月は入社しやすいです。特に、4月入社、10月入社、1月入社は退職者も増えるため、企業側も採用したいと考えていることが多いです。
転職のスケジュールは、逆算すると入社月の前月は引き継ぎ業務・有給消化となり、入社日の前々月下旬には退職交渉に入りたいものです。
選考期間は一般的に2週間ほどかかることを考えると、入社したい月の前々月の上旬頃には志望企業の選考を受け始めていなければなりません。
準備も含めると、遅くとも2ヶ月前までには動き始めることをおすすめします。
現職には転職活動をしていることを言わない
現職の同僚には、あやまっても転職活動の話題を出さないように注意した方がよいでしょう。
信頼のおける人だけに留めておくつもりでも、思いがけないことから噂話に発展してしまうケースは少なくありません。また、ブラック企業である場合などでは、転職活動がうまく行きそうになった場合に思わぬ妬みの被害にあう可能性も否めません。
いずれにしても、転職が確定するまでは余計なことは漏らさない方が無難です。転職活動をして内定が出たタイミングで、はじめて上司に報告を入れるようにしましょう。
スカウトサービスと転職エージェントを併用する
転職をする際、自分ひとりではモチベーションが続かないこともあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、スカウトサービスと転職エージェントの併用です。
転職エージェント
転職エージェントは、求人紹介や面接対策を行ってくれる転職サポートサービスです。
25歳だと日々の業務が忙しい中、自力で転職活動をするには限界があります。転職エージェントは、一人ひとりに担当がついて、転職をサポートしてくれます。
スケジュール管理やリマインドも行ってくれることが多いので、現職に勤めながらでも安心して転職活動を行えます。
スカウトサービス
スカウトサービスは、自分に興味を持った企業からスカウトをもらえるサービスです。
転職活動を進めたいと思っても、現職の忙しさから、なかなか自分からアプローチする暇がない方も多いでしょう。
スカウトサービスは、登録しておくだけで興味を持った企業からスカウトがもらえるので、受け身の姿勢でもある程度情報を得ることができます。
スカウトにより自分の市場価値判断にもつながるので、スカウトサービスも合わせて登録しておくといいでしょう。
まとめ
以上、25歳で転職する人の割合から、転職可能性、実際の事例まで紹介しました。
求められるスキルや転職成功のポイントも解説するので、ぜひ参考にして行動してみてください。
25歳は社会人全体のなかでは若い人材として扱われ、ギリギリポテンシャル評価が許される年齢です。これからの可能性を評価してもらえるチャンスは十分にあるので、転職を考えている人は諦めずに行動してみましょう。
その場合、企業が転職者に対して、何を求めているかを理解して転職活動を進めることが重要です。もし、転職活動の勝手がわからない場合は、転職エージェントを頼って客観的なアドバイスを受けながら、効率的に転職活動を進めてくださいね。
コメント