こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職支援を27年続けているキープレイヤーズの高野です。
「手取り20万円って、多いのか少ないのか」——キャリア相談で最もよくいただく質問の一つです。20代前半の方からは「早く手取り20万を超えたい」、20代後半〜30代の方からは「もう何年も手取り20万で止まっている」、40代の方からは「このまま手取り20万で終わるのか」。年代ごとに悩みの角度は違いますが、共通するのは「生活はできるけれど、将来の選択肢が広がらない」という実感です。
先に結論をお伝えします。2026年の税制で計算すると、手取り20万円は額面で月約25万円、ボーナスなしなら年収約300万円です。国税庁の最新データでは、年収300万円を超える給与所得者は全体の68.5%。つまり手取り20万円(ボーナスなし)は、下から約3割の位置にあたります。
この記事では、手取り20万円の額面・年収の内訳、ボーナスや家族構成による違い、一人暮らしの生活費・家賃・貯金の目安、そして手取り22万・25万円へ上げるルートまで、私が転職支援の現場で見てきた事例を交えて解説します。年収と手取りの全体像は年収・手取りガイドにまとめています。
▶ あわせて見たい高野の解説動画:「【転職で高収入】20代で年収1000万円を狙える7つのキャリア」
結論:手取り20万円は「一人暮らしはできるが、貯金と将来設計が厳しくなる」水準
| 項目 | 手取り20万円の目安(2026年) |
|---|---|
| 額面月収 | 約25万円 |
| 年収(ボーナスなし) | 約300万円(手取り年約240万円) |
| 年収(ボーナス年4か月) | 約400万円(手取り年約316万円) |
| 手取り率 | 約80% |
| 全体での位置 | 年収300万円超は68.5%。下から約3割 |
| 家賃の目安 | 5万〜6.5万円 |
| 毎月の貯金の目安 | 2万〜3万円 |
| 住宅ローンの目安 | 約2,000万円(返済負担率25%・35年・金利1.5%) |
| ふるさと納税の上限 | 約2.8万円 |
※東京都・協会けんぽ・独身で扶養なし・40歳未満・2026年分の税制で試算。
手取り20万円の額面・年収はいくら?【2026年最新の内訳】
額面約25万円から引かれるもの
額面25万円(ボーナスなし)のケースで、毎月引かれる金額を並べます。
| 項目 | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| 額面月収 | 250,000円 | 基本給+手当(残業代含む) |
| 健康保険料(子ども・子育て支援金を含む) | 約13,100円 | 標準報酬26万円×約5.0% |
| 厚生年金保険料 | 23,790円 | 標準報酬26万円×9.15% |
| 雇用保険料 | 1,250円 | 額面×0.5% |
| 所得税 | 約2,200円 | 年約2.7万円(税率5%) |
| 住民税 | 約9,600円 | 年約11.6万円(前年の所得に対してかかる) |
| 手取り | 約200,000円 | 額面の約80% |
引かれる金額の合計は約5万円で、そのうち社会保険料が約3.8万円と4分の3を占めます。2026年分からは所得税の基礎控除が引き上げられ、2025年分より所得税は年に数千円軽くなりました。それでも手取りを決めている主役は社会保険料です。
ボーナス・年齢・家族構成で手取りはこう変わる
| 条件 | 年収 | 手取り |
|---|---|---|
| 額面25万・ボーナスなし(基本) | 約300万円 | 月約20.0万円(年約240万円) |
| 同・ボーナス年2か月 | 約350万円 | 年約279万円 |
| 同・ボーナス年4か月 | 約400万円 | 年約316万円 |
| 40歳以上(介護保険料が加わる) | 約300万円 | 月約19.8万円 |
| 配偶者を扶養 | 約300万円 | 月約20.5万円 |
| 配偶者+16歳以上の子を扶養 | 約300万円 | 月約20.8万円 |
| 新卒1年目(住民税がまだかからない) | 約300万円 | 月約21.0万円 |
同じ「手取り20万円」でも、ボーナスの有無で年収は100万円変わります。求人票では月給だけでなく「賞与〇か月分」「想定年収(賞与込み)」を必ず確認してください。ボーナスで損をしない転職時期は転職とボーナスの完全ガイドで解説しています。また、新卒2年目に「手取りが減った」と感じるのは、住民税の天引きが始まるためです。
知っておきたい「額面25万円の境目」
社会保険料は実際の給与ではなく、「標準報酬月額」という区切りの金額で決まります。額面25万円未満なら標準報酬は24万円ですが、25万円ちょうどから26万円の区分に上がり、社会保険料が月に約2,700円増えます。
| 額面月収 | 標準報酬月額 | 手取り |
|---|---|---|
| 24.5万円 | 24万円 | 約19.80万円 |
| 24.9万円 | 24万円 | 約20.15万円 |
| 25.0万円 | 26万円 | 約20.00万円(額面が増えたのに手取りは減る) |
| 26.0万円 | 26万円 | 約20.89万円 |
標準報酬月額は原則として4〜6月の給与の平均で1年分が決まります。春に残業が多いと、9月から1年間の保険料が上がることがあります。将来の厚生年金は増えるので一概に損ではありませんが、「昇給したのに手取りが増えない」と感じたら、この仕組みを思い出してください。
額面別の手取り早見表
| 額面月収 | 手取り月額 | 年収(ボーナスなし) | 関連記事 |
|---|---|---|---|
| 20万円 | 約16.3万円 | 約240万円 | 手取り16万円 |
| 22.2万円 | 約18.0万円 | 約266万円 | 手取り18万円 |
| 25万円 | 約20.0万円 | 約300万円 | この記事 |
| 27.5万円 | 約22.0万円 | 約330万円 | 手取り22万円 |
| 30.5万円 | 約24.4万円 | 約366万円 | 手取り24万円 |
| 32万円 | 約25.5万円 | 約384万円 | 手取り25万円 |
年収ベースで考えたい方は年収300万円の手取りと生活レベルもあわせてご覧ください。
手取り20万円は多い?少ない?【国税庁の最新データ】
国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円です。年収300万円(ボーナスなし)を位置づけると、次のようになります。
| 比較対象 | 数値 | 年収300万円との比較 |
|---|---|---|
| 給与所得者の平均給与 | 487万円(男性597万円・女性342万円) | 平均より約190万円低い |
| 給与所得者の中央値(推計) | 約420万円 | 中央値より約120万円低い |
| 年収300万円を超える人の割合 | 68.5%(男性82.0%・女性50.7%) | 下から約3割の位置 |
| 20〜24歳の平均給与 | 280.2万円 | 20代前半なら平均を上回る |
| 25〜29歳の平均給与 | 425.0万円 | 20代後半の平均より約125万円低い |
| 30〜34歳の平均給与 | 461.9万円 | 30代前半の平均より約160万円低い |
出典:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」(パート・アルバイトを含む)。中央値の考え方は年収の中央値で解説しています。
手取り20万円は、20代前半なら同年代の平均を上回る一方、20代後半からは平均との差が年々開いていく水準です。「30歳を過ぎても手取り20万円のまま」は、同世代の中で取り残され始めているサインと受け止めてください。年代ごとの相場と動き方は年齢別転職ガイドにまとめています。
手取り20万円の生活レベル【一人暮らし・二人暮らし】
一人暮らし(都内・家賃6.5万円)
| 費目 | 月額の目安 | コメント |
|---|---|---|
| 家賃 | 6.5万円 | 手取りの約3分の1 |
| 食費 | 3.5万円 | 自炊中心+週1外食 |
| 水道光熱費 | 1.2万円 | 夏冬は+3,000円ほど |
| 通信費 | 0.7万円 | 格安SIM+光回線 |
| 日用品 | 0.8万円 | |
| 被服・美容 | 1.0万円 | 月ならし |
| 交際費・趣味 | 2.0万円 | |
| 保険・医療・交通 | 0.8万円 | 定期代は会社負担と想定 |
| 支出合計 | 16.5万円 | |
| 貯金・投資に回せる額 | 約3.5万円 | うち予備費1万円を見込むと実質2.5万円 |
総務省「家計調査」(2025年)では、34歳以下の単身世帯の消費支出は月約17.8万円です。手取り20万円は「平均的な一人暮らしをすると、残るのは2万円前後」という計算になります。暮らせないわけではありませんが、冠婚葬祭や家電の買い替えが重なると、すぐに貯金が底をつく水準です。
一人暮らし(地方・家賃4.5万円)
家賃を4.5万円に抑えられる地方なら、同じ生活でも毎月5万円前後を貯金に回せます。一方で、地方は車の維持費(月2万〜3万円)がかかることが多く、求人の年収水準も都市部より低めです。「生活費は安いが、収入も上がりにくい」点はセットで考えておきましょう。
二人暮らし(配偶者が専業)・子育て世帯
配偶者を扶養に入れると手取りは約20.5万円になりますが、家賃は2人用の広さが必要になり、食費も増えます。家賃8万円、食費6万円、その他を合わせると支出は約22万円で、毎月赤字になります。子どもが生まれると、さらに月数万円単位で支出が増えます。手取り20万円の片働きで結婚・子育て・住宅購入を同時に進めるのは、正直に言ってかなり厳しい。共働きで世帯収入を増やすか、本人の収入を先に上げる計画が必要です。
家賃・貯金・住宅ローン・ふるさと納税の目安
| 項目 | 目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 家賃 | 5万〜6.5万円 | 手取りの25〜33%。貯金を優先するなら5万円台 |
| 毎月の貯金 | 2万〜3万円 | 手取りの10〜15%。まずは生活費3か月分(約50万円)を目標に |
| 住宅ローンの借入額 | 約2,000万円 | 返済負担率25%(月約6.3万円)・35年・金利1.5%で試算 |
| ふるさと納税の上限 | 約2.8万円 | 独身・扶養なしの場合。自己負担2,000円を含む |
「家賃は手取りの3分の1」の落とし穴
よく言われる「家賃は手取りの3分の1」は、手取り20万円なら6.6万円です。ただ、この水準だと貯金は月2万円台にとどまります。私が相談を受けてきた中でも、家賃を5万円台に下げた人ほど、転職活動の資金や自己投資の余裕を作れていました。住宅ローンを検討している方は、転職と住宅ローン完全ガイドで転職前後の審査の注意点も確認しておいてください。
手取り20万円で貯金を作る5つのコツ
①固定費を年1回総点検する
スマホを格安SIMに替える、使っていないサブスクを解約する、保険を見直す。この3つだけで月5,000〜1万円浮くことは珍しくありません。食費の節約より効果が続きます。
②先取り貯金を給料日の翌日に自動化する
「余ったら貯める」では貯まりません。給料日の翌日に1万〜2万円が別口座へ移る設定にしておけば、意志の力に頼らずに貯金が増えていきます。
③新NISA(つみたて投資枠)で月5,000円〜1万円から始める
以前の「つみたてNISA」は、2024年から新NISAの「つみたて投資枠」に変わりました。少額から非課税で積み立てられるので、生活防衛資金を確保したうえで、無理のない金額から始めてください。
④キャッシュレス還元を「無自覚に貯まる」仕組みにする
普段使うカードやコード決済を1〜2つに絞り、ポイントを投資や固定費の支払いに回すと、年間で数万円分になります。
⑤ふるさと納税で日用品・食品を受け取る
上限約2.8万円の範囲で、お米やトイレットペーパーなどの日用品を返礼品にすると、実質的に生活費が下がります。
手取り20万円になりやすいケースと、上げ方のヒント
手取り20万円前後の方には共通点があります。それは本人の能力より、業界や会社の給与体系に天井があることです。
| よくあるケース | 手取りが伸びにくい理由 | 上げ方のヒント |
|---|---|---|
| 飲食・小売の店長・社員 | 利益率が低く、人件費に回せる原資が限られる | 店舗運営・採用・育成の経験を、SaaS企業の営業やカスタマーサクセスに生かす |
| 介護・保育などの専門職 | 報酬制度で給与の上限が決まりやすい | 同じ業界の大手で管理職を狙う(タテ移動)、ヘルスケア系ベンチャーのCSや事業開発へ |
| 地方の中小企業の事務・営業 | 地域と業界の給与水準がそのまま反映される | 同じ顧客層を相手にするIT企業の営業や、成長企業の管理部門へ |
| 地方銀行・信用金庫の若手 | 年功序列で、20代のうちは昇給幅が小さい | 金融知識を生かしてフィンテック企業や事業会社の財務へ |
| 新卒1〜3年目 | 年次で給与が決まり、成果が反映されにくい | 焦らず実績を積み、20代後半に「経験者」として動く |
同じ経験でも、給与水準の高い業界に移るだけで手取りは月3万〜6万円変わることがあります。成長企業の選び方はベンチャー転職 完全ガイドで詳しく解説しています。
手取り20万円のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 一人暮らしなら、家賃を抑えれば毎月の貯金はできる | 平均的な暮らしをすると貯金は月2万円前後にとどまる |
| 20代前半なら同年代の平均(280.2万円)を上回る | 20代後半以降は平均との差が年々開く |
| 所得税は税率5%で、税金の負担は比較的軽い | 社会保険料の負担が重く、昇給しても手取りが増えにくい |
| 生活を見直す習慣がつきやすい | 結婚・子育て・住宅購入を片働きでまかなうのは厳しい |
手取り20万円から収入を上げる方法の比較
| 方法 | 上がる幅の目安 | かかる時間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 今の会社で昇給・昇格 | 年5万〜20万円 | 1〜3年 | 評価制度が明確で、上のポストが空いている会社にいる人 |
| 同職種で給与水準の高い業界へ転職 | 年50万〜100万円 | 3〜6か月 | 営業・企画・事務など、持ち運べる経験がある人 |
| 同業界の大手へ転職(タテ移動) | 年30万〜100万円 | 3〜6か月 | 資格や現場経験を生かしたい専門職 |
| 副業 | 月1万〜5万円 | すぐ〜半年 | 本業に影響しない範囲でスキルを試したい人 |
| 資格取得・社内異動 | 中長期で年30万〜100万円 | 1〜3年 | 今の会社で専門性を積みたい人 |
副業を考えている方はおすすめの副業55選も参考になります。ただ、私の実感としては、手取り20万円の方が最も短期間で大きく収入を上げやすいのは「業界を移る転職」です。副業で月3万円を稼ぐより、本業の年収を50万円上げる方が、時間の使い方としても将来の年金としても有利です。
手取り20万円から手取り25万円を目指す7ステップ
ステップ1:自分の年収が「年齢と職種で見て」適正か確かめる
同じ手取り20万円でも、23歳と33歳では意味が違います。転職サイトの年収診断やスカウトで、同じ年齢・職種の人がいくらもらっているかを確かめましょう。測り方は自分の市場価値の測り方にまとめています。
ステップ2:手取り20万円で止まっている「構造的な理由」を特定する
会社の業績、業界の給与水準、評価制度、自分のスキル——どこに天井があるのかを切り分けます。会社や業界が原因なら、社内でいくら頑張っても上がり幅は限られます。
ステップ3:実績を数字で書き出す
売上、件数、改善率、後輩の育成人数など、自分がいたことで何が変わったかを数字にします。これが職務経歴書の中身になり、年収交渉の根拠にもなります。
ステップ4:業界のタテ移動か、職種のヨコ移動かを選ぶ
同じ業界の大手や成長企業へ移る「タテ移動」と、経験を生かして給与水準の高い業界へ移る「ヨコ移動」があります。20代ならヨコ移動、30代以降は経験を生かせるタテ移動が通りやすい傾向です。
ステップ5:転職エージェントとスカウトを併用する
総合型のエージェントを1〜2社、20代向けやスカウト型を1社登録して、求人と自分の評価を同時に確かめます。選び方は転職エージェント選び方ガイドを参考にしてください。
ステップ6:求人票の「想定年収」と「みなし残業」を必ず確認する
月給25万円でも、45時間分の固定残業代が含まれていれば基本給はかなり低くなります。仕組みはみなし残業(固定残業代)完全ガイドで確認しておきましょう。
ステップ7:年収交渉は「根拠」とセットで行う
内定が出たら、希望年収を市場の相場と自分の実績を根拠に伝えます。進め方は年収交渉の方法と注意点で解説しています。現職での給与交渉も、転職活動と並行して一度は試してみる価値があります。
手取り20万円ゾーンで使いたい転職サービス
| サービス | タイプ | 向いている人 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 総合型エージェント | 業界・職種を広く比べて選択肢を増やしたい方 |
| doda | エージェント+求人サイト+スカウト | 自分で探しながら、エージェントの提案も受けたい方 |
| マイナビジョブ20's | 20代向けエージェント | 20代で未経験の職種に挑戦したい方 |
| ハタラクティブ | 若年層向けエージェント | 正社員経験が浅い方、第二新卒の方 |
| リクルートダイレクトスカウト | スカウト型 | 自分にどんな企業から声がかかるか、市場価値を確かめたい方 |
使い分けの軸はシンプルで、「総合型1社+年代や状況に合った特化型1社+スカウト1つ」です。登録しすぎると連絡の管理が大変になり、かえって判断が鈍ります。
手取り20万円の人が陥りやすい失敗パターン
- 月給だけで求人を比べる——月給が高くてもボーナスなしなら、年収で逆転されることがあります
- 「今の会社は嫌だが、動くのは怖い」で止まる——気づけば3〜5年経っても手取り20万円のまま、というケースを何度も見てきました
- 年収だけで選び、労働条件を見ない——月給が3万円上がっても、長時間労働で短期離職すれば次の転職で不利になります
- 「未経験だから無理」と思い込む——20代なら、未経験でも経験を言語化できれば通る求人は十分にあります
- 昇給のたびに生活費を上げる——家賃や固定費を先に上げると、いつまでも貯金が増えません
- 退職してから転職活動を始める——収入が途切れると焦って妥協しやすくなります。在職中に内定を取るのが基本です
転職で後悔する典型例はベンチャー転職 失敗・後悔ガイドにまとめています。動く前に一度チェックしておいてください。
今すぐ動くべき人・まだ動かなくていい人
| 今すぐ動くべき人 | まだ動かなくていい人 |
|---|---|
| 25歳以上で、3年以上ほとんど昇給していない | 入社1〜2年目で、今の仕事で成長を実感している |
| 貯金がほとんどできず、生活に余裕がない | 来年の昇格・昇給が具体的に決まっている |
| 結婚・出産・住宅購入の予定がある | 資格取得など、今の会社で取り切りたい経験がある |
| 会社や業界の先行きに不安がある | 年収より、今の働き方や生活を優先したい時期 |
年代別:手取り20万円の意味とやるべきこと
20代前半(22〜24歳)
同年代の平均(20〜24歳280.2万円)を上回る水準です。焦る必要はありません。次の転職でも通用する実績を1つ作ることを優先してください。2〜3年後に「経験者」として動ける状態を作るのが、この時期の正解です。
20代後半(25〜29歳)
25〜29歳の平均給与は425.0万円なので、年収300万円は大きく下回ります。20代後半はポテンシャルと経験の両方で評価される最後の時期で、職種や業界を変えるなら最も動きやすいタイミングです。
30代
30代前半の平均は461.9万円、30代後半は502.7万円です。30代で手取り20万円の場合、業界や会社の給与水準が原因になっていることがほとんどです。今の経験を生かせる、給与水準の高い業界に絞って動けば、手取り25万円以上は十分に狙えます。
40代以降
40代で手取り20万円の場合、管理職経験や専門性をどう評価してもらうかがポイントです。同じ業界の大手や、経験者を求める成長企業へのタテ移動が現実的です。年収だけでなく、働き方や地域、家族の状況を含めて無理なく続けられる条件の中で最大の年収を狙ってください。
手取り20万円から抜け出した事例
※個人が特定されないよう、複数の相談事例をもとに再構成しています。
事例1:27歳・飲食チェーンの店長(手取り20万円)→ SaaS企業の営業(手取り約26万円)
店舗のスタッフ採用・育成とシフト管理の経験を、「現場の課題がわかる営業」として評価されました。初年度の年収は約420万円。飲食業界の知識をそのまま、給与水準の高いIT業界の営業に持ち込んだヨコ移動の典型例です。
事例2:29歳・地方銀行の支店勤務(手取り20万円)→ 都内のフィンテック企業(年収約500万円)
融資の実務経験と金融の知識が評価されました。住宅手当やリモート勤務の制度も含めると、生活の余裕は大きく変わったそうです。地方の大手から都市部の成長企業へという動き方は、20代後半に特に通りやすいルートです。
事例3:34歳・中小介護施設の介護福祉士(夜勤込みで手取り20万円)→ 大手介護事業会社の管理職候補(年収約450万円)
資格と現場リーダーの経験を生かし、同じ業界の大手へ移りました。業界を変えなくても、会社を変えるだけで年収が100万円以上変わることを示す事例です。将来、事業の責任者や経営幹部を目指したい方はCXO転職ガイドでキャリアの全体像をつかんでおくと、今選ぶべき会社が見えてきます。
ちなみに、こうした方々を採用する側の企業が何を見ているかはスタートアップ採用ガイドで、コンサル出身者のキャリアはコンサルからの転職ガイドで解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 手取り20万円の額面はいくらですか?
2026年の税制で、東京都・協会けんぽ・独身・40歳未満の場合、額面は月約25万円です。社会保険料が約3.8万円、所得税と住民税で約1.2万円引かれ、手取りは約20万円になります。
Q2. 手取り20万円の年収はいくらですか?
ボーナスなしなら年収約300万円です。ボーナスが年2か月分なら約350万円、4か月分なら約400万円になります。
Q3. 手取り20万円は「勝ち組」「負け組」どちらですか?
どちらでもありません。年収300万円を超える人は全体の68.5%なので、全体では下から約3割の位置です。20代前半なら平均を上回り、20代後半以降は平均を下回ります。勝ち負けより「5年後にどこにいたいか」から逆算する方が有益です。
Q4. 手取り20万円で一人暮らしはできますか?
できます。家賃を5万〜6.5万円に抑えれば、毎月2万〜3万円の貯金も可能です。ただし、34歳以下の単身世帯の平均的な支出(月約17.8万円)で暮らすと、残るのは2万円前後です。
Q5. 手取り20万円で結婚・子育てはできますか?
片働きの場合、二人暮らしでも毎月赤字になりやすく、子育てはかなり厳しいのが現実です。共働きで世帯収入を増やすか、転職などで本人の収入を先に上げる計画を立てておくことをおすすめします。
Q6. 手取り20万円で住宅ローンはいくら借りられますか?
返済負担率25%・35年・金利1.5%で試算すると、約2,000万円が安全な目安です。都心の新築は現実的ではなく、郊外の中古物件や夫婦の収入合算での借入が現実的な選択肢になります。
Q7. 副業でどれくらい増やせますか?
現実的には月1万〜5万円です。ただ、本業の年収を50万〜100万円上げる方が、時間あたりの効果も将来の年金も大きくなります。副業は「本業を伸ばすためのスキルを試す場」と考えるのがおすすめです。
Q8. 30代で手取り20万円ですが、今から転職して間に合いますか?
間に合います。30代は経験をどう言語化するかが勝負です。今の業界の知識を生かせる、給与水準の高い業界や同業界の大手に絞れば、手取り25万円(額面約32万円、年収約384万円)は十分に現実的な目標です。
まとめ:手取り20万円は「動けば変えられる」水準
手取り20万円は、額面約25万円、ボーナスなしで年収約300万円です。一人暮らしなら暮らしていけますが、平均的な生活をすると貯金は月2万円前後にとどまり、結婚や住宅購入を考えると余裕はほとんどありません。全体で見ると下から約3割の位置で、20代前半なら十分、20代後半以降は「上げる余地が大きい」水準です。
私が27年この仕事をしてきて感じるのは、年収の差は能力の差より「どの業界・どの会社にいるか」で生まれることが多いということです。手取り20万円から、同じ経験のまま場所を変えて手取り25万円、30万円へ上がった方を何人も見てきました。まずは自分の市場価値を確かめるところから始めてみてください。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職や、年収アップを狙ったキャリアのご相談をお受けしています。「手取り20万円から抜け出したい」という段階の壁打ちも歓迎です。お気軽にご相談ください。




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