22歳で新卒で入社しても、入社後に「思っていたのと違った」「就活のときから価値観が変わって、転職したい」という人は多くいます。
会社に入ると、入社を歓迎されるお客様から、結果を出すために早く成長してほしい社員に変わってしまいます。そこで、会社の実態が見えてきて、転職したいと考える人が増えるのかもしれません。
一方で、入社後すぐに辞めてしまうと、今後のキャリアに悪影響があるのではないかと不安になっている人もいるのではないでしょうか?
結論、22歳でも転職は可能ですが、少しコツが必要です。
この記事では、22歳で転職する人の割合から、転職可能性、実際の事例まで紹介します。求められるスキルや転職成功のポイントも解説するので、ぜひ参考にして行動してみてください。
22歳で転職する人の割合
総務省統計局の労働力調査では、2022年の24歳以下の転職者数がおよそ50万人いると発表されています。
出典:労働力調査 2022年(令和4年)平均結果|総務省統計局
転職者の数は、2019年のおよそ70万人をピークに下落していますが、年齢層別の転職者比率を確認すると、24歳以下が最も多いことが分かります。
この統計から、22歳での転職するのは珍しくないと言えるでしょう。
また、企業もいわゆる第二新卒と言われる社会人3年目までの人を採用したいと考える企業が増えています。
優秀な人がミスマッチによって退社することも多く、新卒採用よりも少ないコストで教育された人材を採用できるのは採用する企業にとっても魅力的です。
一方で、転職をどのように進めていいか分からない人が多いと思います。初めての転職には、業界最大手のリクルートエージェントがおすすめです。
22歳の転職しやすさ
22歳は、高卒なら社会人5年目、短大、専門卒なら2,3年目、大卒なら社会人1年目のいずれかに該当する方が多いです。
それぞれで転職の勝手は異なりますが、総じて22歳は転職しやすいです。
その理由は、22歳という若さにあります。
高卒の場合
高卒の場合、5年分の実績があるため、実績を元に評価してもらうことができます。高卒の方を新卒採用しない企業もありますが、中途になれば応募可能です。
学歴を重要視する一部の大手企業などの場合は、学歴で足きりされてしまうこともあるかもしれません。
しかし、大手であっても実績を見てくれる企業や中小企業、ベンチャー企業であれば、学歴に関係なく実績を評価してもらえる可能性が高いです。実際に、高卒から役職つきのポジションまで昇進し活躍している人はたくさんいます。
また総合職での採用は難しくても、専門職であれば採用されるケースもあります。
5年間で経験した業務や身につけたスキルをアピールすることができれば、転職の可能性が広がります。これまでの経験の棚卸をしっかり行いましょう。
短大・専門卒の場合
短大・専門卒の場合も業務経験があるため、基礎を学んだ若手として評価されることが多いです。身につけた専門性をもとに、ステップアップすることも十分可能でしょう。
高卒の場合と同様に、学歴が障壁となる可能性はありますが、実績やポテンシャルを評価してくれる企業も数多く存在します。そもそも、その業種や職種に特化した専門性がなければ働くことができない仕事もあるため、身につけた専門性は大きな武器となります。
社会人としての基礎力や専門性をアピールできると良いでしょう。
大卒の場合
大卒1年目の場合、退職理由をより詳細に質問されるケースが多いですが、実は1年目の退職者は多いので転職も問題なく進められます。「新卒」として採用されるケースもあります。
反対に「第二新卒」として、社会人の基礎力を身につけている点を評価され、新卒より有利になる場合もあります。
ただし、「またすぐに辞められてしまうのではないか」という懸念を抱かれる可能性は高いため、退職理由を明確に伝えられるようにしましょう。環境を変えざるを得ない理由や、ポジティブな理由を説明することができれば、問題なく採用してもらえます。
早めに新しい企業で再スタートを切れば、その企業にてほぼ新卒と同じように実績を積むことができます。明確な転職理由があるのであれば、1年目で退職することは決してマイナスなことではありません。
共通
いずれの場合も、22歳という若さから、まだ自分の考えに固執せず、柔軟に業務に取り組んでくれるという印象をもたれやすいです。
年齢が上がり勤務歴が長くなると、転職先の企業でも前職のやり方にこだわってしまい、適応に時間がかかることも少なくありません。その点、22歳であれば特定の企業でのやり方に染まっていない分、どのような企業でも柔軟に適応できると期待してもらえるでしょう。
そのため、業界や職種にとらわれず、視野を広げて転職活動することをおすすめします。
新卒1年目の転職の印象
新卒1年目で転職する場合は、「相手からの印象が悪いのでは?」と考える人もいるでしょう。
たしかに、入社1年未満で転職活動をする人に対して「この人はまたすぐ辞めてしまうのではないのか?」と考えてしまう人事担当者もいます。
しかし、相手の立場で考えてみると、1年未満で辞めたことよりも「辞めた理由と今後どうしたいのか」が気になるはずです。
以下のグラフは、厚生労働省が公表している、新規学卒就職者の離職状況です。
出典:新規大卒就職者の離職状況(平成30年3月卒業者)|厚生労働者
このグラフをみると、大卒1年目で離職している人は全体のおよそ1割いることが分かります。100人のうちおよそ10人は入社1年目で退職していることを考えると、けして珍しいことではありません
そのため、転職理由と転職の目的をしっかり伝えられれば、新卒1年目の転職でも納得してもらえる可能性は十分にあると言えるでしょう。
しかし、新卒1年目ではスキルや経験は身についていない可能性が高いので、後述するビジネスにおける基本マナーだけは理解した上で転職活動に臨むのが大切です。
22歳転職のメリット
22歳で転職するメリットは、以下の4つです。
- 自分に合わない環境から早い段階で離れられる
- まだキャリアを方向転換しやすい
- 異業種にも転職できる
- 若さが強みとなる
それぞれ詳しく解説します。
自分に合わない環境から早い段階で離れられる
1つ目は、「自分に合わない環境から早い段階で離れられる」ことです。
適材適所という言葉がある通り、自分に合わない環境で人は自分の力を十分に発揮することは難しいでしょう。それでこそ成長するという理論もありますが、自分の強みを活かせる環境で成長するほうが突出した結果を出せるようになる可能性が高いです。
自分に合わない環境から一刻も離れられるのは、22歳で転職するメリットです。
まだキャリアを方向転換しやすい
キャリアを方向展開しやすいことも22歳で転職するメリットの1つです。
もし22歳で転職に失敗してしまっても、まだまだ再転職の可能性はあります。
もちろん、転職回数が増えるほど転職の難易度は上がっていきますが、採用におけるミスマッチが発生することは人事も理解しています。特に若いうちは自分に合う環境を見極めるのは難しいものです。
異業種にも転職できる
25歳を超えると、少しずつ転職の難易度が上がります。
なぜなら、年齢を重ねて年収が上がると、ポテンシャル枠として採用されることが難しくなるからです。異業種に転職する際、業務執行能力は1からのスタートとみなされることが多いので、年齢が上がるほど異業種への転職難易度は上がります。
22歳であれば、年収面での問題は発生しづらいので、異業種にも転職しやすいです。
若さが強みとなる
22歳という若さは強みになります。若い人材を採用することで社内の若返りを図りたい、将来を見据えて若い人材を育てたいという企業があるからです。
また、経験が浅いからこその柔軟性やポテンシャルに期待して若手を採用するケースも大いにあります。若い人材ならではのフレッシュなアイデアや姿勢が、周りの社員への刺激になることもあります。
22歳の若さは、それだけで十分なアピールポイントになり得るのです。
22歳転職のデメリット
22歳で転職するデメリットは、以下の2つです。
- 離職率リスクが高い人材と思われる
- スキル評価が低くなりやすい
それぞれ詳しく解説します。
離職リスクが高い人材と思われる
1つ目のデメリットは、「離職リスクが高い人材と思われる」ことです。
一度も転職していない人よりも、一度転職している人のほうが離職リスクが高いと思われてしまう可能性が高いです。ただ、転職理由次第では、転職先にフィットして長期に渡って活躍してくれそうだという評価を得られる場合もあります。
スキル評価が低くなりやすい
2つ目のデメリットは、「スキル評価が低くなりやすい」ことです。
石の上にも3年ということわざがありますが、やはり一定の期間経験を積むことで得られるものがあります。22歳での転職だと十分にスキルや能力が身についていないと評価されてしまう可能性があります。
22歳はまだポテンシャルで評価してもらえる段階ですので、スキル評価の比率は低いですが、スキルが評価されづらいことは頭に入れておきましょう。
22歳で転職すべきケース
22歳で転職すべきケースは、以下の2つです。
- やりたいことが変わった
- 自分では解決できない環境的な課題がある
それぞれ詳しく解説します。
やりたいことが変わった
1つ目は、「やりたいことが変わった」場合です。
22歳の段階では、やりたいことが変わることはよくあります。特に、大卒の新卒採用では、内定が出てから入社するまでに1年以上の期間が空くこともあるでしょう。
1年間あれば、価値観が変わったり、新しいものの見方になることはよくあります。
やりたいことが変わった場合は、現職の人事に相談してみてもいいでしょう。ただ、基本的には引き止めに合うのみなので、やりたいことを追求するための行動に時間を割くことをおすすめします。
時間を無駄にしないよう、思い立ったらすぐに行動しましょう。
自分では解決できない環境的な課題がある
2つ目は、「自分では解決できない環境的な課題がある」場合です。
例えば、パワハラやセクハラは自分ひとりの力では解決できないことも多いです。まずは、身近な相談窓口に連絡しましょう。
もし、会社が早急に対応してくれない場合は、なるべく早く転職を考えましょう。SOSを出しているにも関わらず、対応してもらえないでいると、身体的・精神的にさらに追い込まれてしまいます。
厚生労働省の運営する「あかるい職場応援団」では、職場に関する悩み・相談を受け付けています。
上記の2つに当てはまらない場合は、やめないことも大切です。今の環境でもう少しだけ頑張ってみましょう。ただやっていても変わらないので、何か変えるためのアクションをとることをおすすめします。
本格的に転職活動をしなくても、まずは市場価値を知ったり、視野を広げたりすることから始めてみてもいいかもしれません。
いまがダメダメだと思っていても、想像よりあなたを求める企業は多くあります。スカウトサービスに登録するとたくさんのスカウトが来るので、モチベーションも上がるはずです。
22歳での転職で問われる能力・スキル
22歳の転職で問われる能力・スキルについて紹介します。
ビジネスにおける基本的なマナー
22歳の場合、ビジネスにおける基本的なマナーが身についていることが求められます。
新卒でマナー研修があったり、OJTで先輩の身振り手振りを真似した経験のある方も多いのではないでしょうか。
22歳を中途で採用する企業側のメリットとして、新卒で採用するよりも教育コストがかからないことがあります。
裏を返すと、ビジネスにおける基本的なマナーを押さえておくことは最低限期待されています。
具体的には、以下のようなビジネスマナーは、最低限身につけておきたいものです。
- 相手の目を見て会話
- 明るいあいさつ
- 名刺交換
- 敬語の使い分け
フィードバックを受け止める素直さ
22歳に最低限のマナーを求めるとはいっても、基本的にはまだまだ教育・育成が必要な前提で採用されることがほとんどです。
そこで問われるのが素直さです。どんなに育成しようとしても、フィードバックを受け入れる姿勢がない人材は、成長の見込みがないと評価されてしまいます。
前職で高い実績を残していたとしても、それはあくまでその環境での実績です。環境が変われば、出せる結果も変わります。
1からのスタートであることを再認識し、吸収できることはどんどん吸収する姿勢を持ちましょう。
とっておくべき資格についてよくお問い合わせいただきますが、「その資格がなければできない業務がある資格」以外は、基本的に有利になることはありません。
【有利になる資格の例】
- 税理士
- 宅地建物取引士
多くの資格は、知識を証明するものであり、実務ができることの証明にはなりません。実務を教えるには、これから学ぶ場合とほぼ同じだけの工数がかかります。
そのため、資格をもっていてもあまり有利になることはありません。
22歳転職に成功できる人の特徴
22歳転職に成功できる人の特徴は、以下の6つです。
- 退職理由を明確にする
- 自分のキャリアの棚卸し・自己分析をする
- 転職先と前職の違いを明確にする
- ポジティブな転職理由を考える
- 転職先ではなぜ活躍し続けられるのかを明確にする
- 現職には内密に転職活動をする
それぞれ詳しく解説します。
退職理由を明確にする
まずは、「退職理由を明確にする」ことが大切です。
退職理由を振り返る際のポイントは、「反省と期待のバランス」です。
転職を考える背景には様々な事情があると思いますが、「今の職場をより良いものにするための行動を起こしたのか」は面接でもよく質問されます。
何も行動せずに、会社が悪いで済ませてしまう人は、次の職場でも同じことを繰り返すのではないかと思われてしまいます。
まずは、自分ができることは前の職場でやりきったのか、振り返ってみましょう。
行動した上で、「なぜ転職するのか」を考えることで、本当の転職理由が見えてきます。
自分のキャリアの棚卸し・自己分析をする
2つ目のポイントは、「キャリアの棚卸し・自己分析」を丁寧に行うことです。
過去のキャリアを整理し、自分がどのような業務経験をして、なんのスキルを身につけたのか、を時系列でまとめましょう。まとめたものは、後に職務経歴書として転職でも役立ちます。
新卒の就職活動では自己分析が重視されることが多いですが、転職活動では軽視されてしまうことが多いです。
しかし、転職活動では仕事の経験があるので、新卒のときよりも深く自己分析することができます。企業も、就活のときよりも、実態に基づいた自己理解を求めてきます。
転職先と前職の違いを明確にする
3つ目のポイントは、「次の会社と前職の違いを明確にする」ことです。
自己分析をして、本当の転職理由が見えてきたら、「次の会社に何を期待するのか」自ずと見えてくると思います。前職では満たせなかったことが次の会社で満たせるという確信が持てるようにしましょう。
そのためには、綿密な企業分析が欠かせません。同様に、業界分析も重要です。
業界の中での会社の立ち位置を知ることで、「なぜこの会社が自分に向いているのか」を明確に伝えられるようになります。
自分の強みが、その企業の課題や実現しようとしていることにどう活きるのか、説明することで、面接官が採用イメージを持てるようになります。
ポジティブな転職理由を考える
4つ目のポイントは、「ポジティブな転職理由を考える」ことです。
退職する以上、今の会社で実現できないことがある、なんらかの不足があることがほとんどなので、無理にポジティブな理由ばかりを話せとは言いません。
ただ、転職することで自分は何を実現したいのか、を明確にする必要があります。また、それがポジティブであるほど、面接官も応援したくなります。
一緒に働く人を選ぶ視点からすると、前向きに考えられる人を採用したいものです。実際にはネガティブな理由で転職する場合も、ポジティブな転職理由に変換することを意識しましょう。
転職先ではなぜ活躍し続けられるのかを明確にする
5つ目のポイントは「転職先ではなぜ活躍し続けられるのかを明確にする」ことです。
これまで、大卒の1年目にしても、高卒の5年目にしても、退職される企業としては「もう少し働いてほしかった」というのがおそらく本音でしょう。
同様に採用する企業も、できれば長期間働き続けてほしいと思っていることが多いです。
そのため、志望企業が自分の長期的なキャリアプランにマッチしていて、長期に渡って働き続けたい意思があることを伝えましょう。
また、転職のタイミングでキャリアプランを考え直すことは、ご自身の将来的な成功にも大きく関わります。
現職には内密に転職活動をする
6つ目のポイントは、「社内では内密に転職活動を進める」ことです。
意外と多いのが社内で、仲がいいと思っていた人に相談して、社内で噂が広まってしまうケースです。「誰にも言わないで」が連鎖して、最終的に社長の耳に入ってしまうことまであります。
こうなってしまうと、転職するにしても、社内に残るにしても、評判は非常に悪くなってしまいます。
信頼できる仲間でも、同僚に話すのはご法度です。転職活動をして内定が出た後に、上司に「報告」しましょう。「相談」してしまうと、転職を先延ばしにされてしまうことが多いので、一定決意を持って進めることが大切です。
22歳の転職に失敗する人の共通点
一方で、22歳で転職に失敗する人の共通点は、以下のような行動です。
- 会社を辞めることを最重要視している
- 年収などの条件を重視しすぎる
- 後先考えずに会社を辞める
- 自分の行動を適切に振り返りできていない
- 短期離職を繰り返している
それぞれ詳しく解説します。
会社を辞めることを最重要視している
1つ目の特徴は「会社を辞めることを最重要視している」ことです。
「今の会社が嫌で、とにかく辞めたい」という気持ちで転職活動に臨むと、転職活動はあまりうまくいきません。
面接官に良い印象を与えることはできませんし、不満をくよくよと考え続けていると、これから就職する会社の良くないところばかりに目がいってしまいます。
「前職でこれが嫌だった」ではなく、「前職でできなかったことをやってみたかった」など、前向きな理由のほうがよいでしょう。
年収などの条件を重視しすぎる
2つ目の特徴は、「年収などの条件を重視しすぎる」ことです。
転職を考える上で年収は重要な要素の一つですが、年収だけで転職先を決めてしまうと後々後悔することになります。前の会社で年収がネックだった方に多いのですが、実はそれよりも大事なことが転職後に見つかることが多いです。
年収だけを重視するのではなく、自分にとってベストな転職先を様々な観点から考え、転職するかどうかを決断しましょう。「自分の欲しいものは何か」を明確にすることが大切です。
後先考えずに会社を辞める
3つ目の特徴は「後先考えずに会社を辞める」ことです。
仕事を辞めれば収入が途絶えますし、転職活動が長引けば急遽妥協せざるを得なくなることもあります。
そのため、基本的には現職を続けながら転職活動を行うべきだと筆者は考えています。
また、現職から離れる期間が長ければ長いほど、面接官に与える印象が悪くなる可能性があります。
前職からの離職期間が長い場合は、ブランクの理由を聞かれたときに、明確な理由を答えられるように準備しておきましょう。
自分の行動を適切に振り返りできていない
4つ目の特徴は「自分の行動を適切に振り返りできていない」ことです。
転職先で失敗してしまうパターンとして、自分の行動を適切に振り返りできていないことが多いです。
職場で不満に感じたことに対して、自分でどれだけ行動できたのか、その行動が適切だったのか、を振り返ることができていないと、転職先でないものねだりをしてしまいます。
さらに、その癖がついてしまうと、何度転職をしてもうまくいかなくなってしまいます。まずは、自分の行動を客観的に振り返ることができるようにしましょう。
とはいえ、自分を客観的にみるのはとてもむずかしいことです。そんなときは、転職エージェントを利用することをおすすめします。
客観的な第三者の意見を聞いて、自分の行動を多面的に振り返ってみましょう。
短期離職を繰り返している
5つ目の特徴は、「短期離職を繰り返している」ことです。
初めての転職であれば問題ありませんが、転職回数が多いと「飽きっぽい」「忍耐力がない」という印象を与えてしまう可能性があります。
しかし、転職理由や目的が明確であれば、転職回数を気にしない企業もあります。転職が続いている方は、以下の3点を考えてみましょう。
- なぜ過去転職したのか
- 繰り返すことになってしまった原因はなにか
- 自分で過去に戻るなら何を改善するか
- 次繰り返さないために何が重要だと考えているか
【最終学歴別】22歳転職のポイント
最終学歴別の22歳転職のポイントを紹介します。
高卒・専門学校・短大卒
高卒の場合は社会人5年目、専門卒・短大卒の場合は社会人3年目のケースが多いのではないでしょうか。
社会人経験が2年以上あると、自覚がなくてもある程度仕事の基本が身についていることが多いです。異業種への転職でない限り、いつもどおりの行動をすれば、ビジネスマナーが悪いと判断されてしまうことも少ないでしょう。
業務上もスキルが身についているケースが多いので、転職活動を有利に進めることができる可能性が高いです。
一方で、自己分析を深くやった経験がない人も多いのではないかと思います。その場合は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
大学卒
大学卒の場合は、入社1年目の途中で退職することになります。
いわゆる早期離職にあたるので、面接で転職理由を質問される可能性が非常に高いです。逆に言えば、転職理由をきちんと話すことができれば、好印象につながる場合もあります。
第二新卒に強い転職エージェントもあるので、専門の転職エージェントに相談するのもおすすめです。
22歳転職の成功事例
22歳男性の転職成功事例です。
新卒で人材系大手企業に就職。当初、面接時に話していたキャリアステップが用意できないことが入社後に発覚。認めてもらおうとトップ営業の結果も出したが、やはり理想のキャリアステップは歩めないことがわかり転職活動をスタート。
転職活動をするなかで、人材系ではなくIT系の企業のほうに魅力を感じ、IT系企業への転職を志願。ポテンシャルでの評価だったが、IT企業に無事転職することができ、給与は据え置きだが希望の部署でキャリアステップもある程度決まった上で転職することに成功した。
22歳転職の失敗事例
一方で、22歳で転職して失敗してしまったと振り返っている人もいます。
転職する際は、転職先の企業を魅力的に感じていても、いざ働いてみると違ったということもあります。
近年は出戻りOKにしている会社も多いので、退職する際も退職の進め方は注意しましょう。前職が、転職先の取引相手になることもあるので、下手な揉めごとを起こすことは避けるべきです。
22歳からの転職を成功させるためにすべきこと
22歳の転職を成功させたい方は、以下の3点を必ず守って転職活動をしてください。
- 複数社の選考を受ける
- 転職しやすい時期に転職する
- スカウトサービスや転職エージェントを活用する
それぞれ詳しく解説します。
複数社の選考を受ける
転職を考える際に、「◯◯社に入りたいから転職します、ほかは受けません」という方がいらっしゃいます。
結論、このように1社の選考だけ受けることはあまりおすすめしません。
まず、このようなケースで、◯◯社を適切に評価できているケースが少ないです。SNSなどの発信をみて、自分が現職に抱いている不満を解決できそうという、なんとなくの印象で決めるのは危険です。
転職活動ではインターンシップがないため、選考を受ける過程で企業のこと・実情への理解を深める必要があります。このときに1社しか受けていないと、比較評価する対象がありません。
複数社同時に比較することで、本当に魅力的なポイントや企業に求める点が見えてきます。
転職しやすい時期に転職する
転職を決めたのであればなるべく早く動くことが鉄則ですが、転職しやすい時期も存在します。
例えば、四半期決算の翌月は入社しやすいです。特に、4月入社、10月入社、1月入社は退職者も増えるため、企業側も採用したいと考えていることが多いです。
転職のスケジュールは、逆算していくと、入社月の前月は引き継ぎ業務・有給消化となり、入社日の前々月下旬には退職交渉に入りたいものです。
選考期間は一般的に2週間ほどかかることを考えると、入社したい月の前々月の上旬には志望企業の選考を受け始める必要があります。
転職活動は準備も含めて、遅くとも2ヶ月前までには動き始めるようにしましょう。
スカウトサービスや転職エージェントを活用する
転職をする際、現職に務めながらだとなかなか思うように進まないケースが多いです。そこでおすすめしたいのが、スカウトサービスと転職エージェントの活用です。
転職エージェント
転職エージェントは、求人紹介や面接対策などの、転職をサポートしてもらえるサービスです。
22歳だと、初めての転職で勝手がわからないケースも多いでしょう。転職エージェントは、一人ひとりに担当がついて、転職をサポートしてくれます。
他にも、転職エージェントを利用するメリットとして、自分の実力をある程度評価したうえで、自分に合った企業に紹介してくれる点があります。
面談を通して自分の魅力を理解したエージェントが紹介してくれるので、合格する可能性も上がりやすいです。
スカウトサービス
スカウトサービスは、自分に興味を持った企業からスカウトをもらえるサービスです。
転職活動を進めたいと思ってもなかなか進められない場合は、受け身でも動きたくなる環境を作ることが大切です。
スカウトサービスは、興味を持った企業からスカウトがもらえるので、待ちの姿勢でも転職活動を進めることができます。
市場価値を知ることもできるので、まずはスカウトサービスにも登録するといいでしょう。
まとめ
以上、22歳で転職する人の割合から、転職可能性、実際の事例まで紹介しました。
22歳は社会人全体のなかでは、若手として扱われます。まだまだこれからの可能性を評価してもらえる可能性が高いので、転職を考えている人は諦めずに行動してみましょう。
その場合、企業が転職者に対して、何を求めているかを理解して転職活動を進めることが重要です。もし、転職活動の勝手がわからない場合は、転職エージェントを頼って客観的なアドバイスを受けながら、効率的に転職活動を進めてくださいね。
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